土曜21時のゴールデンタイムに似つかわしくない(!?)、ゆる~い展開がお茶の間で話題沸騰中のドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』。

ある日、怪しい老人から無理矢理スーパーヒーローを引き継がされてしまった平凡なサラリーマン・左江内英雄を演じているのは堤真一さん。

堤真一

「お話をいただいたのは2年くらい前なんです。内容は聞いてませんでしたけど、福田さんとやるってだけで即決。でも、絶対深夜枠だと思ってたので、まさかゴールデンでこんな大ごとになるとは…。と言っても、気取ったところはないですし、福田さんも賀来(賢人)くんとかに、“ゴールデンだと思うな! 深夜枠だと思ってやれ!”って言ってます」

脚本・演出を手掛けるのは、ドラマ“勇者ヨシヒコシリーズ”などで知られる福田雄一さん。堤さんとは映画『俺はまだ本気出してないだけ』や舞台『才原警部の終わらない明日』でタッグを組むなど、お互いに信頼を寄せ合う気心知れた仲。

「福田さんとの仕事はやっぱり楽しいですよ。ドラマにしても舞台にしても、福田さんが書く脚本は無理矢理笑わせようとするんじゃなくて、役者が真剣にやればやるほどおもしろくなる。ただ脚本どおりに楽しんでやればいいだけなので、あんまり無理する必要もないですし…」

と、思っていたところに降り掛かってきた無理難題。それは、三代目J Soul Brothersの楽曲に合わせて出演者全員で踊るエンディングの“左江内ダンス”。

「もう最悪ですよ(笑)。セリフだって覚えなきゃいけないのに、撮影後に必死に練習して。しかも、みんなで楽しく踊れる恋ダンスと違って超ハード。結局、リズムにのってるというより、ただ順番を覚えただけです。一生懸命笑おうと思ってたのに、顔引きつってますからね」

堤真一

ドラマのおもしろさを加速させているのは、左江内氏を尻に敷く小泉今日子さん演じる円子の鬼嫁っぷり。

「その迫力たるや。こんな嫁いねぇよ! って突っ込みたくなりますけど、実はこれ、福田家のリアルな話。しかも盛ってるわけじゃなく、むしろマイルドにしてますからね。でもこれが不思議なことに、演じているうちにかわいく思えてくるんですよ。この間もキョンキョンに嘘泣きされるシーンがあったんですけど、嘘だとわかっていても、愛おしくなってチューしそうになりました(笑)。左江内さんって本当に家族が好きなんですよね。そして、家族からも必要とされている。一番残酷なのは無視されることですけど、彼はちゃんと家族と関わっているわけです。コメディであるとともに、そんな家族の絆を感じられる作品になっているので、きっと見ていて温かい気持ちになれるんじゃないでしょうか」

つつみ・しんいち 1964年7月7日生まれ、兵庫県出身。1984年にデビュー。2005年の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得。映画『本能寺ホテル』が全国東宝系にて公開中。

中年サラリーマンの左江内英雄が、無理矢理正義の味方にさせられて悪と戦う。原作は『漫画アクション』に掲載された藤子・F・不二雄の『中年スーパーマン左江内氏』。毎週土曜21:00~、日本テレビ系にて放送中。

※『anan』2017年2月15日号より。写真・内山めぐみ インタビュー、文・菅野綾子

(by anan編集部)


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