岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ステージからの眺め」です。
okazakitaiiku

実は、僕めちゃくちゃ目がいいんです。視力は裸眼で3.0あります。…なんですが、ステージからの眺めはすこぶる悪いです。なぜかというと、目はいいのですが、いわゆる鳥目気味なので薄暗いとよく見えなくなるんです。歌っているときは、ライトがこちらを照らしていて、客席が暗くなる。そうすると、お客さんの顔はほとんど見えていません。まだ盛り上がる曲だと動きがあるから、なんとなく「おるな」とわかるのですが、バラードとか歌っていると、夜の海くらい静かで真っ暗に感じます。ときどき、「あれ、これリハやったっけ…」と錯覚してしまうこともあります。

だから、実を言うとネタ曲をやるときなんかは、けっこうドキドキしています。イヤモニをしているのでお客さんの生の歓声や笑い声はほとんど聞こえません。笑っている様子は視覚情報でしか得られないので、客席の様子がもうちょっとわかるように、照明はもう少し明るいほうがええな、と思います。「あ、ウケてるんや」とわかるので。これ、いつも僕のライブで照明を担当していただいている福本さんに、わざわざ直接お願いしたことはありませんが、この連載を読んでおられたら、もし読んでいるんであれば、ネタ曲のときは客席を明るめでお願いしたいです。

なので、僕の後ろからライトをあてて、客席を明るくしてもらえれば後ろの席までばっちり見えています。僕には、MCのときに、お客さんが持ってきたバンドタオルがなんていうバンドのタオルか読み上げる定番ネタがあるのですが、Zepp Tokyoの2階席のいちばん後ろに座っているお客さんのタオルの文字がしっかり読めました。そのくらいは見えています。

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遠くの席はそうやって明るくすれば見えるとして、近くの席はどうかというと、僕が思うに最前列ってあまりアーティストは見てないのでは? と思います。さいたまスーパーアリーナでトロッコに乗って外周したときも、正直どこを見ていいのかわからずにあたふたしてしまいました。最前列ってアーティストとの距離が近くてすごくいいように言われていますが、僕はアーティストと目が合いたいなら5列目以降をお勧めしたいです。ステージに立つと目線はだいたいそれくらいの位置にあると思います。特に僕と目が合いたいなら5列目以降、最後列までがお勧めです。後ろであればあるほど、がっつり見ることができますから!

おかざきたいいく NHK総合テレビで放送中の、よるドラ『いいね!光源氏くん』(毎週土曜23:30~)の主題歌を担当。岡崎体育節炸裂のポップチューンで、タイトルは「ニニニニニ」。好評配信中。

※『anan』2020年4月29日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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見立ての甘さや準備不足などから壁にぶち当たる経験と、そんな自分の未熟さを省みるという意味の日です。何かに挑戦するというのは勇気のあることですが、周りから無謀だと止められるほどのことであれば、冷静になって考え直すのも大切なことです。日々実力をつけながら、味方を得たうえで改めて挑めばいいのですから。

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