「初詣は自分を見守ってくださる神様に感謝を述べ、新年のご挨拶をする場。神様の前で心の穢れを払い、新たな一歩を踏み出すためにも、正しい場所、正しい作法で参拝することが望ましいでしょう」
とはいえ、そもそも日本には八百万(やおよろず)の神がおわし、神社の数も全国あまた。その中で、自分が初詣で参拝に行くべき神社とは?
「人には、それぞれ氏神様が存在します。氏神とは、その名の通り名字(氏)を同じくする人たちが祀る祖先神のことで、自分と同じ名字の氏神を祀っている神社こそが、あなたが本来初詣で参拝すべき神社といえます」
自らの運を切り開くためにも、初詣の正しい知識は必要不可欠。意外と知らない初詣のポイントとは?
神社のハシゴはNG!
「日本の神様はおおらかなので、氏神様とともに別の神社を崇敬すること自体は構いません。ただし、あくまで優先すべきは“自分の氏神様”ということを忘れずに。氏神神社で初詣を済ませた後、その足で別の神社にお参りに行くのもご法度です!」
行くべきは、自分の住む地域の「氏神神社」。
「本来は自分の氏神様=生まれた土地の神=住んでいる土地の神ですが、今やそうでない人が大多数。自分の氏神様がわからない場合や、氏神神社が近くにない場合は、住んでいる地域の鎮守神を“地縁によって結ばれた氏神”として参拝に行くのが現実的です」
黒ずくめ、カジュアルすぎはNG。明るい色の正装で。
「意外と知らない人が多いのが、参拝時の服装マナー。理想は“白装束”ですが、なるべく明るめの色の服を選べばOKです。黒い服や、ラフすぎる格好はよろしくありません。神様の前にご挨拶に行くのに、ふさわしい装いを選ぶことが肝心です」