
東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリーで「竹久夢二 時代を創る表現者」が開催中。
夢二の最高傑作を肉眼で鑑賞できる貴重な機会
竹久夢二は、明治の終わりから昭和のはじめにかけて活躍した画家。抒情的かつ斬新な「夢二式」と呼ばれた女性像は特に有名で、その作品は社会現象をも巻き起こした。レトロモダンなデザインを数多く手がけたほか、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターとしても活動し、大正ロマンを象徴する存在として親しまれてきた。
本展では、竹久夢二伊香保記念館をはじめとする全国各地から集めた夢二の日本画や油彩画、スケッチ、多様なデザイン、スクラップブックなど約500点の作品や資料を一挙に公開する。なかでも最大の見どころは、約40年ぶりに東京で公開される《黒船屋》だ。これは「黒船屋」と書かれた木箱に腰かけた黒猫を抱く女性を、おおらかな曲線と鮮やかな色彩でしなやかに描いた夢二の最高傑作と名高い作品。その実物を肉眼で鑑賞できる貴重な機会となる。
さらに今回は夢二のデザイナーとしての仕事にも注目。本の装幀や、雑誌や楽譜の表紙、ポスターから、千代紙、絵封筒、手拭いなどの日用雑貨や、浴衣や半衿などのファッションのデザインまで、夢二のデザインの仕事を余すところなく紹介する。
青春の感傷や郷愁、江戸情緒と異国趣味、都会への憧れが描き出された作品以外にも、関東大震災の記録など、アートとメディアを横断するクリエイターとして時代をリードした夢二。その根底に流れる想いとは何だったのか。本展を観れば彼の心意気に触れることができそうだ。
information
竹久夢二 時代を創る表現者
東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー 東京都千代田区北の丸 公園3-1 開催中 ※後期は11月25日(水)~2027年1月11日(月) 10時~17時(金・土曜~20時。 入館は閉館の30分前まで) 月曜 (11/23、1/11は開館)、11/24、 12/28~1/1休 一般2100円ほか TEL. 050-5541-8600(ハロー ダイヤル)
anan 2517号(2026年10月28日発売)より




































