Q:どれくらいしていないとセックスレスですか?
【A:医学的には1か月。生活スタイルにもよります】
「日本性科学会では、特別な事情がないのに1か月以上性交がなく、その後も長期にわたることが予想される場合をセックスレスと定義していて、一般的にもそう認知されています。この場合の性交には、キスやペッティング、裸でのベッドインなども含まれるので、性的な接触がほぼないということです」(婦人科医・池下育子先生)
ただ、カップルのライフスタイルは多様化しているので、一概に当てはめることはできないとも。
「たとえば、どちらも働いているのなら、疲れてセックスしないまま1か月以上経っていることもありますよね。あまり心配しすぎるのも考えものです」
Q:セックスレスってやっぱりよくない?
【A:どちらかが悩んだ時点で、関係性に影響が】
「カップル間で長い期間セックスをしていなくても、お互いそれでいいのであればセックスレスとはいいません。どちらか、または両者に不満があると、“セックスレス”ということになります」(池下先生)
「セックスをしていないことで一方にストレスがあると、二人の関係に溝が。肉体関係は最も深いコミュニケーション。それがないと日常生活でも相手にイライラしたり、心の寂しさを埋めるため、浮気に走ってしまうケースも少なくありません」(臨床心理士・山名裕子先生)
Q:セックスレスになりそう…回避法はありますか?
【A:重く考えすぎずに、日常に組み込んで】
まずは寝る場所を見直すことからスタート。
「同棲カップル、またはどちらかの家にお泊まりするタイプでも、セックスレスになりかけている二人は、いびきがうるさいなどの理由で別々に寝ていることが多いんです。これを一緒のベッドに戻すと自然と接触が生まれるので、すぐにではなくてもまたセックスをする関係に戻れるケースがあります」(山名先生)
また、生活習慣にセックスを組み込むのも有効手段。
「セックスのペースは、できれば下げないほうがいい。性的な感情うんぬんはさておき、運動の一環のような感覚で週1~2回は愛し合って。疲れている時は、10~15分でもいいと思います」(ベッツィーさん)
Q:私はしたいのに、相手がしたがらないんです。
【A:相手を変えたかったら、自分が変わる!の意気込みで】
以前は大丈夫だったのに断られる…それはなぜ?
「いろんな理由が考えられますが、レスになる原因で一番多いのは、男性のプライドが傷ついてしまっているケース。軽視されたり雑に扱われたりしてしまうと、相手を女性として見られなくなってしまうんです。心理学的に、相手を変えるのは難しいのですが、彼に敬意を払ったり、話をきちんと聞いたりと、彼を尊重する姿勢に自分を改めれば、また応じてくれるようになるでしょう。ちなみに安定的な愛になると、回数が減るケースが生物学的にもほとんどですので、“愛情が薄れた”と思い込まないでくださいね」(山名先生)
Q:私がしたくない。うまい断り方はありますか?
【A:女性ホルモンのせいにするのもアリ】
「男性はプライドの生き物。『したくない』など、“あなたがイヤ”というニュアンスを出すと、彼は次に誘いづらくなってしまいます。こんな時は、自分の体調のせいにするのが有効。女性はホルモンに影響されやすいので、『今は体が重い周期だから…』などと説明すると、彼も納得してくれるでしょう」(山名先生)
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