ヤングスキニー、ロングヒット中「本当はね、」含む1stフルアルバムへの想い

エンタメ
2023.03.21
平均年齢20歳のギターロックバンド、ヤングスキニー。「本当はね、」が、歌詞のいじらしい恋心が共感を呼び、SNSを基点にロングヒット中だ。4人の音楽の趣味は割とバラバラということだが、共通点は?
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「かやゆーくんが作る曲が好きってところですね」(しおん・Dr)

「かやゆーの曲のどの要素が好きかはみんなバラバラだよね。僕は恋愛経験値が少なすぎて、恋愛の曲の歌詞に共感はできないんです(笑)。キャッチーなメロディに惹かれます」(ゴンザレス・Gt)

「でも『本当はね、』は恋したことがあればわかるんじゃない? この歌詞は女の子目線だから好きな人のためにメイクやヘアセットを頑張ってるわけだけど、男目線に置き換えると、好きな人に対してカッコつけたいから徒競走で頑張ったみたいなノリじゃない?」(しおん)

「そうそう。俺は中学で部活のサッカーやってる時、女の子が校舎からこっちを見ていたら、好きな子じゃなくても『カッコいいところ見せてやろう』って思ってた。そういう強がりを描いてる」(かやゆー・Vo/Gt)

「そう言われると確かにわかる! 今までは恋愛ソングだから『俺にはわからない』と思って歌詞を意識してなかった(笑)」(ゴンザレス)

「それ、食わず嫌い(笑)」(しおん)

「僕は歌メロがキャッチーなところと、普段僕が使わないような言葉が歌詞に入ってるところにはっとさせられます」(りょうと・Ba)

「刺さる歌詞が多いところが好きです。『コインランドリー』を初めて聴いた時、すぐに歌詞で描かれているカップルが他の人のTシャツを取り出してふざけてる光景が浮かんだのがすごいと思いました」(しおん)

初のフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』は、葛藤を描いた恋愛ソングや、バンドマンとして世界を回していくんだという決意がしたためられたメジャーデビュー曲「らしく」が収められている。どの曲も、主人公の感情がありありと伝わり、とても生々しい。

「小さい頃からback numberやMr.Childrenの恋愛ソングを多く聴いてたんです。僕自身恋愛経験が多いわけじゃないんですが、曲として書きやすい。そして、聴いててジーンとくる恋愛ソングはハッピーな曲より失恋曲なのでそういう曲が多くなるんだと思います。でも、メジャーデビュー曲はどういう曲がいいのかなって思った時に、『らしく』は恋愛ソングではないけれど、『僕は僕だ』というメッセージが前に出ているし、ヤングスキニーらしい決意表明になるんじゃないかなと思って選びました。この曲はできた当時と比べて、自分たちが成長していってる今の方が刺さる気がしてます」(かやゆー)

どんなバンドになりたいかを聞くと、バンド愛&音楽愛が詰まった答えが返ってきた。

「ずっと『音楽を好き』って胸を張って言えるバンドマンでありたいですね」(かやゆー)

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1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』。「本当はね、」を含む全10曲収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,400 【通常盤(CD)】¥2,970(Victor Entertainment/SPEEDSTAR RECORDS)

写真左上から時計回りに、りょうと(Ba)、ゴンザレス(Gt)、かやゆー(Vo/Gt)、しおん(Dr)。2020年結成。’22年10月にリリースした「本当はね、」がTikTokなどのSNSを中心にヒット。’23年2月シングル「らしく」でメジャーデビュー。

※『anan』2023年3月22日号より。写真・小林真梨子 取材、文・小松香里

(by anan編集部)

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