古くから、見た目にも味にも季節感を大切に作られてきた日本のお菓子。新機軸はもちろん、今年は原点回帰で古式ゆかしいクラシカルな味わいも楽しみたい気分。目からも“涼”をとれるスタンダードかつ美しい和菓子を食べる――そんなひとときで、日本の夏の素敵さを再発見できるはず。

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    クラシカルな和スイーツ

    a、【銀座立田野】杏あんみつ

    肉厚な杏がごろっと、大人の上質あんみつ。
    あんみつの具の定番、杏を心ゆくまで食べたい! そんな人におすすめなのがこちら。「甘酸っぱくとろける杏がごろごろと。そして滑らかで品の良い甘さのこしあんと、ぷりっぷりの寒天…。カップ入りでそのまま食べられるので、食器が用意できない場への差し入れとしても気が利いています」(スイーツライター・chicoさん)。シンプルに見えてすべての具にこだわりが息づく名品は、目上の方へのギフトにも最適。

    1個¥700(銀座立田野

    b、【船橋屋こよみ】くず餅プリン

    もっちり&ぷるん食感に黒蜜のコクがたまらない。
    くず餅の名店のエッセンスを気軽かつモダンに楽しめる『船橋屋こよみ』の代表アイテム。くず餅の原料でもある長期熟成の発酵小麦澱粉を使い、船橋屋秘伝の黒糖蜜と香ばしいきなこをふりかけて召し上がれ。「くず餅のもっちり感はあるのに、食べるとプリンなのが驚き! くず餅好きのお母さんと一緒に食べたら、このおいしさにきっと驚くだろうな」(お笑い芸人「ぼる塾」・田辺智加さん)

    2個入り¥860 4個入り、6個入りもあり。(船橋屋こよみ

    c、【笹屋伊織】涼の晴風

    目でも舌でも涼を感じる夏の京風スイーツ。
    京菓子の老舗が作る、目にも涼しい4種の夏限定商品。「淡い色合いの透明の世界に金魚やレモンなど夏を思わせるモチーフが浮かぶ様子が愛らしい。レモンやりんごなど、味わいも夏に合うフレッシュさ」(chicoさん)。朝顔は甘夏味、かにはマスカット味、金魚はりんご、そしてレモンは姿も風味もレモン。目でも舌でも涼やかな趣を感じて。

    1個¥270 4個入り¥1,080 8個入り、12個入りもあり。(笹屋伊織

    d、【仙太郎】河内熟子

    初夏の柑橘、河内晩柑をまるごと楽しんで。
    初夏から夏にかけて収穫される柑橘、河内晩柑。その爽やかな果汁を寒天や吉野葛と合わせ、果皮に流し固めたダイナミックかつ美しい一品。「河内晩柑の姿形、さっぱりとした甘さをそのまま楽しめるのが魅力。くし形切りにカットしてお客様に出してもよし、一人でまるごといただくもよし。また、凍らせてシャーベット状にしても美味です」(chicoさん)。8 月中旬頃までの期間限定販売。

    1個¥1,188(仙太郎

    田辺智加さん

    Profile

    お笑い芸人・ぼる塾。1983年生まれ、千葉県出身。お笑いカルテット・ぼる塾のメンバー。芸能界のスイーツ女王の異名をとり、守備範囲はロケ先で知った地方の味からデパ地下まで。著書に『ぼる塾 田辺のスイーツ天国』(マガジンハウス)。

    chicoさん

    Profile

    スイーツライター。雑誌、Web、TVなどでの執筆や特集監修、コメントなどで活躍。ホテルやパティスリーのシェフたちとの交流も深く、新作情報には誰よりも早耳。弊誌で「Food topics~chicoのお菓子な宝物」を好評連載中。

    写真・清水奈緒 スタイリスト・矢口紀子 取材、文・大澤千穂

    anan 2453号(2025年7月2日発売)より
    Check!

    No.2453掲載

    癒しの法則 2025

    2025年07月02日発売

    ストレスを溜め込みがちな心とカラダをケアする、癒しにまつわるトピックスを集めた特集です。読書会や中国茶サロンなど心をほぐす時間を作ってくれるスポット紹介、おうちでできる簡単デトックス術、声に癒される音声メディアガイド、お取り寄せひんやりスイーツや食感が楽しいグミ、愛でて心が潤う小さくてかわいいものなどなど、さまざまな面からホッと幸せを感じられる情報を詰め込んだ一冊になります。

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    自分の殻を打ち破りたくて突発的なことをしでかす、または急な事態に対処せざるを得なくなる可能性が高い日です。人によっては価値観や生き方が変わるほどの大きな衝撃となるかもしれません。それが何であれ、起きたことには真剣に向き合う必要があります。ただ、できることなら気がはやった行動は避けるほうが無難です。

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