JEAN‐PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)
創造性を駆り立てる、パリへのオマージュ。
シンボリックなモニュメントから街灯まで、パリの全てはジャン=ポール・エヴァンさんのインスピレーションの源。そんなパリへのオマージュに満ちた限定コレクションは、“永遠のパリ”がテーマ。薄明に花火とパリの街のシルエットが浮かぶ美しい箱を開けると、エッフェル塔やノートルダム大聖堂などがキュートにデザインされた、ショコラの街が現れる。心躍らせエッフェル塔の一粒を舌で溶かせば、エキゾティックで爽やかなグリーンカルダモンが香りたち、イチゴがそっと全体をまとめていく。こんなふうにエヴァンさんのショコラでスパイスの魅力に出合うことも多いが、今回はスラウェシ島のロングペッパーの喜びを知ってしまった。ピンクのクマを齧ると、プラリネの香ばしさに続く柚子や山椒に似た清さが心地いい。一箱のパリ巡りに、忘れ難いおいしい発見が詰まっている。
ボンボン ショコラパリ フォーエバー 12個入り¥5,940
“永遠のパリ”をテーマにしたバレンタインコレクション。ネパールの山で収穫される胡椒・ティムットペッパー香るアーモンドプラリネの「クール レ」、レモン香るアールグレイ風味のガナッシュ「ノートルダム」など限定7個を含むアソート。4個~50個入りまで幅広く展開。2/29まで。
東京ミッドタウン店/東京都港区赤坂9‐7‐4 東京ミッドタウン ガレリアB1 TEL:03・5413・3676 11:00~21:00 休みは施設に準ずる
LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE(ル・ショコラ・アラン・デュカス)
プラリネと果物が出合う、ハート震わすショコラ。
ボンボン・ショコラからタブレットまで、様々なアイテムに施された幾何学デザインはもはや、『ル・ショコラ・アラン・デュカス』のシンボル。バレンタインには当然ハートにも幾何学美が宿り、立体的な直線が艶とときめきを増幅させる。パッションフルーツガナッシュとココナッツプラリネが層をなすハートをいただくと、ビーン・トゥ・バー(カカオ豆から作る自家製チョコレート)ならではのカカオの果実味に、パッションの甘酸っぱさやフローラル感がとろけ出す。そこに香りを添えるココナッツプラリネのサクサク感もたまらなく心地いい。通常、プラリネはナッツと砂糖を一緒にキャラメリゼするが、ココナッツは火が入りすぎるので、砂糖と分けてココナッツだけでローストするとか。おかげで食感と香りが際立つよう。職人の繊細な手仕事が息づくショコラに、ハートも震える。
ペピクール 6個入り¥3,564
仏語でハートを意味する限定コレクション。「パッションフルーツ&ココナッツ」、日本限定の「ライム&ココナッツ」、プラリネをミルクとダークのチョコでマーブルに覆った「アーモンド」の3種。パッケージは「チョコバーを手にしたアフリカのワオキツネザル」など、カカオ産地の3大陸を象徴する動物が。2/14まで。
東京工房/東京都中央区日本橋本町1‐1‐1 TEL:03・3516・3511 11:00~20:00(金・土曜~19:00) 不定休
LA MAISON DU CHOCOLAT(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)
ショコラで散策する、とろけるようなパリの街。
いつも新しさを失わないパリの日常へ、ニコラ・クロワゾーさんはショコラで連れ出してくれる。巡るのはパリの日常を彩る『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』がある4つの地。だからって、ショコラの名が番地とは大胆! まずは「フォブール225番地」へ。1977年、“ガナッシュの魔術師”ロベール・ランクスさんが最初に開いた店をさす一粒は、人々を虜にし続けるプレーンガナッシュ。とろけ出すマダガスカル産カカオの果実味にウッディなノートが重なり、ほのかなスパイスの余韻が続く。夢心地のまま「フランソワプルミエ52番地」へ。ニコラさんお気に入りの場所だからハート型という、アーモンドペーストとダークガナッシュが混ざるショコラは、噛むたびカカオとナッツのアロマが膨らむ。どれもさり気なくもほかでは味わえない喜びがあり、パリの日常そのものみたいだ。
ボンジュール パリ 4粒入り¥2,592
パリにある各店の物語が潜むブティックの番地を掲げたショコラ4種が入る。「マドレーヌ8番地」はプラリネが評判の店にちなみ、珍しいカシューナッツのプラリネ。「セーヴル19番地」はダークとミルクのチョコでイチゴの濃密と優しさを味わう。イラストレーター、シャルロット・デュジュールが描く箱も愛おしい。8粒、15粒入りも。
丸の内店/東京都千代田区丸の内3‐4‐1 新国際ビル1F TEL:03・3201・6006 11:00~20:00 無休
※掲載した商品は数量限定のため、なくなり次第終了となります。
※『anan』2024年1月31日号より。写真・大西日和 スタイリスト・早野アレックス 文・chico
(by anan編集部)