「自分で言うのもなんですが、完成作を観てめちゃくちゃ泣いちゃって。香織が抱えた闇の深さや祐樹の健気な姿が心に沁みたり、四季を追った景色がキレイだったり、撮影中のいろんな思いも蘇ってきて…」
感慨深そうにそう語った川口春奈さん。山﨑賢人さんとのダブル主演映画『一週間フレンズ。』では、一週間しか記憶が持たない難病を抱えた、高校生の藤宮香織を演じている。
「記憶がなくなっては新しく思い出を作り、でも月曜日が来るとまた忘れちゃう香織。だから新しく友達を作らなくなってしまうんですが、そんな彼女の痛みを理解して演じるのは大変だったし、記憶を何度もなくしながらも、でも少しずつ心を開き変わっていく、そのわずかな表情の変化は一番難しかったですね」
そんな香織を好きになり、記憶がなくなる毎週月曜日に「俺と友達になってください」と何度も申し込む、同級生の長谷(はせ)祐樹(山﨑賢人)。香織に忘れられてもあきらめずに関係を築こうとする祐樹は、交換日記をやり取りしたり、夏祭りに誘ったり、文化祭でハプニングを起こしたりと、思い出を積み重ねようとする。
「思春期なら誰にでも経験がありそうな胸キュンのシチュエーションは、年代を超えて胸に刺さると思います。演じていて、私が一番ドギマギして印象に残ったのは、下駄箱で祐樹に交換日記を渡すシーン。みんなに見つからないように陰に2人で隠れるっていう短いシーンなんですが、撮影したのは実はクランクインの日で、お互いまだ緊張感しかなくて。セリフもなくただ見つめ合うだけで、顔が真っ赤になるのがわかりました。完成作を観たら、その雰囲気がリアルに映し出されていて、うわーっ! って(笑)」
祐樹のように「友達になってください」というような直接的なセリフを実際に言ったことは? とたずねると「ありますよ!」と即答。
「ごはんを食べていた時、隣に座っていた人と話したら、ヘアメイクをされている方だったんです。初対面なのに『名刺ください』って声をかけました。それ以来、その方がヘアメイクを担当してくれたりしています。人見知りだけど、人が好きなんです、私。だからこの人のこと知りたいとか、この人といるとハッピーでいられるとか、成長できそうだって思うと、逃したくないんです」
意外にも積極的な川口さん! だからこそ、祐樹がめげずに香織を追い続ける気持ちがわかるのだそう。
「祐樹が香織に惹かれたのは、きっと何らかの直感があったんだろうと思う。そういうの、私にもあるからわかります。放っておけないし、頼りにしてほしいしされたいし。そして、そこまで人を思える心って美しいなって思います。だからこの作品は、単なるラブストーリーというよりも、友情をも超えた、もっとすごく深くて素敵な関係を描いた作品だと思っています」
このあと、800人を招いての初の一般完成披露試写ですね、と伝えると「800人!? みんなの反応がすごく気になる!」と川口さん。「後ろでこっそり観ようかな(笑)」
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