結成20周年を経たブルエンの新たなる挑戦が詰まったエモーショナルなニューアルバム。
「五重奏の絆」の意味を持つニューアルバム『Alliance of Quintetto』は、エモパンク、ロック、バラードと実に多彩。女性の心情を切々と歌った「bird cage」などの新曲を7曲収録し、TVアニメ『ババンババンバンバンパイア』オープニング主題歌「Bloody Liar」などのタイアップ曲も収録。
「この曲を先日ライブで初披露して、壮大なラブソングを歌っている感覚に。ダイブをしていたお客さんたちが、儚さや悲しさが詰まったこのロックサウンドをじっと聴いてくれていた姿が印象的でした」(田邊)
「僕は一昨年からアメリカと日本の2拠点で活動しているので、向こうから音源を送って、日本にいる3人とリモートで曲を作っています。アメリカで友達を作ると、『あのアニメソングを聴いたことあるけど、君が演奏してるの!?』と驚かれることもあったり。アニメの力は大きいと実感しています」(辻村)
彼らが歩んできたこれまでの道のりで思い出深いことといえば?
「2度も日本武道館公演ができたこと。バンドがまず目指す場所ですし、神聖な場所ですから」(高村)
「辻村以外の3人は同じ高校出身で、年始にその地元の高校を再訪したんです。その際、デビュー後に辻村も一緒に高校に行って、『はじまり』という曲のMVを撮影させてもらい先生たちも喜んでくれたことを思い出して、しみじみしました」(江口)
「高村も言っていましたが、僕も日本武道館公演が思い出深くて。1度目の公演前に初めて1人でニューヨークでストリートライブをして、2度目の公演後には渡米。人生を奮い立たせた出来事です」(辻村)
「目標の日本武道館公演ができた1度目のライブ後、実はバンドを辞めようかとネガティブになった時期がありました。その時、歌番組でご一緒した桑田佳祐さんの楽屋にご挨拶させていただいたのですが、僕の歌を聴いて『君、いい声だね』と言っていただき。その瞬間、弱い自分がいなくなった。今も悩んだ時は桑田さんのお言葉を思い出して奮起しています」(田邊)
そんな彼らの最新作は、「玉手箱のようなアルバム。短い制作期間でどれだけ質の高いものを作れるかの挑戦でした」(高村)と語る。
「今年は辻村が日本に滞在するので、4人で精力的にライブをします。アルバムと同時にさまざまな制作をしていたので、いろんなところで芽が出る予定。メンバー一丸となって新たな気持ちで挑みます」(田邊)
PROFILE プロフィール
BLUE ENCOUNT
ブルーエンカウント 左から、辻村勇太(B)、田邊駿一(Vo&G)、高村佳秀(Dr)、江口雄也(G)。2004年結成。’14年メジャーデビュー。2月8日には東京ガーデンシアターで20周年を記念した全国ツアーのファイナル公演を実施。
INFORMATION インフォメーション
![](https://api.ananweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/2433-BLUE-ENCOUNT2.jpg)
既発曲8曲に、新曲7曲を加えた全15曲収録。約5年ぶりとなる5thフルアルバム。『Alliance of Quintetto』【初回盤(CD+BD※ボーナストラック&MV特典あり)】¥5,300 【通常盤(CD)】¥3,500(SME Records)
anan 2433号(2025年2月5日発売)より