今回、犬養さんがオススメするのは、『EL CEBICHERO(エル セビチェロ)』のペルー料理です。
ペルー料理と聞いて、どんな料理を想像する? 豆や芋…? 実はペルーでは、日本と同じように生の魚を食べる。ただし、その食べ方は醤油にワサビではなく、柑橘類と唐辛子とハーブでマリネする“セビチェ”という料理。
「日本の刺し身と違い、タイや平目など白身魚を厚めにカットして塩でしめる下味が決め手です。それからライム、ニンニク、生姜、唐辛子、魚からとった出汁、ハーブでマリネする。付け合わせにチョクロ(ペルーのトウモロコシ)、カモテ(サツマイモ)が必ずつくのも特徴」と、ペルー料理について語りだしたら止まらないオーナーシェフの谷口大明さん。
1月に念願のペルー魚介料理専門店をオープンしたばかり。10席ほどの小さな店では、ペルー未体験の人も、故郷を懐かしむペルー人も、谷口さんの料理に目を丸くして感激する。セビチェは塩味がガツンと効いているけど、魚の味が引き立つ。続くライムの酸味やハーブの香りがさわやか~。忘れちゃならないのが米料理。塩、ニンニク、オリーブオイルで炊いた米に、2種類の唐辛子のペーストと魚介類のソース(エビ、トマト、香味野菜)で味に深みを与えた炒めご飯・アロスコンマリスコスは国民的人気メニューだ。米に込められた辛みと魚介の旨味のバランスが絶妙!