ZEROBASEONEが『2025 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] IN SAITAMA』を開催。10月29・30日の2日間、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)にのべ5万4000人が来場しました。熱狂に包まれた初日公演の模様をレポートします!

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    花火とともに幕開け! 『ICONIK』でライブがスタート

    レーサージャケットの衣装で揃えたメンバーたちが華やかな花火が打ち上がると同時に登場すると、10月29日にリリースしたJapan Special EP『ICONIK』のタイトル曲「ICONIK (Japanese ver.)」からコンサートはスタート。

    「Road Movie」ではジャン・ハオがバイオリンを弾く形を取り入れた振付があったり、「SLAM DUNK」ではタイトル通りバスケの動作が振付に活かされたりと、パフォーマンスが目を引く曲が続く。

    パク・ゴヌクがジャケットを脱ぎ、鍛えられた上腕二頭筋をアピールする場面では、メンバーが「GO GUN WOOK」、「MAKE SOME NOISE」と書かれたプラカードを手に応援する姿も見られ、客席のZEROSE(ファンネーム)も大きな声援を送った。

    ミニステージへ飛び出し、ファンとの距離がゼロに

    早くも盛り上がりを見せた序盤に続き、メンバーの愛嬌たっぷりの自己紹介タイム。

    キム・ジウンは「君の彼氏、ジウンだよ。僕のこと、どれくらい待ってたの?」とZEROSEに問いかけ、「僕はこれくらい!」と言いながらセンターステージをぐるぐる走り回りだした。ハン・ユジンは「ZEROSE、好きになってもいいよ」とアピール。この日、レッドヘアを披露したソン・ハンビンが「赤毛のハンちゃんです。みなさんのために赤く染めました」と赤毛をアピールしたかと思えば、キム・テレは「てれてれでーす!」と短いながらに強力な挨拶。パク・ゴヌクは「ZEROSE、俺のことめっちゃ好きじゃん」と日本語でクールに決め、照れて倒れそうになる一幕も。

    キム・テレが「ZEROSEのパワーがもっと必要です」と会場のZEROSEたちを叫ばせてはじまった「GOOD SO BAD (Japanese ver.) 」ではセンターステージから3方向に伸びたその先のミニステージに3人ずつ移動し、目の前のZEROSEに向けて手を振ったり、ハートを飛ばしたり。「愛してる」がリフレインするパートではその間に「ZEROSE!」と、ファンへの愛を思いっきり叫んでいた。

    「SWEAT」では爽快感のあるメロディをパワフルに踊りこなしながら、床に寝そべるパフォーマンスも。ジャケットを脱いだジウンが黒タンクトップ姿になり、上半身の筋肉をあらわにすると、会場は大きな歓声が再び湧き上がった。

    キム・ジウン

    ハン・ユジン

    パク・ゴヌク

    1/1

    スタッズ付きレザージャケットやボンテージをまとったオールブラックの衣装に着替えて歌った「Lovesick Game」は今までにない大人びたステージで、客席からは絶叫が止まらない。リッキーがワイングラスを傾けると腕に赤ワインがこぼれ、それを舐めるシーンでは絶叫が会場を揺らした。続く「Dear ECLIPSE」ではバーガンディーのリボンタイを首や体に巻き付けるセクシーな振り付けでZEROSEを悩殺し、“オトナな”ZEROBASEONEを見せつけた。

    この日はユニットステージも披露。キム・ジウン、ジャン・ハオ、リッキー、キム・テレはモノトーンのスーツをまとい、マイクスタンドで「Long Way Back」をしっとり歌い上げると、続いてステージに登場したソン・ハンビン、ソク・マシュー、キム・ギュビン、パク・ゴヌク、ハン・ユジンは雰囲気が打って変わってビート強めのサウンドが会場に鳴り響く中、「EXTRA」でパワフルなステージを見せた。

    リッキー

    ジャン・ハオ

    キム・テレ

    1/1

    ゲームコーナーも白熱! 個性と仲の良さが炸裂

    衣装やマイクをチェンジする合間にはミニゲームでZEROSEを楽しませることも忘れない。

    メンバーが「かわいい・かっこいい・セクシー・やさしい」の4つの中から選んだキーワードに合う仕草をしてリレーで繋いでいくゲームでは、本来は記憶力を競うゲームのはずが、次第に「次のメンバーにさせたい仕草をする」ことがポイントとなり、ジャン・ハオがその場に座り込んで足をバタバタさせたり、ソン・ハンビンはSnowManの「カリスマックス」のポーズを披露したり、ソク・マシューは「あなたの心はゆらゆらです」と言いながら両手でハートを作ったりと大盛りあがり。

    会場にあるカメラを見つけるゲームではキム・テレやリッキー、キム・ギュビンが瞬時にカメラを見つける一方で、まったく見つけられないジャン・ハオやハン・ユジン、メンバーに邪魔されるキム・ジウンなど、それぞれの個性が爆発していた。

    「New Kidz on the Block」からはカジュアルルックに着替えて、パフォーマンスよりもファンとのやりとりを楽しむ時間に。スウィートなメロディとラブリーな振付が印象的な「Goosebumps」やキッチュな世界観をZEROBASEONEらしく魅せてくれた「Dumb」など、表現力の高さを存分に発揮した。

    アコースティックギターのやさしい音色からはじまる「I Know U Know」、さわやかなメロディとメンバーの甘い歌声がベストマッチな「HANA」で本編は終了。美しい歌声がさいたまスーパーアリーナのスタジアムモードに響き渡り、ZEROSEも拍手を贈って曲の終わりを惜しんだ。

    アンコールは“キャラ全開”のステージ

    アンコールを待つ間、ZEROSEが「ゆらゆら -運命の花-」を大合唱。そのきれいな歌声にメンバーたちも「僕たち、後ろでずっと聴いてたんですよ。本当に感動しました」と大絶賛。

    「このままじゃ終われないですよね」と再びステージに登場したZEROBASEONEは白いグッズTシャツとジーンズにメンバーの個性をプラス。

    クマの耳がついた帽子をかぶったパク・ゴヌクや、キツネの耳つきベレー帽をかぶったソク・マシュー、ハン・ユジンは赤いいちごのずきんを黒いリボンで結んだキュートな装いに。それ以外にもふわふわの犬のリュックを前に抱えたキム・ギュビンや、うさぎのぬいぐるみバッグを身に着けたキム・ジウン、キム・テレも黄色いひよこのリュックを前がけして「ゆらゆら-運命の花-」を歌いながら広いステージのあちこちに行き、ZEROSEに挨拶してまわった。

    疾走感あふれる「NOW OR NEVER」では気持ちのままにステージを行き交い、この日初披露となった「Firework」ではカラフルなレーザーが会場を飛び交い、ペンライトが色とりどりに染まった。スクリーンにはミラーボールが回転し、さいたまスーパーアリーナがまるでクラブのような雰囲気に。まさに華々しいフィナーレとなった。

    ソン・ハンビン

    キム・ギュビン

    ソク・マシュー

    1/1

    ずっとずっとこの瞬間の中に──笑顔あふれるコメント

    アンコール後は、メンバー一人ひとりがこの日の感想を言っていくことに。

    キム・ギュビンは「こんなに大きな会場にZEROSEがいっぱいいて今日がとても特別でした」とにっこり。キム・ジウンは「ステージから見るとみなさんの目がすごくキラキラしていますが、本当にきれいです」とZEROSEを大切に思う気持ちを表現し、ソク・マシューは「みなさんの“灰”のおかげで僕たち9人が輝き、きれいな桜を咲かせたと思います」と「花咲かじいさん」の童話になぞらえながらファンに感謝を伝えた。ハン・ユジンは「おいしいものもたくさん食べて、力がいっぱい出ました。この力をZEROSEに全部尽くしました」と末っ子らしいかわいいコメント。

    ジャン・ハオはこんなに大きな会場で公演できることが信じられなかったと語りながら、「僕たちとZEROSEはいつも共にいます」と宣言。ソン・ハンビンは「みなさんがこの瞬間を僕にプレゼントしてくれたから、僕はこれからもがんばってみなさんのために歌って、そばにいます」と愛を語った。キム・テレは「今日こんなに大きい会場でたくさんのZEROSEと楽しい時間を送ることができて幸せでした。これからもこのように僕から愛を届けられるようにしますね」と語った後、「ZEROSE、おいで」と照れながら両手を開いた。

    リッキーは「リハーサルの時にZEROSEがいたらどうなるかと想像したんですが、今すごく幸せです」と笑顔。パク・ゴヌクは「今日この景色は一生忘れられないと思います。すごくすごく愛してます」と語った後、「僕はこの(ペンライトの)青い光を見る時、ZEROSEのみなさんの目を見る時が一番幸せだと思います。ずっとずっとこの瞬間の中にいさせてください」と真剣な表情を見せた。最後に、キム・ギュビンからは「ZEROSEのみなさんの声がすごくよく聴こえて、本当に感動しました」と、日本の会場ならではの感想も飛び出した。

    最後にジャン・ハオが「一緒に歌ってください」と語ってはじまった「BLUE (Japanese ver.)」は、この日一番大きなコールが会場に響き渡り、メンバーたちも最後は笑顔でパフォーマンス。スクリーンにはたくさんの花火が打ち上がり、会場に白い紙吹雪が舞う中、メンバーたちはステージのあちこちをゆっくりと歩きながら、コンサートの終わりを惜しんでいた。

    写真・Kazumi Watanabe 取材、文・尹 秀姫

    ©WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT

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