流行は業界発からユーザー発へ。
ネットを通じて誰もがトレンドを作れる時代へ。
「主導権は明らかに一般の消費者側にあります。今は、SNSなどを利用し、誰もがファッション誌のエディターのようになれる時代。業界が一方的に与える時代は終わり、ユーザー同士が自己発信していくことでお互いが自由に必要な情報でつながれる。名だたるメゾンのコレクションが大きな流行の発信地であることは変わらないと思いますが、今欲しい旬の情報をキャッチできる速度感や使い勝手の良さは、これまでにない新しい流行の流れを生み出しています」
影響力を持つファッションインフルエンサーも次々登場している。
「GAPが世界各国のインフルエンサーを起用したキャンペーンを展開したり、ZOZOがユーザー参加型の投稿アプリ『WEAR』を開発したり。業界もこの流れをうまく掴むようになってきた。ソーシャルメディア発信の、等身大の個人と個人のつながりは、これからの服の選び方や買い方を大きく変えていくと思います」
世界的に影響力を持つインフルエンサーも出現。
インスタでコーディネート写真を披露すれば何百万人もの「いいね!」がつく圧倒的影響力を持つファッションインフルエンサーたち。キアラ・フェラーニはファッション誌『Vogue』のカバーを飾り、エイミー・ソングはスタイルブックが世界的ベストセラーに。Photo by Getty Images、Instagram
「WEAR」
日本最大級のファッションコーディネートアプリ。モデルや美容師などの着こなしやトレンドワードを簡単に検索でき、着用アイテムはECで即購入することも可能。日々の記録用に自分のコーデの投稿もできる。
「XZ」
必要なファッションアイテムは、クローゼットから逆引きする時代に進化中? 毎日のコーディネートをAIが考えてくれる自動コーデ提案アプリが話題。手持ち服を登録しておくと、新しい着回しアイデアや買い足しすべきアイテムを教えてくれる。
ファッション流通コンサルタント 齊藤孝浩さん ファッションビジネスに精通。主著に『アパレル・サバイバル』(日本経済新聞出版社)、『ユニクロ対ZARA』(日経ビジネス人文庫)。
※『anan』2019年7月10日号より。取材、文・梅原加奈
(by anan編集部)
※朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。
ファンデ美容で叶うこと。
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