今年は9月に34年ぶりに「世界陸上」が東京にやってくる。その代表選考会となる日本陸上競技選手権が、7月4日から東京・国立競技場で開催され、男女34種目で日本一が決まることになる。そこでドラマの“主役候補”たちを紹介したい。


東京世界陸上の日本代表を目指して国内トップアスリートが激突する!

トラックでは男子100mが熱い。5月のアジア選手権を連覇した栁田大輝(やなぎた・ひろき/東洋大)は、「調子を合わせていければ9秒台は出せる」と話しており、世界陸上で連続入賞しているサニブラウン・ハキーム(東レ)、前回覇者の坂井隆一郎(大阪ガス)らとの名勝負が楽しみだ。男子は200mの鵜澤飛羽(うざわ・とわ/JAL)、400mハードルの豊田兼(トヨタ自動車)らに好タイムの期待がかかる。

女子は400mで51秒71の自己記録を持つフロレス・アリエ(日体大)とアジア選手権の女王・松本奈菜子(東邦銀行)が激突。日本国籍を取得したフロレスは「日本記録(51秒75)に挑戦したい」と意気込む。800mは17歳の久保凛(東大阪大敬 愛高)が1分台を目指して、100mハードルは田中佑美(富士通)らが熾烈な代表争いを繰り広げる。

フィールドではパリ五輪の女子やり投で金メダルに輝いた北口榛花(JAL)、同男子走高跳5位の赤松諒一(SEIBU PRINCE)ら世界トップクラスの技とパワーを堪能したい。また110mハードルと走幅跳の2冠を目指す泉谷駿介(住友電工)にも注目だ。

栁田大輝(東洋大)
前回大会は3位で、パリ五輪の100m代表を0.005秒差で逃した。今季はアジア選手権を連覇するなど絶好調。

豊田 兼(トヨタ自動車)
フランス人の父を持ち、昨年はパリ五輪に出場。195cmの長身とスピードを武器に日本記録を目指している。

フロレス・アリエ(日体大)
ペルー国籍だった昨年は日本選手権に出場できなかったが、今年6月に日本国籍を取得。400mで日本記録を狙う。

第109回日本陸上競技選手権大会

Information

日程:7月4日(金)~6日(日) 場所:東京・国立競技場 NHK BS・総合で放送。

写真・森田直樹/アフロスポーツ アフロ 文・サカイマサト

anan 2453号(2025年7月2日発売)より

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見立ての甘さや準備不足などから壁にぶち当たる経験と、そんな自分の未熟さを省みるという意味の日です。何かに挑戦するというのは勇気のあることですが、周りから無謀だと止められるほどのことであれば、冷静になって考え直すのも大切なことです。日々実力をつけながら、味方を得たうえで改めて挑めばいいのですから。

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