「真実はいつもひとつ」。そうとは限らないのが大人の世界よ
売れっ子作家コリーン・フーヴァー原作のサスペンスよ。売れない作家ローウェンが、ベストセラー作家ヴェリティのゴーストライターを依頼されるの。ヴェリティは交通事故に遭い、意識がないというわけ。
最初は躊躇するけど、ヴェリティの夫ジェレミーから「妻が君の才能を見込んでいた」と言われ、引き受ける。ヴェリティが残した創作メモなどを調べて、小説を書くなんて大変そう。メモ魔だったし(笑)。
その作業を住み込みでするわけよ。いろいろ調べてたら、そりゃあ、知ってはいけないことも知ってしまうよね。おまけにジェレミーは、第一印象からして素敵すぎ。異性として意識せずにいられるはずがない。もう、“事件”の予感がいっぱいよ。
“情事”でしょ? ジェレミーは子煩悩で、妻にも献身的な理想の夫。ローウェンじゃなくても惹かれるよ。しかもヴェリティが隠していたUSBに保存された文章を読んだから、彼女への不信感が募るわけ。
ヴェリティは冷酷な悪人を描いて読者を魅了してきたけど、本人もそうだったんじゃないかって?一方、ジェレミーとの絆が深まっていくなかで、ローウェンはヴェリティの視線を感じるようになる。
そりゃもう、罪悪感のなせるわざですな。ローウェン、真面目ね。
でも愛は止められないのよ。だから更なる悲劇へと彼らは突き進むしかない。人間の心の闇?
サスペンスって、真相を予想しながら観るでしょ。そんな人間の心理を巧みに利用してるのが、うまいよね。最後の最後まで、何が真実なのかわからない。惑わせてくれるアン・ハサウェイ、素晴らしすぎ!
悪女と噂された俳優ジョーン・クロフォードを意識したヘアメイクだったね。素敵な役作り!
映画『ヴェリティ/真実』
監督/マイケル・ショウォルター出演/アン・ハサウェイ、ダコタ・ジョンソン、ジョシュ・ハートネット、イスマエル・クルス・コルドバほか 11月6日全国公開。
お杉とB子
すべてが素晴らしい『ちっぽけな僕の、おおきな世界』(11 月6日公開)。主人公チュンホーが詠む詩にも胸を打たれる。(お杉)
リストラを恐れる男たちが香港国際ドラゴンボートレースに燃える姿が愛おしい『逆流の男たち』(11月6日公開)。必見よ!(B子)