セクハラ、マタハラ、パワハラ…近年、聞かれるようになった様々な“ハラスメント”。最近ではこれ以外にも、思わぬ場所でもハラスメントが生まれてしまうことがあるようで……。トラブル回避のためにも、知識を蓄えておきましょう! いろいろなシチュエーションでの“ハラスメント”について、特定社会保険労務士の長沢有紀さんと著述家の湯山玲子さんに聞きました。 重い荷物は男が持つ、もダメかも。ジェンハラ【ジェンダーハラスメント】 「男らしさ、女らしさを強要したり、男女で役割を決めつけることにより、不快感を与えることです」(長沢さん)。「とにかく“男のくせに”という言葉を絶対に口にしてはダメ。女性はこれからそれを肝に銘じて」(湯山さん) <職場でこれをやったらOUTです!> 1.「女なんだから化粧くらいちゃんとして」と言う。 2.会社の書類が入った箱を、男性にだけ運ばせる。 もはや“酒の席での無礼講”は× アルハラ【アルコールハラスメント】 「飲酒の強要に加え、酔っ払って人に絡むなど、酒の席での不快な振る舞いを指します」(長沢さん)。「“酒の席でのことだから”という捉え方は、もはやありません。仕事絡みの場では、お酒はたしなむ程度にしておくべき」(湯山さん) <職場でこれをやったらOUTです!> 1.お酒が苦手な後輩に、「1杯だけ」と飲ませた。 2.泥酔して寝込んでしまい、同僚に介抱させた。 年代や世代でカテゴライズしない! エイハラ【エイジングハラスメント】 「年齢を理由とする、嫌がらせやいじめを指す言葉」(長沢さん)。「日本は年齢に囚われすぎです。年齢を意識しすぎることは人を幸せにしないし、才能を活かす機会を奪っている。年齢を見ず、その人そのものを見るべき」(湯山さん) <職場でこれをやったらOUTです!> 1.部下に「これだからゆとり世代は…」と言う。 2.上の人に、「年だから無理しないで」と声をかける。 歌いたくない権利も、あるんです…。カラハラ【カラオケハラスメント】 「カラオケの席において、主に歌いたくない人に起こるハラスメントのこと。仕事関係の人とのカラオケで、“歌いたくないと言ったら上司に怒られた”というようなケースも。パワハラの一種とも認識されています」(長沢さん) <職場でこれをやったらOUTです!> 1.歌が苦手という人に、無理やり歌わせる。 2.人の歌に、「古い歌だねぇ~」などと言う。 男が子育てするの、邪魔しないで。パタハラ【パタニティハラスメント】 「パタニティは英語で父性の意味。育児のための休暇や時短を申し出る男性への嫌がらせのこと」(長沢さん)。「育児や子育てに関する感覚は、どんどん変化しているもの。仕事のしわ寄せに悩んだら、これも会社に訴えて」(湯山さん) <職場でこれをやったらOUTです!> 1.お迎えで早退しがちな男性社員を、チームから外す。 2.育休明けの男性社員に「リフレッシュできた?」と聞く。 ながさわ・ゆき 特定社会保険労務士、アドバンス社会保険労務士法人代表。企業の労使トラブル解決はもちろんメディア出演も多数。 ゆやま・れいこ 著述家、コメンテーター。この4月から、NHK総合の新番組『ごごナマ』の木曜日、人生相談のコーナーに出演中。 ※『anan』2017年4月26日号より。(C) gilaxia (by anan編集部) 【人気記事】 ※マッサージで“局部”ってまさか…「台湾」の真実 ※ムロツヨシが「ズルい男ですよね~」という相手とは… ※【結婚線でズバリ判明…!】「幸せな結婚」ができる手相3選