りんごちゃん「どこまで話していいのか…(笑)」 ブレイク秘話

エンタメ
2020.11.15
キュートなの? 猛々しいの? 独特の芸風で、日本国民を困惑と爆笑の渦に巻き込んだ、ものまねタレント・りんごちゃん。りんごの皮の下の素顔、見せてくださ~い。
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――故郷・青森の高校を卒業されて、東京に出てきたと伺っています。でも、いきなり売れたわけではなかったそうですね。

そう、道のりは長かったんですよね。いろんなことがいっぱいありました。でも、今まで正直、つらいりんごちゃん、悲しいりんごちゃんの面を語ったことってあんまりなくて。私にとってテレビって華やかな世界で、その中にいる人たちから、元気をたくさんもらってたんです。運良く私もその立場になれた今、私自身も見ている人に楽しくなってほしいと思ってやっているので、こういうのって、どこまで話していいのか…(笑)。ぶっちゃけちゃうと、かなりどん底というか、右肩下がりに急降下みたいな時期も、ホントに長かったですから。

――運気が上昇したきっかけのようなものって、ありましたか?

なんだろう…。実は私、’17年あたりから、少しずつテレビには出させていただいていて、今やっているのと同じネタを披露してたんです。でも、「面白かったよ、またよろしくね」みたいに言ってもらえても、なかなか次につながらなかった。それでりんご30個分の誕生日、前職の上司に、「いつまでもそういう感じでやってちゃダメ。夢を叶えたいなら、ここで気持ちを入れ替えないと、チャンスは来ないよ」って言われたんですよ。その人は、いつも私を気にかけてくれて、いろいろアドバイスを下さっていたんですが、私も落ち込んでいる時期とかだと、何か言われても右から左って感じだったんですよね。でもその人の「ラストチャンスだよ」という一言は、さすがに響いて…。今まで、面倒くさいなとか、やってもやらなくても変わらないならやらなくてもいいや、と思っていた些末なことを、もうおろそかにしない! と、心がけるようにしたんです。

――例えばどんなことですか?

えー、全然たいしたことじゃないんですよ? ちゃんと挨拶をするとか、お礼状をきちんと全員に出すとか、感謝の気持ちを言葉で表現するとか…。それを始めたら、まず自分の生活が変わって、人の私への接し方が変わって、最終的には仕事の成績も上がった。おかげで忙しくなりましたが、心地よい疲労感を感じることができて。そこから徐々に、いろんなことがつながるようになって、今に至る、という感じです。

つらいりんごになるときは、あゆに励まされて頑張る!

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――どん底に落ちたとき、つまり“つらいりんごちゃん”になってしまったときは、どうやって自分を励ましてきたんでしょうか?

ジェットコースターと一緒で、下がりきったら上がるしかないじゃないですか。だから落ち込んだときは、とことん一番下まで落ちるんです。「あぁ、もう何もかもダメだ…」って、しわくちゃりんごになる(笑)。あ、ドライりんごとも言うわね。で、思い切り泣いて、思い切り寝て、思い切り食べながら、あゆのバラードを聴く。

――浜崎あゆみさん! 大好きなんですよね。

そう! あゆです。浜崎の、あゆみさんです! デビューのとき、私は小学校5年か6年で、そのときからもうずっと大好きで。ルックスも、歌声も好きなんだけど、やっぱり一番は歌詞。歌詞が響くんですよ…。楽しいときはもちろん、つらいときも、常にずーっとあゆに支えられてる気がします。落ち込んだら、あゆの暗めのバラード聴いて、めっちゃ泣いたりしてます。そのあと、友達に電話して、話を聞いてもらう。そうすると、いつの間にか悩んでいたことがファッと消えていく、かな。だから逆に、運気が上がって楽しいときは、思い切り好きなことをしますね。

――ちなみに、大好きな浜崎あゆみさんのものまねはされますか?

歌うときの表情やビブラートの数みたいなもののクオリティは、我ながらかなり高いと思います。でも、そもそも私とあゆは声質が違うっていう。だから難しい問題なのよ、それは(笑)。

――最近プライベートでは、何をするのが楽しいですか?

えー!? 『磯丸水産』一択!

――あの居酒屋の、ですか?

そう! 親友の女の子と、『磯丸水産』に行くのが、今は一番楽しいかな。あのね、「カニ味噌」が旨いんですよ。『磯丸』のカニ味噌には、たぶんどこも勝てない(笑)。でもコロナの世の中になってから、行けてないんですよね。早く、普通に『磯丸』に行ける世の中が帰ってこないかなぁ(笑)。

りんごちゃん 青森県出身。2019年1月、テレビのバラエティ番組『ウチのガヤがすみません!』にものまねタレントとして出演し、一気にブレイク。’19年「Yahoo! 検索大賞2019」のお笑い芸人部門賞を受賞。今夏には配信ドラマ『私の部下のハルトくん』に出演し、居酒屋の店主を演じて話題に。青森県の十和田・奥入瀬観光大使としても活動中。

ブラウス¥14,000 スカート¥15,000(共にCHUBBY CURVY/CHUBBY CURVY 阪急うめだ本店 TEL:06・6313・0305) パンプス¥5,900(オリエンタルトラフィック〈ダブルエー〉 TEL:0120・575・393) イヤリング¥11,340(アビステ TEL:03・3401・7124) カチューシャはスタイリスト私物

今年の春から、公式YouTubeチャンネル「リン♪リン♪りんごちゃんネル」をスターティン。9月より、地元青森県の「十和田・奥入瀬観光大使」に就任。最近ではドラマ出演も続いており、来年からはもっと俳優活動が期待できるかも…?

※『anan』2020年11月18日号より。写真・オノツトム スタイリスト・馳尾潤子 インタビュー、文・河野友紀

(by anan編集部)

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