Q1、結婚や子供の有無、仕事の充実度などライフステージの変化で付き合いが難しくなることが心配です。
→そんな心配はいらないし、気を使わずにバンバン連絡してほしい&してあげて!!
それぞれの人生において、環境が変わってしまうのは仕方がないこと。わかっていても、気の合う相手とずっと一緒にいたいけど…。
Rachel:私も結婚と出産を経て、ライフステージが変化したよ。でも、子育てに追われているからって気を使われて連絡してくれないことが、実は一番寂しいんだよね。
Mamiko:私は逆に、Rachelが出産して、子育てしていてもいっぱい連絡してたよね。
Rachel:それがMamiko流のケアだった。子育てばかりしてると、社会と繋がっている感覚がなくなっちゃうの。でも、Mamikoが頻繁に連絡くれたから“Rachel”を保っていられた。だからステージが変われど、関係性は変わらなくていい。バンバン連絡してあげて。
Q2、会話のテンポが合わない、などと相手に思われていないか不安です。
→合わないことを楽しんだらいいのよ。不安になる時間は、はっきり言ってムダ。
会話のテンポが合ってないかも…そう感じた経験は誰にでもあるはず。そんな“あるある”にも、斬新なアドバイスをズバリ!
Rachel:えっ、いいじゃん、合わなくても!
Mamiko:そうそう、合わないことを楽しんでほしい。
Rachel:このケースに限らず、相手にどう思われているのかを気にして、勝手に不安になる時間って、はっきり言ってムダ。さっさとやめちまったほうがいい!(笑)
Mamiko:その通り!
Rachel:もし仮に、相手があなたと会話のテンポが合っていないと思っていても、それでも対話してくれていたということは、受け入れてくれているということ。気にせずに、元気に過ごしちゃえ!
Q3、会話も弾むし仲も良いけど、たくさん写真を撮らされるのが嫌。はっきりと伝えるべきですか?
→「もう写真撮ったっしょ~!」って明るくポップに伝えてみて。言わないで離れるのは卑怯だぞ!
SNSが主流の、今だからこそのお悩み。地味だけど、毎回何度も写真を頼まれるのはキツイ!
Rachel:何十枚も自撮りとか、ごはんを撮ってる子いるよね。
Mamiko:でも、我慢することじゃない。「もう写真撮ったっしょ~!(笑)」って言ってみれば?
Rachel:明るくポップにね。仲良しなら、言ってもOK。それでも嫌なら、理由をちゃんと話してから少し距離を取るのもよし。理由を言わずに勝手に離れるのは、フェアじゃないし卑怯だぞ。
Q4、相手には自分とは別のバディがいるのではないかと考えてしまいます。
→バディを所有していると思うな! 相手が楽しく過ごしていることが第一。
たとえニコイチのバディでも、相手の人生や気持ちを尊重して付き合うことが大前提だそう。
Rachel:例えば私たちだって、Mamikoは別の仲間と遊んだり、活動したりしてるけど、MamikoはMamiko。いろんなバディがいて、楽しく過ごしていたらいいな、って私は思ってるよ。自分が相手を所有していると思ってはダメ。自意識過剰にならずに、相手を思いやる気持ちを持つことが大事。
Mamiko:だけどそれが難しい…。
Rachel:自分が可愛いから…。
Mamiko:まずは自分に夢中になってみたら? 自分を大切にできる人ほど、余裕がある気がする。
Rachel:そうだね。自分が愛で満たされれば、相手への思いやりも持てるようになるはず。
Q5、自分にとってテンションが高い友達が合うのか、低い友達が合うのかわかりません。高いほうが楽しいけど、低いほうは素でいられて楽で…。
→バディを2パターン作っちゃおうよ。誰にだって気分はあるし、使い分けよっ!
テンションの高い低いは、誰にでもある。「決めつけると疲れちゃう」とMamikoさん。
Mamiko:どっちの面もその人だから、両方あっていいんじゃない?
Rachel:どっちも友達にしちゃって、気分で使い分けよっ! ちなみに私の場合、テンション低い時は省エネモードになるかも(笑)。
Mamiko:相手にバレない程度にね。
Rachel:相手がテンション低い時は、放っておくか「どうしたの?」と聞いてケア!
Q6、友達と趣味・嗜好がガチッと合うからこそ、熱く語ってしまい喧嘩みたいになってしまいます。
→最高! その友達大事にしなよ。一緒にZineとか作ってみたらいいんじゃない?
“熱血LOVE”の二人は、この関係を大絶賛!
Rachel:最高の友達じゃん! お互いに合っていると思っていても、遠慮して本音を言えない人が多いみたいだから、めっちゃ喧嘩しまくったほうがいいよ!
Mamiko:いや、喧嘩はしまくらないほうがいいけど…(笑)。でも、想いをぶつけ合うほど熱い気持ちを持っているのは、いいこと。
Rachel:その友達、大事にしなよ。そして熱い気持ちを生かして、一緒に“Zine”(自主制作の出版物)とか作ってみたら、めっちゃいいものができそうじゃない? ちなみにchelmicoは、わからないことについて話し合うことはあるけど、喧嘩したことないなぁ。
Mamiko:うん。コノヤロー! みたいにはならない(笑)。言い方も大事だよね。
Q7、一緒に現場を担当している同期が頑固で、自分の好みを仕事でも強く主張してくるのですが、私の意見も聞いてほしい!
→一回相手に任せてみるべし。それでいいものができればいいし。ダメだったら、周りの人にも助けてもらお。
「意見が違っても、いいものを作りたいというゴールは一緒」だと言うRachelさん。
Mamiko:一度相手の気持ちを知るのは?
Rachel:あえて自分の意見は封印して、全部その人に任せてみたら、違う景色が見えるかもね。そこでいいものができればいいわけだし、失敗したら、周りからアプローチをかけてもらえばいいと思う。
Mamiko:失敗したら「ちょっと変えてみます?」って、自分の意見を言いやすくなるね。
Q8、真面目すぎる人は関係を築くのが難しい…。どのように合わせていけばよいのでしょうか。
→相手に興味を持って、オープンマインドで自分から距離感を詰めていこう。1日1つ、3日で3つ質問してみようよ!
相手のことを知る努力をコツコツ続け、少しずつ相手の心を開くのがカギ。
Rachel:相手のことを知らずに、距離を詰めるのは無理。まずは、何がその人の土台や軸になっているのかの教科書を作るために、お互いの趣味を話したりしてみよう。
Mamiko:真面目だから飲みに誘うのは難しくても、ランチぐらいなら誘えるはず。そこで自分の話ばかりするのではなくて、相手に合わせつつ、質問をしてみると、だんだん心を開いてくれるんじゃないかな?
Rachel:いきなりいろいろ聞いて、距離を縮めすぎると引かれそうだもんね。
Mamiko:日々の積み重ねかな。「Netflixのおすすめは?」とか「好きなお菓子は?」など、1日1つの質問を続けてみて。
chelmicoの強い絆の理由
ずっと友達でいたいから必要なことは先にちゃんと話すこと。
心地よくシンクロするラップパフォーマンスで愛されているchelmico。結成8年目、自分にないものを持つ相手を、お互いにリスペクトしながら補い合っているという、二人の関係性を探ってみました。
――お二人の関係性を一言で言うと?
二人:(即答で)友達!
――すでに息ぴったりです! でも仕事もしているのに?
Mamiko:西日暮里のマックで、共通の友人を介して知り合い、友達から始まっているので“友達”です。その後、ラップユニットを結成し、もちろん、曲作りやレコーディングもやっているけど、友達であることは変わらない。それに、友達として過ごしている時間のほうが多いんです。
Rachel:ベースが友達で、その上に仕事が乗っかってる感じ。早く遊びたいから、仕事の話を先に終わらせちゃおう、ってこともよくあります(笑)。
Mamiko:だからほぼ毎日、LINEもしていて、Rachelの赤ちゃんの写真を送ってもらったり、「『ちいかわ』最高」とか、二人でツボった話とかしてるよね。あとは普通に、飲みに行ったり、買い物や映画を観に行ったりも。
――Rachelさんは昨年、結婚して出産されましたが、距離感は変わらないものですか?
Mamiko:全然! 会えてるし連絡取れてるし、状況も把握してるから、寂しいとか思ったことはないですね。
Rachel:Mamikoがこまめに連絡くれたり、家に遊びに来てくれたりしたからね。
――相手のどんなところが、いいと思っていますか?
Mamiko:Rachelは、気持ちを瞬時に言葉にできるところ。
Rachel:感情的な私とは違って、Mamikoはいつも冷静。早とちりしがちな私に対して、何日か置いて「やっぱりあの時さ」って、しっかり考えて話してくれるところとか、カッコいいなって。仕事でもプライベートでも、プロ意識と美意識をちゃんと持っているところが好き。
Mamiko:(照れながら)あらま~!(笑)
――友達と仕事をするうえで、気をつけていることは?
Mamiko:リアルな話だけど、お金が絡む話はちゃんと先にしておくこと。それは友達関係を保つためだよね。
Rachel:うん。それ以外でも、明らかにしておきたいことは、先に必ず話すようにしているね。友達だからって遠慮してると、あとで亀裂が生まれたりするかもしれない。最悪、仕事できなくなっても友達でいたいんです(笑)。
チェルミコ 左・レイチェル 7月4日生まれ、神奈川県出身。右・マミコ 6月26日生まれ、東京都出身。ラップユニット。2014年に知り合い、“chelmico”を結成。2018年にメジャーデビュー。今年6月に4thアルバム『gokigen』をリリース。公式YouTubeチャンネルでは、「chelmicoのでも、まだまだ土曜日」を不定期配信中。
※『anan』2022年7月27日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・若山あや
(by anan編集部)