二次元の世界から基となるモチーフへの愛を感じる。
いまやアニメやゲーム、ライブなどを連携させ、メディアミックス的に多方面に展開していくのは当たり前。
「それにとどまらず、一過性で終わらせず、次世代に繋ぐコンテンツにするために、ユニークな取り組みが次々と進行しています」と、尹秀姫さん。
「人気アーティストをアバターにしたり、駅や競走馬など、身近なものをモチーフにしたり、二次元化してしっかりとした世界観を作り込むことで、多方面からファンを取り込めるだけでなく、伝統や文化の保全にも繋がり、リアルの価値をより高めることができます。さまざまな構想があって、無限の広がりがあるから、いろんな親和性を感じることができておもしろい!」
Jr.EXILE38人をアバター化。リアルとバーチャルの融合。
『BATTLE OF TOKYO』
GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZのメンバーをアバター化し、アニメやライブなど、さまざまなデジタル・バーチャルコンテンツを展開。「アバターとなったアーティストが4つのチームに分かれてバトルを繰り広げる、そのスタイルが斬新」
山手線の各駅を舞台にしたアイドルプロジェクト。
『STATION IDOL LATCH!』
山手線各駅の駅員のキャラクターが業務時間を終えるとアイドルに! 「駅や街と、キャラ設定がリンクしていて、親近感が湧く。これからどんな交流が描かれるか楽しみ」。ボイスドラマを軸に、オリジナル楽曲やイベントなども進行中で、8月18日には1stCDがリリース。©LATCH! Project/JRE
実在する競走馬の名前と魂を受け継ぐキャラクター。
『ウマ娘 プリティーダービー』
ウマの耳と尻尾を持つ少女たちが活躍するクロスメディアコンテンツ。ゲームでは、育成したウマ娘たちのレースのほか、ライブパフォーマンスなども。「実在競走馬がモチーフになっており、リアルな関係性を反映しつつ、競馬ファンの夢もふんだんに盛り込み、ウマ娘らの友情が描かれている」©Cygames, Inc.
尹 秀姫さん 出版社勤務を経て、フリーランスの編集・ライターに。共著に『K‐POPアイドル&ヲタあるある』(竹書房)など。
※『anan』2021年7月21日号より。
(by anan編集部)