脱・カロリー信仰! 痩せるのに必要な3つの栄養素とは?

ライフスタイル
2018.01.31
我慢ではなく、栄養をプラス! 逆転の発想で、痩せる体に。ダイエットへの第一歩は、脱・カロリー信仰です!
脱カロリー信仰

多くの女性がダイエットに失敗するのは、カロリーベースの誤った食事法を続けた結果、基礎代謝が落ちてしまうから。

「食べるダイエットの基本は、体を温める食べ物をしっかりと摂ることです。すべての栄養素の中で熱を作るものは3つ。それがタンパク質と糖質、脂質なのです。タンパク質は、熱を作り出す筋肉の大切な材料。糖質は熱を生み出し、タンパク質の代謝も助けてくれる。脂質は細胞を元気にし、体を温める働きがあります」(管理栄養士・伊達友美さん)

これまでのダイエットでは削られていたこの3つが、実は痩せるために必要不可欠だったのだ。カロリーにとらわれずきちんと食べるべきだけれど、気をつけたいのはそれぞれの選び方。

「糖質と脂質は、量ではなく“質”を重視して。反対に、タンパク質は“量”が決め手。思い切ってたくさん食べましょう」

3つのメイン栄養素の摂り方を、下記で詳しくチェックして。

糖質:敵視禁止、しっかり食べてOK。ただし小麦ではなく、米を中心に。

「糖質はタンパク質の代謝に関わるものでもあり、また、極端に減らすとストレスの原因に。毎日きちんと食べてください」

ただし、小麦ではなく米を。

「米は小麦に比べて吸収が遅く、血糖値の上昇も遅い。血糖値がゆっくり上がると、糖を脂肪に変えるインスリンの分泌も少なくなります。つまり脂肪になりにくい。また、ご飯の糖質は便秘予防にも役立ちます」

ちなみに砂糖は吸収が早く、やはり避けたい糖質。

「間食で毎日砂糖を摂るくらいなら、ご飯で満足感を得て」

脂質:体を温める効果が一番高い栄養素。良質なものを選んで、適量を摂って。

3つの栄養素の中で、一番カロリーが高いのが脂質。太るモト、と思われがちだけれど、

「カロリーが高いということは、体を温める力も強い。適量をきちんと摂りましょう。抗酸化など体に良い作用があって体脂肪になりにくい、オメガ3系の油を選ぶことがポイントです」

それが、エゴマ油やシソ油、アマニ油などの植物油。青魚やくるみ、甘栗、果物の種にも豊富という。一方、

「肉の脂やマーガリンなどの加工油は、体内に溜まってしまう油。極力避けましょう」

タンパク質:代謝を上げるのに欠かせない素材。肉や魚、卵を毎日必ずテーブルに!

「今の女性には、全体的にタンパク質が足りていません」

と、伊達さん。ダイエットとなるとそこからさらに減らしてしまうため、圧倒的に不足してしまうのだそう。

「熱を作る働きを持つ、筋肉のもとになる栄養素。筋肉が増えればそれだけ基礎代謝が上がり、より体が温まります」

大豆製品などでもタンパク質は摂れるけれど、

「温める力が大きいのは、肉や魚、卵など動物性のタンパク質。肉は、脂身の少ないものをチョイスすることもポイントです」

伊達友美さん 管理栄養士、銀座医院勤務。「食べて痩せる」ダイエット法の第一人者。著書に『伊達式赤身肉レシピ』(弊社刊)ほか。

※『anan』2018年2月7日号より。イラスト・五月女ケイ子 文・新田草子

(by anan編集部)


#ダイエット記事をもっと読む。
#健康についてさらに読んでみる。
内側からも美しくなる! いま注目の「空手」が生み出す カラダ、ココロの美しさ。

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー