世界を変えることができる。自分が変える、その自信がある。
「新日本プロレスに出はじめたとき、バレットクラブ(外国人レスラー中心のヒールユニット。以下BC)のリーダーはAJスタイルズ(現在は米団体WWEに所属)だった。だからヘビー級に転向して、AJのかわりにBCのリーダーになったとき、特に海外のファンからは色々文句を言われた。お前はAJの二番手だ。ニセモノだ。安っぽい。…日本のファンは、文句は言わなかったが、静かだった。私がエースになると信じてくれなかった。でも、『待ってろよ。ちょっとしたら、本物の、この団体のヘビー級のエースが出てくるぞ』って思っていたんだ」
ヘビー級転向を宣言して数か月。ケニーの信念は、サイズアップされた体と、スピードはそのままにパワーとスタミナがケタ違いになったファイトスタイルで、見事に証明された。ケニーはプロレス界随一の「アスリート」だと見せつけられた瞬間だった。
「ただ、観終わった後に、“あの技すごかったね”と言われる試合ではなく、感動や興奮を思い出す、“エモーショナルな試合”こそ美しく、クールだと思う。今年1月のオカダとの試合はまさにそうだった。とにかくすごかった! と“興奮”を思い出す試合。そして、危険な攻防だったと言われるけど、私はそういう試合をできるように、体を作ったんだ。レジェンドになるために、誰にも真似できない“ケニースタイル”を確立したんだよ。私は間違いなく世界で一番の選手だし、証明してみせた」
外国人選手という壁は感じる? と聞けば、「残念だけど、ある」。しかし、ヒールという壁もあるはずなのに、ケニーを応援したくて仕方ないファンのムードが、会場でパンパンに膨れ上がっている。
「世界を変えることができると思ってる。新日本をツールに、クールで美しい物語を紡ぎたい。リングの上では何でもできるんだよ」
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