おやっさんのカレーは、ウマいけれど激辛!? カレーが食べたくなる楽しい絵本

キューライス『ウサギのおやっさんのカレーやさん』

スキウサギ、悲熊、ドン・ウッサ…。チャーミングなキャラクターたちを生み出してきたキューライスさんの新作絵本は、“ウサギのおやっさん”が営むカレーやさんが舞台だ。


おやっさんのカレーは、ウマいけれど激辛!?

「僕が子供のころは美味しそうなカレーが出てくる絵本が結構あって、読むたびにカレーが食べたいなぁとお腹をすかせていました。だから自分も、カレーが食べたくなるような楽しい絵本を作りたいと思っていたんです。カレー、好きなので」

ウサギのおやっさんの店にはさまざまなお客さんが。猫やタコ、木に鬼!? 彼らのためにおやっさんは、カレーに激辛の“おやっさんソース”をたっぷり加えてもてなすのだが、辛さに悶絶するキャラクターたちの表情がなんとも愛くるしく、思わず笑みがこぼれる。

「カレーを食べる前後のキャラクターの変化を子供に楽しんでほしいと思って描いていて。タコだったら水分がぬけてシワシワになって、木だったら葉っぱが枯れて全部落ちちゃうとか、そういう変化が大きそうなキャラクターを考えていくうちに、今回のお客さんたちが生まれました」

そんな表情豊かなお客さんたちがやってくる一方で、店主のおやっさんは意外にも寡黙。しかし調子に乗っておやっさんソースをどんどん入れてしまう茶目っ気のあるウサギとして描かれる。

「おやっさんがしゃべらないのは、こんな時、おやっさんはなんて言うんだろうと読者に想像してほしいという意図も込めています」

自身の絵本で子供が笑ってほしいという思いがあるというキューライスさん。創作活動に影響を受けたのは?

「絵本作家では、長新太さん。自由なところに本当に惹かれます。ただただ好きなのは宮﨑駿監督作品。『天空の城ラピュタ』のような、古き良き冒険活劇の登場人物たちに心動かされますね」

では、次回作には冒険活劇が待っているのだろうか?

「企画は出しているんですけど、なかなか通らないですね(笑)。あとは、動物が主人公になることが多いので、違う生き物の、変な絵本も描いてみたいと思っています。そうだな…マッチョ。森に住んでいるマッチョの物語にもいつか挑戦したいです」

キューライスさん

Profile

漫画家、イラストレーター。1985年3月7日生まれ、栃木県出身。2015年、『ネコノヒー』で漫画家デビュー。代表作に『スキウサギ』『悲熊』『チャー子』、絵本「ドン・ウッサ」「ボンバルボン」シリーズなど。

キューライス『ウサギのおやっさんのカレーやさん』

Information

森の奥のおやっさんのカレーやさんは、野菜やスパイスを煮込み、世界一辛い唐辛子で作ったおやっさんソースで仕上げる本格派。マガジンハウス 1540円 Ⓒキューライス

写真・園山友基 中島慶子(本)

anan 2453号(2025年7月2日発売)より

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