7月21日から東京都美術館にて、『BENTO おべんとう展――食べる・集う・つながるデザイン』が開催されます。

例えば今日、日本中の人が食べている手作りのお弁当には一つとして同じものはないはず。なぜならそれは食べる人を思い、作られるものだから。「お弁当を作る時には体調、食事時の環境など、食べる側の状況に思いを巡らせますよね。だから何をどう詰めるかということだけにとどまらず、自然にお弁当の時間や場をデザインすることにつながるのです」と東京都美術館学芸員の熊谷香寿美さん。“BENTO”は世界にも類を見ないコミュニケーション・デザインの場なのだとか。

本展のみどころは弁当をテーマにしたさまざまな試み。料理家が読者の依頼に応え、「あの人に食べさせたい」お弁当を作る誌上企画や、黙々と“お弁当を食べる人”を撮影したポートレートなど、ユニークなプロジェクトを紹介。また、お弁当にまつわる記憶、文化などをテーマにした参加型の展示も。部屋全体をお弁当箱に見立てたインスタレーションや、アジアの市場のような異空間「おすそわけ横丁」が出現。実際におすそわけがもらえるそう。本誌連載でもおなじみ“チオベン”こと山本千織さんをはじめ参加作家によるワークショップも多数開催。お弁当を巡る忙しい一日になりそう。

あゆみ食堂のお弁当

ART

webマガジン「&w」の人気連載から。応援や感謝の気持ちを表した相手に寄り添う贈り物のような佇まいにため息。
《あゆみ食堂のお弁当》2017年 料理:大塩あゆ美、写真:平野太呂

ひるけ

ART

“お弁当ハンター”こと阿部了のポートレートシリーズ。全国を回り手作り弁当と食べる人をテーマに。本展に合わせ写真集も発売。
阿部了《ひるけ》2018年

お父ちゃん弁当

ART

写真左は小学生の姉が弟の弁当のために書いた指示書。美術家の父はそれに従って制作する。蛇行する川、三日月湖は本や散歩から着想。
小山田徹《お父ちゃん弁当》2017年

個性あふれるワークショップも注目!

阿部了氏による対談形式レクチャーを8月10日、本展で新作アニメーション《おべんとうDAYS》を披露する発酵デザイナー・小倉ヒラク氏によるダンスワークショップを7月29日に開催予定。そのほかデザイナーのマライエ・フォーゲルサング氏によるレクチャー(7月21日)、山本千織氏によるお弁当ワークショップ(7月27日)、美術家・小山田徹氏によるワークショップ(9月16日)も。いずれも特設ウェブサイト(http://bento.tobikan.jp)にて事前申し込みが必要。そのほかのプログラムもこちらからチェック。

東京都美術館 東京都台東区上野公園8‐36 7月21日(土)~10月8日(月) 9:30~17:30(7/27、8月の金曜は~21:00。7/13・20、9・10月の金曜は~20:00。入室は閉室の30分前まで) 月曜、9月18・25日休(8/13、9/17・24、10/1・8は開室) 一般800円ほか TEL:03・3823・6921

※『anan』2018年7月18日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)


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