フードコーディネーターの長尾智子さんに、保存のきくソースの作り方と、それを使ったレシピを聞きました。
本格的なカレーを作ろうとホールスパイスを買い込んだものの、使ったのは一度きり……。そんな経験のある人も多いのでは?
「単体では難しくても、合わせてオイル漬けにすれば、和えたりかけたり用途が広がります。今回使った4種類のスパイスは、そのままカレーにも使えるベーシックな組み合わせ。スパイスは香りが出るまで、しっかりから煎りを。辛くしたければ、鷹の爪を加えても。クミンの香ばしさが決め手なので、1種類で作るなら、ぜひクミンで」
ローストスパイスオイル
(保存目安:常温で1か月)
【材料】(作りやすい量)
クミンシード…大さじ3、シナモンスティック…4本、クローブ…小さじ1、ローリエ…3枚、米油(またはグレープシード油、なたね油など)…約150ml
【作り方】
クミンシード、半分に折ったシナモン、クローブをフライパンに入れ、弱火で煎る。クミンが少し焦げて、香りが立ってきたら火を止め、キッチンペーパーに移して冷ます。ローリエは小さくちぎって加える。スパイスをすべて瓶などの容器に入れ、油を注ぐ。
ひき肉とにんじんのカレー
【材料】(2~3人分)
豚ひき肉…300g、にんじん…中1本、玉ねぎ…大1/2個、ピーマン…2個、にんにく…小1かけ、しょうが…約15g、トマトピュレ…約200ml、ししとう…約12本、塩、こしょう…各少々、ローストスパイスオイル…大さじ3、赤唐辛子粉(あれば粗挽き)…大さじ2強、米油またはグレープシード油……大さじ1、キヌアご飯(白米にキヌアを3割加えて炊く)…適宜
【作り方】
- にんじんは粗いおろし金ですりおろす。玉ねぎはみじん切り。にんにくは2等分して芯を外し、すりおろす。しょうがもすりおろす。ピーマンは2等分してへたと種を取り、小さな角切りにする。
- フライパンか鍋に油を入れ、弱火にかける。にんじん、玉ねぎ、にんにく、しょうがを炒め、香りが出てきたらローストスパイスオイルと塩を加えて炒め合わせる。スパイスの香りがしてきたら赤唐辛子、ピーマンを加えて軽く炒め、ひき肉を加えてほぐしながら、ひき肉の脂が出てくるまでしっかりと炒め合わせる。
- 2にトマトピュレの半量を加えて混ぜる。なじんだら残りを入れ、水分を飛ばすように煮込んで、赤い油が出てきたらざっと混ぜて味を見る。足りなければ、塩、こしょう、赤唐辛子で味を調整し、軽く煮て火を止める。
- ししとうは油小さじ1(分量外)を熱したフライパンで焼き、塩を振る。器にご飯とカレー、ししとうを盛り合わせる。
※保存期間はあくまで目安であり、保存環境や季節によっても変わります。