世界一有名な恋物語「ロミオ&ジュリエット」を粋なフレンチポップにのせて綴るミュージカル。この作品に出演するお二人の主役にお話を聞きました。
世界各地で大ヒットを記録したジェラール・プレスギュルヴィック作曲のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。今回のロミオ役は、‘13年版にも出演した古川雄大さんと、以前から作品の大ファンだったという大野拓朗さんのWキャストとなる。
大野:これまで劇場で雄大さんのロミオは何度も見てましたけれど、今回、稽古場であらためて見させてもらって、勉強になることばかりです。
古川:僕は逆に、大野君のナチュラルなロミオを見て、こういうアプローチもあるんだなと思ったよ。Wキャストって、同じ役なのに演じ手によって違うからこそ面白いと思うし。ジュリエット役のふたりなんて、まさにそうでしょ。生田(絵梨花)さんのジュリエットは初めての恋にウキウキしている感じだけれど、木下(晴香)さんの方は少し戸惑っている感じがあって、僕自身、一緒にやっていて全然違うものが引き出されてくるのが面白いなって思って。
大野:ふたりとも、ピュアな感じがジュリエットにぴったりです。
古川:僕自身は、2度目のロミオ役に挑戦するにあたって、前回以上のものをどう作っていくか、まだまだ考えているところなんだよね。ただ今回は新演出として、オープニングの雰囲気から全部変わっているから、そこに助けられているかもしれない。
大野:僕、前の演出も大好きだったんですけれど、今回のバージョンは乱闘のシーンの生々しさとか…迫力がすごいですよね。
古川:たとえば『世界の王』の場面は、仲間同士が歌いながら遊んでいるような雰囲気になっていて、完全にヒップホップだし。
大野:あそこの振付、かっこいいですよね。皆のダンスのクオリティも素晴らしくて、キラキラして見えるんです。負けないよう僕もスキルを磨いていかなきゃと刺激になります。
おおの・たくろう 1988年生まれ。近作にNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』など。現在、主演ドラマ『猫忍』(BSフジほか)が放送中。
ふるかわ・ゆうた 1987年生まれ。ミュージシャンとしても活躍中。近作にミュージカル『エリザベート』『1789』『レディ・ベス』など。
1月15日(日)~2月14日(火)/東京・TBS赤坂ACTシアター 2月22日(水)~3月5日(日)/大阪・梅田芸術劇場メインホール 原作/ウィリアム・シェイクスピア 作/ジェラール・プレスギュルヴィック 潤色・演出/小池修一郎 出演/古川雄大/大野拓朗(Wキャスト)、生田絵梨花(乃木坂46)/木下晴香(Wキャスト)ほか S席1万3000円 A席9000円 B席5000円(すべて税込み) 梅田芸術劇場(東京)TEL:0570・077・039 梅田芸術劇場メインホール(大阪)TEL:06・6377・3800
※『anan』2017年1月18日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・望月リサ
(by anan編集部)