
お笑いコンビの関係性に迫る不定期連載「ふたりコレクション」。第5回は、関西出身コンビながら、東京で早くから頭角を表し、全国各地のライブに引っ張りだこの9番街レトロ。常に全力で舞台に立ちつつ、当時若手でいち早くYouTubeを取り入れるという柔軟性も。その時々でできることを見据え、地道に歩んできたおふたりの関係性を深掘りします。
Index
劇場寄席だけではなく、多数の企画ライブや、YouTubeから派生したライブに出演している9番街レトロ。お客さんからも劇場からも愛されているおふたり曰く、爆発的な出来事ではなく、毎回の舞台の積み重ねが今の状況を作ったそう。
不定期連載「ふたりコレクション」バックナンバー
9番街レトロ
Profile

きゅうばんがいれとろ 1995年8月9日生まれ、大阪府出身の京極風斗(写真前)と、1994年1月24日生まれ、大阪府出身のなかむら☆しゅん(写真後ろ)によるお笑いコンビ。2019年結成。コンビのYouTubeチャンネル『9番街レトロ』は、ほぼ毎日更新中。渋谷よしもと漫才劇場にて毎月開催中の『9番街ミッション』のチケット情報は、FANY Ticketにて要チェック。
ずっと、ちょっとおもろかった自信があります
── おふたりはもともと大阪所属にもかかわらず、東京を拠点に着々と人気を伸ばされてきました。 東京拠点の理由を教えてください。
京極 僕が前のコンビでキャラ漫才をしてたんで、芸風的に東京の方が合うかもというのと、結局上京するやろから、早いほうが良いかもというので。変に大阪で仕事いっぱいある状態で行くより楽かなと思いました。
── 大阪には仲の良い方もたくさんいらっしゃいましたよね。
京極 でももう、結局どうせみんな来てるし(笑)。早くてよかったのかなと思ってます。
なかむら 僕は1年遅れて(東京に)行っていて。ここ(9番街レトロ)で組むって決まったとき、東京に行く以外の選択肢がなくて。まだ大阪にずっといたかったですけど。
京極 大阪で、ここで組むの決まってたら、もうちょっといたとは思いますね。
なかむら 結構いた気しますね。コンビ組んで5〜6年はいたんじゃないですか、あっちで。楽しなってたと思いますね。
── 東京で活動されてから、かなり早くに人気になられたイメージがありますが、おふたりとしてはいかがでしょうか。
なかむら 人気って、結構言ってもらってたんですけど、3年ぐらいは100人ぐらいのキャパの会場が埋まるぐらいの人気やったんで、世間的な人気とかはなかった気がしますね。
── 何がきっかけで、人気が出たと思いますか?
京極 じわじわですね。なんかで爆発したみたいなことはなかったです、一回も。
なかむら ほんまにちょっとずつ増えていって。
── なぜ少しずつ増えていったと思われますか?
京極 全部、頑張ったからです。ふっふっふ。
なかむら 毎日ちょっとだけおもろかったんじゃないですか。ちょっとずつ増えたってことは毎日ちょっとずつおもろかったんやと思います。ライブずっと、ちょっとおもろかったと思います。自信あります。ちょっとおもろかった自信。
京極 コツコツです。
── 前に出るぞという感覚は、当初からありましたか?
なかむら はい、ありましたね。
京極 他の若手芸人のファンの人がお客さんとしていっぱいいる中で、「またこいつらおる」、「こいつらおるときおもろいんちゃん」みたいな感じで、ゆっくり回収していった感じです。
なかむら 多分ほんまにそうやと思いますね。
── おふたりでそうしようと話していましたか?
なかむら いや話してないです、でも出ます、仕事なんで。ふっふ。これはほんまに。
京極 ふんふんふんふん(笑)。
なかむら もちろん前に出て1番笑かしたいですけど、なんで1番笑かしたいかって考えた時に、職業なんで。
京極 ふっふっふっふっくっく。
なかむら これほんまに。せぇへん人がおかしいです。仕事を放棄してます。

── 逆に、芸人ではなかったとしたら、前に出る人でしたか?
京極 僕は出ると思います。結構リーダーみたいなん好きなんで。
なかむら 京極はNSC入ったんが18歳とか、僕も20歳なんで、芸人になる前は学生時代の話になっちゃうんで。学校では前に出てたかもしれないです。でも社会では潜んでる可能性全然あるよ。リスクやもん、「あいつはしゃいでない?」ってなったら終わりやからな。
京極 クックック。
なかむら はしゃぐのが仕事なんで、はしゃげます。

ネタ作りとボケ担当の京極さん(写真左)。定期的にピンライブを開催するストイックさと、アート、文章など多彩な分野でクリエイティブな一面も。

ツッコミ担当のなかむら☆さん。(写真左)。独自ワールドのノリと語彙を使ったキャッチーなボケ&ツッコミで、ライブを常に盛り上げる。
ライブではいつも“ケツ取る”ように狙ってます
── ライブで、この人がいたら燃えるなという人はがいれば教えてください。
なかむら それはいます。やっぱり毎回1番ウケて終わろうとはするんで。
京極 よく一緒になる人というよりは、もともと知ってて尊敬してるような先輩と一緒のタイミングのときは、もう(そのライブ以降)会わないかもしれないじゃないですか。ここでスベったら、この人にとって“おもんない”で終わんねやろなみたいな時は気合い入ります。
なかむら それのパターンもありますし、昔から知ってる人がいたら負けられへんなっていうのもあります。昨日も福岡でフースーヤとライブがあったんですけど、フースーヤとか特に、気抜けないですね。
── 福岡の劇場によく呼ばれている2組の印象があります。
京極 当時の支配人が、ネタ以外の平場も見る支配人で。ちゃんと盛り上げているかも見られてた気はしますね。ダブルヒガシさんとか、ロングコートダディさんとか。
なかむら やる気ある人って感じじゃないですか。仕事としてこなしてない人が呼ばれてるイメージあります。
── 平場で特に意識されていることはありますか?
なかむら “ケツ取る”というか。出来事で盛り上がってるところの最後のシュートを決めるというか。どカーン!と盛り上げて次のコーナーに行けるように、いつもケツ取るように狙ってます。
京極 平場ではなかむらがボケるんですけど、ボケ始めたら、最速で拾おうとはしてます。クック。1番最初に気づこうとはしてます。挙動でなんとなく(ボケの)スタートがわかるんで僕は(笑)。
なかむら 京極の目を見てますしね。行くぞって。
京極 なかむらが動き出したら、人よりは動けるようにはしてますね。
── ライブでの立ち回りに定評があるおふたりですが、最近では、ゆにばーすの川瀬名人がなかむらさんのライブでのツッコミに関しての感想も投稿もされていましたよね。
なかむら 川瀬さん、実はずっとツッコミを褒めてもらってて。漫才のツッコミについて、アドバイス欲しいみたいな感じなんですよ。「ずっとテンションが間違ってなくてすごい」、「お前漫才のツッコミ上手い」、みたいなことをずっと言ってくれて。最近投稿もしてくれてて嬉しかったですね。

── ライブでもネタでも、最近芸人仲間に言われて嬉しかった言葉はありますか?
なかむら これめっちゃ嬉しかったんが、ライブで先輩MCが後輩たちに「おもろいな」っていう先輩おる?って聞いてたときに、「しゅんさんとか」って後輩が言ってくれて、先輩が「しゅんなんかベタなとこ出さんといて」って、当たり前みたいに言ってくれて。たまたま映像で見て嬉しかったです。
京極 僕は…なんか病気かもしれないんですけど。
なかむら (優しく)じゃあ病院行って? 病院先調べたほうがいいかも。
京極 ふっふ。(褒め言葉も)全部いじりに聞こえるようになりましたね。
なかむら 病気やん! 髪切ったん? とかは? どっちでもない、“話しかけられ”あるやん。
京極 それは褒めてるかどうかまだわからん(笑)。お笑い外の活動とかも色々やってるんで、それを「すごいな」って純粋に言ってくれてる人もいるんですけど、原則イジりやろなと思って聞いちゃうんですよね。嬉しかったこととかもあんま覚えてないですね。褒められてる時間、構えちゃってるかもしれないです。
なかむら 確かに…褒められ… (京極さんがおにぎりを食べている姿を見て)おにぎりの続きでウインナー手でいってるやん! 手でぇ。すごっ。ひじきとかも手でいくんちゃうん。
京極 (食べながら)ふっふっふっふっふ。
なかむら 今から別のスタッフとかきたらどうすんの? 「ひじき手の方や」ってなんで。
京極 手の方ってなんやねん。
なかむら そら、立ててはくれるやろから。
── (笑)。褒められることに慣れていらっしゃらないんですね。
なかむら 確かに、褒められてる時間って、ウケてないんで。
京極 褒められるのは別に好きなんですけど、褒められてる時どんな顔すれば良いかわからんくなりましたね。純粋に受け取れないようになって。照れ隠しで被せてボケちゃうとかもあるでしょうし。みんなそうやと思いますよ、芸人って。ストレートに褒められても、できることがないんで。ありがとうしかないから(笑)。
なかむら 「ありがとうございます〜」で終わるの、怖いですよね。
── それはお笑い以外の部分でも変わらずですか?
京極 あーでもそうかもしれないですね。声とか結構褒められるんですけど…
なかむら おっきいねみたいな?
京極 声量じゃないで。声質や、わかるやん。なんやねん声おっきいねって。注意されてるやん。
なかむら それ「ありがとうございます」はやばいもんな。

「YouTubeで知りました」が最近ほんとに多いです
── (笑)。おふたりはYouTubeも精力的に動かされていますが、どういったきっかけで、頑張っていこうとなったのでしょうか。
京極 僕ら芸人の中ではめっちゃ早いんですよやり始めたの。
なかむら 8年前とか…。早いんすけど、めっちゃサボるんで。丸1年更新してないとかもあったんですよ。
京極 もともと自分らで編集してたんですよ。そもそもの入りは、僕が前のコンビのときにYouTubeをやってて。それがめっちゃ珍しかったんですよ、YouTubeをやってる芸人っていうのが。
なかむら めっちゃ早かった。
京極 パソコンで動画編集するっていうのがその当時は特殊技能で。あんまおらんかったんですけど。なんか僕はできて。それでやってて、だから(なかむらと)組んだときも「YouTubeはやろ」って言うので始めて。スマホでも編集できるようになってきて、僕がカット編集して、なかむらが字幕打ってっていう時期があったんですけど。ある時からだんだん更新せんようになっていって、1年ぐらいサボったんですよ。で、勿体無いこれってなって。
なかむら その時登録者数が1万、2万ぐらいはいたんかなと思います。
京極 で、編集してくれる人にお願いしだして。初めは編集だけをお願いしてたんですよ。俺らで撮影して、その人に送れば(動画を)あげてくれる、みたいな。そこもサボって。ついに、撮影からスケジュール組んでやってくれる人にお願いしよう!ってなって、それでやっと定期更新になっていきました。
なかむら お金はあんまり貰われへんくなるけど、更新してないよりマシかって言うので、完全に、僕らは椅子座って企画を聞いて撮るだけという。
京極 大正解でしたけどね。
なかむら それでパーンって伸びたんで…。(ミニバーガーを食べる京極さんを見て)どっち派!? お前。ご飯なのかパンなのか。お前さぁ、どうすんの偉い人がきて俺がおにぎりいったんやと思われたら。
京極 くっふっふっふっふっっくっく。
なかむら 俺食べてないのに。(切り替えて)はい、そうでしたね。正解でした。
── サボりたいという気持ちがあっても、やったほうが良いという思いはあったんですね。
京極 スケジュールに入ってたらやるんで。今日もこの後ありますけど。
なかむら 「仕事」としてもらえれば、全然僕らできるんですけど、自分らだけでやってることってなるとちょっとやっぱり難しかったです。サボっちゃうんで。
京極 その、おんなじ熱量でサボれるんで。くっふっふっふっ。そういう喧嘩はないんですけど。サボるも頑張るも、割とずっと同じ熱量で。
なかむら 「お金いっぱいスタッフにあげるから、俺らのこと有名にして!」 って感じです。YouTubeに関しては。やりたいことがあれば言いますけど、基本は持ってきてもらった企画の中から選ぶっていう感じです。中身は丸ごとこっちでやりますけど。
── この企画からこのゴールがあるんだ、という時があるイメージです。
なかむら (そういうとき)ばっかりです(笑)。
京極 ばっかり。
なかむら わりと人ごとではあるんですけど、YouTubeも楽しいです。伸びてんねやぁとかわかるんで。
── 若手の方も、皆さん続々とやられてますよね。
なかむら そうですね。
京極 やらない理由がなさすぎるんで、今。
なかむら 絶対全員やりますよ。最終。だって家おる時間に、人に見てもらえる時間作れるってやっぱ良いんで。
京極 なんなら数年後のNSCとかでは授業で作らされるんじゃないですか、チャンネル。
なかむら お金稼ぎじゃないんですよね、ほんまに。「なんか1回見たことある」って思ってもらえるというか。
京極 それこそ「YouTubeで知りました」みたいな方が最近ほんとに多いんで。
── コンビのYouTubeもありつつ、なかむらさんは個人チャンネル『』を積極的に動かしていたり、京極さんはヨネダ2000の誠さんとの共同チャンネル『』を始めるなど、使い分けられていますよね。
なかむら 俺はほんまにもう、舞台上でするほどでもない思いついた変なことの吐き出し場所みたいな。ふふふっ。あれも楽しいですね。
京極 全然、タイプが違うんで。なかむらはYouTubeを割とメモみたいに使うんですけど、僕はわりと1個凝ったやつを出すんで。だいぶ気持ち乗ってるときしか上げられないですね。
なかむら 逆にその形なっちゃうと僕は重くなってしまうんで、軽い気持ちで出すっていう。みじっかいのを。



── メモがわりと、凝ったコンテンツと、スタッフさんに頼りつつ面白いことを発信するコンビチャンネル。バランスが取れていて、使い方がお上手ですよね。それでは、おふたりはご自身たちをどのような関係性だと思われますか?
なかむら 「よう喋ること尽きひんな」とは思われるんじゃないですか。なんかよく、コンビのラジオとかで「もう喋ることないわ」とか聞くんですけど、別にそれはないですかね。仲良い悪いとかで測られるんですけど、そんなんじゃないというか。設定とか、環境とかは関係なく、無の状態からふたりで人を笑かすんはある程度向いてるんじゃないですか。合わない人結構いると思うんで。YouTubeとかまさにそれやと思いますけどね。企画は考えてもらってきてるし、こっちは“無”で、でも変なとこで着地するって言うのは、多分「こっちや」ってハンドル切って、その方向を向けるみたいなんは、だいぶある気がします。
京極 信頼はあると思いますね。どう笑かしたいかを察する力みたいなんは。もともとは(なかむらが)後輩で、だいぶ観察してきて、助け舟とか補助とかはできるようにしてるつもりなんで。
なかむら 笑かし方にそんなパターンないですしね、僕も(笑)。こういうお笑いが好きって言うのはもう多分伝わってるんで。
京極 だいぶ聞き手に委ねる変なこととか(なかむらが)言ったりするんですけど、噛み砕くこととかはありますね(笑)。
なかむら 確かに、ボケで全部は言いたくないときあるんですよ。誰かが気づいてから笑い起こるようにボケたりするんで。「はよ誰か気づけや!」と思いながら(笑)。昨日も、スシローのお寿司が並んでて、
京極 ふっはっはっはっは。あったな。
なかむら 合計の値段を1,000円にできるようにしようみたいな企画があって。「たのしぃ〜!」って僕ずっと言ってたんですけど、「“スシロ〜!”みたいにゆうてるやん」って言ってほしかったんですよ。気づかへんから京極の方見て言って、そしたら、
京極 “スシロ〜!”みたいにゆうなって。
なかむら そしたらドーンってウケて。“スシロ〜!”みたいに言っちゃいましたって言うこともできるんですけど、できれば、そんなつもりなくたまたまそう言っちゃてたやつみたいに見えたいんですよ。「ボケてんな!」って思われたくないというか。そっちの方がウケるんで。
京極 ハードルを下げるがなかむらの人生のテーマです。
なかむら ハードルを下げて、人のこと観察してきたんで。こうした方が笑いやすいって(笑)。10年ぐらいの統計学。仲良い人たち、よく気づく人たち、僕のことを理解してくれてる人たちのときは、そういうボケ方をすることが多いかもしれないです。
なかむら …。(しばらく考えて)何歳ぐらいからおっさんですか? 普通に。これほんま普通に聞きたいです。
京極 一般的に。
なかむら 僕ら前、自分の年齢はニュアンスで何歳ぐらいかっていうのを確かめ合ったら27歳やったんすよ。
京極 僕ら27で揃ったんですよ。
なかむら 27として生きちゃってるなあっていうか。
京極 なんかテンションとか。ふっふっふっふっ。
なかむら 「おっすー!27歳のやつ来ました♩」みたいにしちゃってたなって。
京極 25ほど若くないけど、30ほど大人じゃないなっていう。クックックックックックックック。
なかむら そこの、ズレ? あるから怖いんすよね。客観的に。結構おっさんやのになぁっていう。先輩も多いんで、若く扱ってもらうときもめっちゃあるんですけど。
京極 でも体が追いつかないですよ、感覚が若くても。夕方の体の重さ、全然違いますもん。へっへへへへ。それが良くないんですよ、(心の)中は27のまんまやってるから。
なかむら 体おっさんやからね。中27やけどかっくじつに、33年生きたもんな、生きてるなっていう。僕の新幹線の隣の隣におっさんの人がいた時とかに、僕はその人をおっさんと見てるけど、外から僕とそのおっさんを見た時に、同い年ぐらいやろっていう。
京極 ぬははははは。
なかむら 俺の目からはこの人おっさんやけど、外から見た時同い年やで? っていう(笑)。人の目借りれたら、同い年なんですけど。
京極 なに言ってんねん(笑)。借りる必要ないやろ。なんで借りて自分見たいねん。
── 芸人さんは良い意味で、特に感性がお若い印象があります。
京極 そもそも芸能界が高齢化がやばいんで。高齢化のおかげで相対的に…これ永遠に若手なんちゃうかなって(笑)。全体が上がっていくから。
── なるほど(笑)。劇場メンバーの中では、おふたりはもう先輩というイメージでしょうか。
なかむら 確かにそうですね、京極が12年目で、僕11年目なんで。でも全然まだまだ先輩もいらっしゃいますし。(後輩と)喋るときに、めっちゃ先輩として喋ってるかというと全然そんなこともないですね。おんなじ(年齢の)テンションで喋っちゃって。だからもし、他の人の目、使えたら、外から見たら「おっさんが混じっちゃってんな」って思うなって。
京極 それ意味わからん。なんで他の人の目借りるん。他の人が見たらでええやん。お前が見たら意味ないからな。
なかむら あっぶないな、気をつけよ、おんなじテンション。
京極 でもほんまに、気づいたら10年下なんやこいつ、とか思ったり。全然バキバキツっつこんできたりするんですけど。(自分のとき)10年上ってこんないけたっけていう。クックック。
なかむら 結構良いんですけどね。気遣われてなくて良いですけどね。
京極 良いことではあるけど。
── 京極さんは冷静にその場を見渡しているイメージがあって、グイグイ来られるのは、意外かもしれないです。
京極 僕は結構いかれますよ。早い段階でバレますね、「あ、こいつ怒らんな」みたいな(笑)。クックックックック。僕みたいな奴の方が、失礼ボケとか成立しやすいんで。怒りそうなやつの方が。結構後輩からいじられんのは僕ですね。
なかむら 僕はいけそうすぎるんで。それより多分こっち(京極)の方がパンチあるんじゃないですか。
── おふたりは、全国各地本当にたくさんの劇場ライブに出演されている印象がありますが、1番出演されているのは渋谷ですか?
京極 強いていうなら渋谷って感じです。ほんまに色々行ってるんで。大宮幕張、六本木もたまにいくし、神保町、大阪、福岡。
なかむら 所属劇場を卒業した人みたいなスケジュールです、僕ら(笑)。
── おふたりや、vol.3でお話しいただいたフースーヤのおふたりは、どうなるんだろう、予測できないけど面白そう!というライブに、常にいらっしゃるイメージです(笑)。
京極 昨日ダーツしましたよ(笑)。
なかむら 1時間。1時間ダーツするライブ、誰も得意じゃないのに。
京極 福岡で、上手い人0人でダーツやって。ふっふっふ。
なかむら なんとか盛り上がって。えぐいぐらい。ダーツがすごいスポーツなだけです。
京極 ダーツが人気。ダーツ流行ってます(笑)。ダーツとして楽しかったです。最後ちゃんとダーツで大盛り上がりしたんで。
なかむら ダーツがウケてたな。スリーマンライブやったよな。
京極・なかむら フースーヤ、9番街レトロ、ダーツ。
── そういったライブにたくさん呼ばれているのも、信頼こそだと思います。
京極 呼んでもらえるのは幸せですよ。「めっちゃ信頼されてるやん」って思います。
なかむら 「なんとかしてくれる」と思われてんねやろなって。
── それがまた、エピソードトークにもなっていって。
なかむら そうですね、ありがたいです。
京極 フースーヤも、一時はバーン! って跳ねたんですけど、結局その後の動きは僕らと一緒で、全舞台コツコツ頑張るっていうので、ファンを獲得してきた感じなんで。
なかむら 人によっては断ったりする人もおると思うんですけど。
京極 谷口(理/おさむ)はまだ劇場のライブ配信やってますからね。クックックックック。
なかむら やばいっすよあれ。一人だけ福岡から帰って、「30分間劇場のゲーム配信あんねん」とか言って。スケジュール管理がグーグルカレンダーなんですけど、見たら2035年まで入ってたって。ふふふっ。
京極 あと9年。なんかおさむだけ飛び出しのときあって(笑)。
なかむら M-1の敗者復活の上に(ゲーム配信の予定が)入ってたとか言って。
京極 ふはっ!(手を叩いて笑う)
なかむら 決勝にもし出てたら、出てすぐ(ゲーム配信に)行かなあかんかったって。そういうのを本人もおもろがってるっすね。

── 渋谷よしもと漫才劇場では、おふたりはコンビのライブ『9番街ミッション』を毎月開催されていますよね。チケット即完の人気ライブですが、ネタ合わせはどんな感じでされているのでしょうか。
京極 普段ネタ合わせはほぼしないですね。毎月やってる新ネタライブで、良さそうなのがあったらその記憶のまま、寄席でやって覚えていく感じです。
なかむら 寄席で固まっていく。
京極 新ネタライブの前にネタ合わせをして、一夜漬けみたいな。
なかむら 寄席でやっていって、「ここ、こうしていい?」みたいな感じで変わっていくとか。
── やり慣れた鉄板ネタと新ネタをやるとき、どちらの方が楽しいですか?
京極 余裕で新ネタです。めっちゃ飽き性なんですよ。おんなじことやるのがほんまに…。
なかむら おんなじじゃなくなるんですけどね、それがゆえに。なんかいろんなこと言ってから始めたりしてまうとか(笑)。
京極 スベらんやろうなという安心感はあるんですけど、新ネタの方が、奇跡的に爆弾みたいなネタができる可能性が秘めてるじゃないですか。(ネタを)やるまでは。
── 「飽き性」というのは、おふたりの共通項ですか?
なかむら 僕は、ネタに飽き性というのかはよくわからないですけど、初めてやったときと同じテンションでできなくなったりはすると思うんですよ、無意識に。それでウケへんくなったりするとことか、逆に良くなることもあるとは思うんですけど。それもあって、変えちゃうというか。
京極 僕も、ネタが入り切ってないときのなかむらの方が、勝手にテンパってるからおもろなってくるイメージあるんですよ。
なかむら まあ新ネタっていうフリがあるから、お客さんが新ネタかどうかも全く知らずみてた場合、「どうしたどうした」ってなるだけやけど、新ネタやるって知ってるから、「あ、新ネタやからバタバタしてる」ってウケてるんかわからんから、測れないんですよ(笑)。
京極 たまになんかなかむらが変なモード入るときがあって、そん時におっきく変わることが多いです。「なんやねん今日」みたいな日が訪れるんですよ(笑)。たまーに。
なかむら いやなんかね、やっぱり同じネタすんの楽しくないときに、「根っこで笑かしたろ」というか。ワードとかじゃなくて、「なんじゃこいつ」みたいなんで笑かそうとした時に、結局変なワード残るっていう(笑)。
京極 その瞬間はベリベリウケるんですけど、やっぱり鮮度のものなんで、それって。そんときのエンジンでやらないと。クックック。
なかむら 今日、重いなみたいなときあるんですよ、「誰もウケてへんぞ?」みたいな時に、「根っこで笑かしたる」と思うんですよ。
京極 スベってもみんなと同じやし、ウケたらラッキーやし。
なかむら 他の芸人に、「ちょっと風穴開けてくるわ」とか言って。僕は重い時めちゃ好きなんで。っていうか、ほんっきで人のこと笑かそうと思って目見たら、(お客さんも)笑うっすね(笑)。今日多分めっちゃ重いな、ほんでアウェイやな」みたいなときは、ワクワクします。だって僕の方が絶対長いんですもん。お客さんが劇場で見てきた時間より、僕が舞台上でやってきたことの方が長いんで。戦ったら、勝てそうですもんね。客席11年目ですって感じやったら、結構、なるほどねってなるんですけど(笑)。

東京マンゲキ“美ジュ-1”ライブに、主催の気持ちで挑みます
── 8月16日に、東京マンゲキ“美ジュ1”ライブが開催されます。おふたりにも出演するこのライブ、渋谷よしもと漫才劇場とananの初コラボとなりますが、お笑いは好きでも劇場に行くのは初心者だという方に、渋谷よしもと漫才劇場のおすすめポイントを紹介するならどんなところでしょうか?
なかむら 客席側に座ったとき、めっちゃワクワクせえへん?
京極 ワクワクする、あの形。
なかむら 芸人は「(舞台と客席の形状が)やりにくい」みたいなんめっちゃゆうっすけど、僕は全然そんなことなくて。お客さん側に勧めるなら、わりと渋谷かもしれないです。
京極 あんまないんで。芸人の目線より高く座って見ること。クックック。実は前の席より後ろの席の方が面白いかもしれないですね。
なかむら どこの席でも近いし、ぎゅっとはしてるんで。
京極 で、結構1日に2公演とか来る方もいると思うんですけど、1番合間退屈しないのは渋谷じゃないですか? 合間でなんでもできます。
── ananとしても、初めて渋谷よしもと漫才劇場さんとコラボする記念すべきライブなので、成功を祈りつつ…! 美ジュ-1ライブはどのような公演になりそうですか?
なかむら 大丈夫です!なんとかなるんで。
京極 メンバー見ましたけど、なんとかなるメンバーなんで、大丈夫です(笑)。お笑いナタリーでこのライブの告知が上がった時に、ドーン!って代表みたいに俺の写真が出て。主催やと思われるんで。クックックックック。
なかむら 当日、ちょっと遅れてきたら?
京極 なんでやねん(笑)。主催やとしても良くないやん。なんで遅れてくんねん。
なかむら 「よいっすー、ありがとーう」って。
京極 「よいっす?」何がかっこいいんそれ。
なかむら 楽しみやけどな。
京極 まあでも主催の気持ちでは挑もうと思ってます。

撮影中もインタビュー中も、サービス精神たっぷりのおふたり。ありがとうございました!
東京マンゲキ“美ジュ-1”ライブ

8月16日(日)18:30開演の、渋谷よしもと漫才劇場×ananの特別公演。
出演芸人のネタ披露や、話題の芸人がプロのヘアメイクとスタイリングで変身するananの美容連載、「美ジュ-1グランプリ」にまつわるトークのほか、公演中に1組が実際に変身して登場する企画など盛りだくさんの90分公演。配信チケットはこちらをチェック!
出演:ダブルヒガシ、ドンデコルテ、9番街レトロ、エルフ、めぞん 他 /MC:kento fukaya
会場:渋谷よしもと漫才劇場
※当日の座席は完売しておりますが、配信チケットを販売中です。
































