映画というものの可能性を広げた作品が、『ハイヒール~こだわりが生んだおとぎ話』。30分の短編だが、登場人物の所作や衣装、美術や音楽など、すべてが完璧なまでに美しく、強烈な印象を放っている。
小島藤子

監督・脚本を手がけたのは韓国出身で日本を拠点に活動する、イ・インチョル。登場人物全員がアンドロイドという謎めいた作品に、連続テレビ小説『ひよっこ』にも出演中の小島藤子さんが挑んだ。役名はBlue。“欲望”を求めるアンドロイドだ。

「脚本をいただいた時はあまりの怪しさにちょっと驚きました(笑)。でも、直感で“嫌いじゃない世界”って思ったんです。アンドロイドが題材の作品はたくさんあるけど、『ハイヒール』には、イ監督ならではの人間論みたいなものが詰まっていて、アンドロイドであることは、もはや些細なことのひとつに感じました。それで私は、わりと普通の女の子みたいに演じたんです。菊地凛子さんとは2人で芝居をするシーンがありましたが、ほかの2人の女優さんとは一緒に組む機会がなかったので、みんながどんな感じで演じているかわからないまま走り抜けました。観てもらうとわかるのですが、4人がそれぞれトーンの違うアンドロイドになっていて、なんだかそれがいいんです。私の演じたBlueは欲望に目覚め、菊地凛子さん扮する靴職人のKaiはこだわりのために生きている。何でも思い通りにしたがるBlueのことは、コイツ~って思いながら演じていました。いくつかの作品の撮影と重なって大変だったかとよく聞かれましたが、私は役を引っ張らないタイプ。憑依型というのか、演じ終えたらスポンと忘れちゃうんです。今の私に欲望があるとしたら、映画館の最前列でポテトを食べながら、お母さんと楽しみたい欲かな(笑)」

小島藤子
こじま・ふじこ 女優。1993年、東京都生まれ。4月からスタートした連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)では“乙女寮”の寮長役として活躍中。10月4日からは、舞台『関数ドミノ』に出演の予定。

システムエラーによって生まれた“こだわり”“欲望”といった人間らしい感情から、アンドロイドたちが引き起こした行動とは。イ・インチョル監督。菊地凛子主演。6月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。(C)Lander Inc.

※『anan』2017年6月28日号より。写真・藤田慎一郎 インタビュー、文・吉田直子

(by anan編集部)


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固い決意や⼤切な絆を守り、しがらみから離れるのに良い⽇です。ただ、今は⾃分のことよりも「他者や全体への貢献」を優先すべき時なので、まずは必要な役割を果たすことに専念しましょう。そのうえで残っている課題や⼼のモヤモヤに勇気を出して向き合い、後腐れをなくすことで、縛られていた⼼が解かれて⾃由になれます。

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