「来てくれて本当にありがとうー!」神⼭智洋ファーストソロライブツアー開幕!

2026年7⽉1⽇。33歳の誕⽣⽇にソロプロジェクトを始動させ、1st Digital Single「G.O.D.」をアーティスト名義・Tomohiro KamiyamaとしてリリースしたWEST.の神⼭智洋さん。その2か⽉後、9⽉1⽇に発表した1st ALBUM『INPUT⇄OUTPUT』を携え、⾃⾝初のソロツアーをスタートさせた。その初⽇である9⽉18⽇にZepp Hanedaで⾏われたライブをレポート!

Index

    ファンにとって楽しい思い出を作ることが僕の使命

    メンバーカラーの緑⾊のペンライトで埋め尽くされた会場。訪れた全員を最⼤限に楽しませようという⼼意気は、開演前から感じ取れた。公演3分前にスタートした映像には、神⼭さんが「かわいい!」と⾃画⾃賛してやまないオリジナルキャラクター・Beatyが登場し、その声をあてたのは、⼤⼈気声優&俳優の宮野真守さん。この豪華なキャスティングが実現したのも、8⽉30⽇まで63公演を⾛り切った劇団☆新感線の舞台『アケチコ!〜蒸気の⿊ダイヤ、あるいは狂気の島〜』で共演したご縁をきちんと“INPUT”して“OUTPUT”することができたからこそ。

    そして、いよいよライブ本編へ。グループの体制が変わろうとする最中に、どんなライブを⾒せてくれるのだろう。膨らむ期待に若⼲の不安が⼊り交じったような空気の中、緑のライトに照らされスモークが焚かれる中、サングラスをかけて登場。⾃⾝で覚悟と決意表明を表したヒップホップナンバー「G.O.D.」でいきなりぶちかます。

    ⾳楽にのめり込むきっかけとなり、これまでも⾼い評価を受けてきたラップ、メロディアスなパートで響かせたスイートボイス、ビートを正確に刻み⾳ハメしてくるダンスと、神⼭さんの魅⼒が次々に繰り出されるパフォーマンスに、早くも会場はヒートアップ! アグレッシブの姿勢で2曲⽬を歌い終わると、ほっとしたのか柔らかな表情に。「時間が許す限り練習して、準備して、皆さんにお届けしたいものを⽤意させていただきました」と挨拶。メンバーから“真⾯⽬という病”と評される⼈柄が表れた第⼀声だ。

    “神ちゃんメモリーズ”のコーナーでは、幼少期からの写真や映像が流れる中“アイドル・神⼭智洋”のベースを作ったともいえるナンバーを歌い踊る。憧れを抱いたV6の「TAKE ME HIGHER」、オーディションの課題曲だったKAT-TUNの「ノーマター・マター」、ジュニア時代のユニット・TOP Kidsで披露していたKinki Kidsの「No Control」と続く。そして、7WESTのオリジナル曲「ジゴロイズム」が始まると、観客のギアが⼀段も⼆段も上がる。⾐装は、懐かしのピンクのヒョウ柄。「知っている⼈いたら歌って!」と呼びかけると歌うのはもちろん、あちこちで踊る⼈もいて、みなが当時にタイムスリップ! ⾃⾝のルーツに⽴ち返る選曲は、ロックフェスに立つようになった今でも、“アイドルであること”にプライドを持つ神⼭さんらしい。

    ⾃作曲の「Just like dancing」は、知らず知らずのうちに体が揺れ始めるダンスナンバー。⼼躍る爽やかなサウンドに合わせ、<⾃分なりのスタイル>を踊る神⼭さんからは全⾝からダンスへの情熱が迸り、フロアはハッピーなムードに。

    MCの始まりは「もう、これだけは絶対に、最初に⾔おうと思っていました」とソワソワした様⼦で、待ちきれないとばかりに伝えたのは感謝。「来てくれてほんっとうにありがとう」と深々とお辞儀をする。真っすぐな想いは会場の隅々にまで届き、「ステージに⽴ってくれてほんっとうにありがとう」の気持ちがこもった温かな拍⼿が起こる。しばし鳴りやまなかった拍⼿が落ち着くと、熱い⾔葉を続ける。

    「皆さんの⽀えのおかげで、僕はこのステージに⽴たせていただいています。皆様の⼈⽣のアルバムの1ページに少しでも輝かしい思い出を、このライブ楽しかったな、この曲好きやったなと思い返してもらえる思い出を作ることが、僕が芸能界にいる使命だと思っております。これからも皆さん、末永くよろしくお願いします。ここに来られなかった方にも届くように、これからも頑張ってパフォーマンスを続けていきます」

    全⼒のパフォーマンスからのMCで渇いた喉を潤そうと⽔を飲むと、客席から「かわいいー!」の声が上がり「何がかわいいねん!」とツッコむ⼀幕も。「そんなん⾔うたら俺が喜ぶと思ってるんでしょ? …はい、喜んでますよ」と照れくさくも嬉しそう。ひと笑いが起きた直後、真剣な表情に戻り、このステージを迎えるにあたっての⼼境を吐露する。

    「本当にほっとしました。皆さん、本当に本当にありがとう。正直、めちゃめちゃ不安はあったんですよ、この⽇を迎えるまで。昨⽇までずっと不安やった。今⽇も裏でね、ピアスつけたり、コンタクト⼊れる時も、ガタガタガタガタって⼿が震えて…。ヤバいッ!! ピアスつけられへん! って。でも本当に(しばしの間があって)ホッとしました。皆さん、本当に本当にありがとう」

    さらに、「僕⼀⼈ではどうしても決められないことがあって」と切り出す。それはというと…。「アンコールのコール、どうします?」。初ソロライブならではの問いを投げかける。

    「⼀応候補はあるんです。王道で、みんなが呼んでくれている“神ちゃん”。関⻄弁の神ちゃん(⤴)なのか、標準語の神ちゃん(⤵)なのか、イントネーションはお任せします(笑)。もう⼀個が、“神⼭(ちょんちょん※⼿拍⼦)智洋(ちょんちょん)”。呼び捨てでも⼤丈夫です(笑)。あともう⼀個、通しリハ後に振付師の⽅が、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど“GOD”と…」

    そう言った途端、会場から“GOD”コールが巻き起こり、焦る神⼭さん。

    「待て! 冷静に考えてください!! 今ここで“GOD”に決まると、僕は皆さんに僕のことを“神”と呼べと⾔っていることになるんです。間違ってはないけど、イタくない!? ⼀緒にライブを作っている皆さんと⼀緒に考えたいと思ってます。どれがいいですか?」

    そう仕切り直すも、神⼭さんの⼼配をよそに先ほどよりも⼤きな“GOD”コールが鳴り響き苦笑い。「これをずっと⾔い続けることになるんですよ?」と再考を促すもファンの団結は固い。最後は「皆さんが恥ずかしくないのであれば。ソロプロジェクトの1曲⽬(のタイトル)ですしね」と折れることに。そして「恥ずかしいけど、腹くくったんで、皆さんも全⼒でお願いしますね!」と念を押し、コールが決定!

    そして、バンドメンバーがスタンバイ。「オリジナルとはちょっと違うぞと思った⽅がいらっしゃると思うんでるけど、実は最初から、ライブならではの届け⽅としてバンドの皆さんにも演奏していただいていました」とバンドアレンジが加わっていたことを明かす。

    熱い声援に⼒をもらい限界突破!

    中盤は、14歳の時に初めてもらったソロ曲「虹⾊の歌」をエモーショナルに歌い上げる。この曲を披露するのは、⽇⽣劇場での『なにわ侍 ハローTOKYO!!』以来、実に12年ぶり。当時はアカペラで、今回はアコースティックギターを奏でながら。デビューという夢を追いかけ、グループで掴み取り、ソロプロジェクトを⽴ち上げるほどの実⼒をつけるに⾄るまでの⻑い道のりで、どれほどの努⼒(とはご本⼈は絶対に⾔わないだろうけども)を重ねてきたのだろうかと想像を巡らせてしまう。

    ダンスブロックでは、⽩シャツ&⿊のパンツに素⾜というシンプルな装いが、⾝体表現であるダンスを際⽴たせる。頭のてっぺんからつま先まで神経の⾏き届いた踊りは繊細でありながらダイナミック。強さが感じられるのに息をのむほど儚く、正確だけれども抜け感もあって。ダンスの探求者だけが⼿にすることができる唯⼀無⼆の踊りで酔わせる。

    神⼭さんが敬愛して⽌まないSUPER EIGHTの安⽥章⼤さんが「神⼭の体をインストール」して湧き上がってきたという「Metamorphosis」では、映像にもご本⼈が登場。2分割された画⾯にそれぞれが映し出され歌うという、先輩が後輩を想う気持ちが形となったかのような演出にファンは歓喜!

    ライブ後半、バンドブロックに突⼊。ひたすら⽿コピして独学で弾けるようになったギターはいまでは神⼭さんの⼤きな武器に。グループのために“INPUT”したギターをかき鳴らすことで、ソロという形でも思う存分“OUTPUT”されていく。

    ラストスパートに向けて「最後まで突っ⾛っていくんで、ついてきてください。よろしくーーーー!!」と煽ると、会場はどこまでも熱気は帯びていく。ラストの曲前には、こんな熱い⾔葉を残した。

    「俺は⾃分⾃⾝、⼈⽣の主⼈公は⾃分だと思っています。それは皆さんもそうです。皆さんが僕のために使ってくれた時間は、絶対に戻ることのない⼤切な1分1秒です。その重さをしっかりと受け⽌めて、皆さんに恩返しをしていくことが僕のやるべきことだと思っています。これからもたくさん思い出作っていきましょ。本当にありがとう。何が⾔いたいかって、出会ってくれてありがとう! もっと⾔えば⽣まれてきてくれてありがとう! この⼀期⼀会を⼤事に、前に進み続けます」

    すでにライブツアーのテーマである“限界突破”はしている。全⼒を出し切ったであろう状態から、前に進むパワーを引き出したのは、会場を埋め尽くしたファンの声援に違いない。

    余韻が冷めやらぬうちに会場からは例の“GOD”コールが起こり、再びステージへ。アンコールはWEST.の「Contrails」で、これも神⼭さんの⾃作曲。ananで「“WEST.に何ができるか”を考えて始めたのが曲を作ることだった」と語ってくれたことが思い出される。

    全18曲を歌い上げた達成感で「最⾼のスタートを切れた」とステージを後にする。そして、ライブ終了のアナウンスが告げられ、ツアー初⽇が終わろうしていた中、再び“GOD”コールが! その熱意に押され、ニコニコしながら再登場。

    会場がライブハウスということで、いつもの公演とは勝⼿が違う。ステージとフロアの双方から⼀挙⼀動、表情までもが伝わるサイズ感であり、応援の作法も異なる。集まってくれた⼈たちの気持ちがわかりすぎるゆえに「本当はめっちゃファンサしたいんです、ごめんね。(ライブハウスなので)うちわ持てなくて、ごめんね」と詫びる、どこまでもファン想いな神⼭さん。「この景⾊は⼀⽣の宝物。この宝物を皆さんがくれました」とも。最後の最後は投げキッスと“ありがとう”の⼿話をして、名残惜しそうにこの⽇の公演を締めくくった。これまで培ってきた歌、ダンス、楽器演奏、振付、曲作りと、いくつもの表現で魅せてくれた神⼭さん。これからどんな形で何を“INPUT”して、新たな⼀⾯を⾒せてくれるのか。次なる“OUTPUT”が待ち望まれる。

    Loading...
    写真・⼩池理恵 ⽂・⼩泉咲⼦

    Share

    • twitter
    • threads
    • facebook
    • line
    エンタメ

    Recommend

    こちらの記事もおすすめ

    Today's Update
    大人にこそ読んでほしい、優しさに包まれた絵本|酒寄さんの一目ぼれ読書記録・第13回
    大人にこそ読んでほしい、優しさに包まれた絵本|酒寄さんの一目ぼれ読書記録・第13回
    Entertainment
    【web限定】長谷川あかりが語る 20年来の親友・FRUITS ZIPPER鎮西寿々歌との『たべるししゃべるし』共演で見えたふたりの“素”
    【web限定】長谷川あかりが語る 20年来の親友・FRUITS ZIPPER鎮西寿々歌との『たべるししゃべるし』共演で見えたふたりの“素”
    Entertainment
    自分らしい性愛について学ぶ、最新エンタメガイド
    自分らしい性愛について学ぶ、最新エンタメガイド
    Entertainment
    心に傷を負ったファムファタール、 ほとばしる感情の行き着く先は…。漫画『今際の際のファムファタール』
    心に傷を負ったファムファタール、 ほとばしる感情の行き着く先は…。漫画『今際の際のファムファタール』
    Entertainment

    Movie

    ムービー

    Regulars

    連載

    「来てくれて本当にありがとうー!」神⼭智洋ファーストソロライブツアー開幕! | anan