
左から、水上恒司さん、ユンホさん(東方神起)
世界的人気を誇るマ・ドンソクが主演し大ヒットシリーズとなった韓国映画『犯罪都市』。その初のユニバース作品が、新宿歌舞伎町を舞台に誕生! 間もなく公開となる映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』で、主人公である新宿中央署組織犯罪対策課の破天荒な刑事・相葉四郎を演じた水上恒司さんと、韓国からやってきて彼の相棒となる刑事チェ・シウを演じた東方神起のユンホさんにインタビュー。お互いへの印象と、役柄にどのように向き合ったのかをうかがいました。
── 今作の撮影現場で、水上さんとユンホさんの間で、息が合うなと思う瞬間はありましたか?
ユンホ 演技をしている最中もそうですし、撮影の合間の会話でも感じました。水上くんは、僕からしたらすごく真面目な人です。価値観もすごくしっかりしてるし、上から目線ではなく本当に、年下なのに人間的な深みがあって、これからの活動のことについても深く考えている。とても立派な人なので、一緒に仕事をすることにいつもワクワクしていました。
水上恒司(以下、水上) 僕もユンホさんのおっしゃっていることに似ているかもしれないですね。僕はお芝居をするときに、年齢とか関係なく、自分のやりたいように、思う存分にぶつかっていきたいと思ってるんです。今回の撮影の中でも、ユンホさんと、監督を交えて「こんな風にお芝居をしたい」と話し合うことがたくさんありました。そのとき、僕が「こうしたい」って言うと、ユンホさんからも「だったら、こうしたらいいんじゃないか」とアイデアを出していただくやりとりがたくさんありました。ユンホさんの人間性がわかっているからこそ、僕もそれをしっかり受けとめた上で、120%、150%で返したい、という感情が生まれたんです。そういうやりとりを重ねていったことで、僕ってユンホさんのことを信頼しているんだな、ということに改めて気づきました。
ユンホ 本当に水上くんは周りを引っ張っていってくれますし、僕にとってもすごく頼りになる存在でした。やっぱりこの映画の物語って、水上くんが演じている相葉を中心に始まるじゃないですか。もちろん、シナリオに書かれているストーリーがベースではあるんですけど、でも、相葉の感情が物語を動かす上で重要なんですよ。だからこそ、水上くんが遠慮しないでどんどんアイデアを出してくれることは助かりました。そして、僕も積極的に意見を出すことができたんです。そういう対話のキャッチボールが、すごくうまくできていました。

── 水上さんは主演ということもありますし、アイデアを出すということは意識してやっていたんですか?
水上 もしかしたら、主演だからこそと気負って、から回るくらい意気込んでいたところもあったかもしれません。でも、基本的には、どんな立場だろうと変わらずにいたいとは思っています。今回は、ユンホさんと一緒だったからこそできたことも多かったと思いますね。やっぱりお芝居で議論するのって、役者同士であっても難しいことなんですよ。感覚もそれぞれ違いますし。そういう難しさがある中で、ユンホさんとだからのびのびと対話できたということはあったかもしれません。
── 水上さんは以前、「アクションこそ、コミュニケーションが必要だ」と言われていました。それは、どのような感覚なのでしょうか?
水上 僕は、アクションって通常のお芝居とも違って、お互いの力量が同等であることが理想だし、そうであるほど高いクオリティのものが生まれると思うんですよ。ただ、僕はアクションにおいては、そこに到達していないとは思ってるんです。なぜかというと、アクションって通常のお芝居とは違って、アドリブをなかなか入れられない。そして、本当に「当てて」いないことも理由として大きいんです。そんなアクションシーンの中で、お互いにリアクションをしあうのは難しいものです。だからこそ、自分発信でやって相手がそれを受けるときに、ただお互いが自分の我をぶつけあっていたのでは成立しないものなんですよね。そういう意味で、コミュニケーションが密に必要だと感じました。

── ユンホさんはアクションにおいてのコミュニケーションについて、どう思われますか?
ユンホ 僕の場合はオム・ギジュンさんと闘うシーンが多かったんです。オム・ギジュンさんはベテランの役者で先輩だし、年上だし、接し方について最初は僕なりに悩んでいたところもあったんです。でも、先輩なのに、「もっとがんがんに(アクションを)やっていこう」とか、積極的に声をかけてくださって、優しく僕を引っ張っていってくれました。そして、アクションシーンを演じるには、なぜこのアクションをしているかという理由をしっかり理解していないといけないので、お互いに密にコミュニケーションをとっていました。撮影で頑張っているとき、ふと隣を見ると、水上くんと福士くんもものすごく本気で頑張っていたので、こっちも負けてはいけないと思いました。良いライバル関係を保ちながらリハーサルしていましたね。
── 水上さんは福士さんとどんなお話をされましたか?
水上 福士さんとも、お互いの強さのバランスについて話しました。僕が弱すぎると、その僕に倒される福士さんの役まで弱く見えてしまいますし。なので、僕と福士さんは、お互いに自分の役の輪郭を濃くしていくということに徹しているところはありました。

── あらすじや脚本にない部分で、それぞれの役を、こういう人物だと思って演じていたところはありますか?
ユンホ チェ・シウは日本という慣れない場所で、相葉という刑事や仲間たちと出会って、新たにチームワークとは何かということを学んでいったんじゃないかなと思って演じていました。
水上 意識して作ったわけではないんですけど、相葉ってよく笑うんですよ。多く笑えば笑うほど、その裏側にある悲しみも感じてもらえるようになればいいなと思っていました。相葉は女手一つで育てられたキャラクターでもあるので、どこか父親の影を追っている部分もあったんじゃないかなと思いました。それは、本編とはまったく関係ないことなんですけど、自分の中ではそんなことも考えていました。
── この映画で、皆でチームワークをあわせて作り上げてきて、ここがよかったなと思ったことや、得られたものはありますか?
ユンホ この映画は、「ノンストップ・アクション・エンターテイメント」。でも、ただのアクション映画でもなくて、その中には家族関係やそれぞれの人間性も描かれているんですよね。だから、アクション映画としてだけではなく、人間ドラマとしても観ていただきたいなと思います。
水上 僕とユンホさんの間に生まれた感情って、台本に書かれていたものではないですし、僕とユンホさんが共演したからこそ生まれたものです。改めて、この座組ってすごくよかったんです。今まで経験してきた現場の中でも、特に雰囲気が良かったので、そういう空気感もお客さんの心に届いていくんじゃないかなと。台本をなぞっただけではない、それを超えた何かが、この作品にはあるんじゃないかと思います。

Profile
水上恒司
みずかみ・こうし 1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年にドラマ「中学聖日記」でデビュー。2024年には『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。他の出演作に『火喰い鳥を、喰う』(2025)、ドラマ「シナントロープ」(2025)など。
ユンホ
1986年2月6日生まれ、韓国出身。2004年に東方神起としてデビューし、絶大な人気を誇るトップアーティストに。俳優としても活躍し、ミュージカル『宮』(2010)、ドラマ「野王~愛と欲望の果て~」(2013)、映画『国際市場で逢いましょう』(2014)など幅広い作品に出演している。
『TOKYO BURST-犯罪都市-』
Information
歌舞伎町で起こった集団強盗事件から、ヤクザとホストグループの抗争が勃発。そこにとある犯罪集団も加わり、新宿は混沌状態に陥ってしまう。元暴走族総長の新宿中央署新人刑事・相葉四郎と、犯罪集団を追って日本にやってきた韓国の刑事チェ・シウは、ぶつかり合いながらも相棒として捜査を進めていくが、その裏には巨大な権力の闇が渦巻いていた。
監督:内田英治 脚本:三嶋龍朗、内田英治
出演:水上恒司 ユンホ(東方神起)
渋川清彦 青柳翔 ヒコロヒー
長谷川慎 井内悠陽 木下暖日 とにかく明るい安村
霧島れいか 後藤剛範 ・ 上田竜也 ・ 菅原大吉 ソンハク
パク・ジファン 鶴見辰吾 ピエール瀧
オム・ギジュン 福士蒼汰
5月29日(金)より全国公開


























