あの“クソ野郎”たちが再び!? 稲垣吾郎さんが語る、謎多き映画『バナ穴 BANA🕳️ANA』の楽しみ方とは?

(C)2026 BANA_ANA Film Partners

『バナ穴 BANA🕳️ANA』がいよいよ6月27日から全国公開に! 主演のひとりでもある稲垣吾郎さんが語る、映画のみどころとは?

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    『クソ野郎と美しき世界』から8年。稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが再び共演!

    『クソ野郎と美しき世界』から8年、稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんが主演する『バナ穴 BANA🕳️ANA』。場所も時代もはっきりと示されないどこかシュールな世界で、三人が本人として登場する。監督は、前作で『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』を担当した山内ケンジさんだ。

    「ちょっと風変わりな作品ではあるんですけれども、山内ケンジさんの独特な世界観が広がっていますよね。前回、山内さんが監督された香取くんのパートは、彼の絵画がキーポイントになっていましたが、今回は香取くんのアート作品の中に迷い込んでしまうような映画。この世の果てのようでもあり、ちょっと楽園のようでもあり、何かが起きたあとのような不穏な気配もあって、どこかせつない感じもあったり。いろんな想像ができる。不条理という言葉がピッタリで、後半はもう抽象画みたいですよね。香取くんの作品が映像になったみたいな感じでもあると僕は思っていて。山内ワールドと香取ワールドがうまく融合された感じがありますよね」

    その不条理な世界を、映像作品だからこその表現で楽しませてくれる。

    「 “わからない”と言ってしまうとそこまでなんですけれども、ある意味、余白を残した映画というか。観る人の感性で余白に色を加えることで、観た人それぞれの『バナ穴 BANA🕳️ANA』という作品になるんじゃないのかな。ひとつひとつを理屈で解決しようとすると、余計、不条理な世界に迷い込んでしまう。香取くんのコメントにもあるように、考えるよりも感じるような映画かな。ディテールを断片的にも楽しめるし、整合性とか全体の意味とか考えないで、今そこで行われていることや会話の面白さを全然楽しんだ方がいいと思います」

    そんな不思議な世界で、本人役で登場する三人。本作の「草彅剛」や「香取慎吾」にはそれぞれの本人の要素が直接取り入れられている部分もあるが、「稲垣吾郎」は、稲垣さんが映画や舞台で演じそうな人物だ。

    「本人役とは言っても、絶対本人ではないわけですし。世の中がイメージしているパブリックイメージの中の香取慎吾・草彅剛・稲垣吾郎というところももちろんありますし、本人と役との距離感が三者三様というところはあるかもしれないですね。僕の場合は、“稲垣吾郎がこういうことをしそうだな”という感じ。自分で自分を客観的に見ながら、世間が思っている自分はこういうものかなと思いながら演じてるいるところもなくはないです。でも、最近まで上演していた『プレゼント・ラフター』ではないけれども、自分が演じるからこそ、本当に本人に見えるような距離感というか。本当の自分であるけれども、本当の自分ではないという。そこを演じたというのはあるかもしれないですね」

    「僕らのキャリアや歴史みたいなものがあるからこその面白さが生まれる」

    (C)2026 BANA_ANA Film Partners

    山内監督の三人の関係性の捉え方の見事さには驚いたそう。

    「三人の関係性みたいなものに関しての距離感は結構リアルというか。冒頭の草彅さんと香取くんの会話なんてすごく自然ですし、そこに僕がいないシチュエーションもありそうな気はするし。すごくうまいですよね、山内ケンジさんの僕ら三人の捉え方。映画としてもそうした僕らのキャリアや歴史みたいなものがあるからこその面白さが生まれるというか。僕らをずっと応援してくれている人には絶対に観てもらいたいし、観てくれると思うし、すごく観やすいと思うんです。でも、そうじゃなくて普通に1本の映画として観てくださる方も、三人の歴史をある程度知っていただけていると思うので、僕らのイメージを照らし合わせて観ることができますよね」

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    草彅さんと稲垣さんがクルマの中で会話を繰り広げるシーンにも、二人だからこその味わいがある。

    「あそこは僕もすごく好きなシーンの1つで。会話も非常に自然ですし、実際に僕らがしそうな会話でもあるし。そこでの喋り方をより本人に近づけるために、アイデアを出して欲しいという監督からのリクエストもあったりして、すごく面白かったです。

    二人とはバラエティ番組でコントやちょっとしたドラマみたいなことは何十年も一緒にやってきてますけど、本格的に映画やドラマで共演することはほとんどなかったので、一緒にお芝居するのはすごく面白かった。集中の仕方や、役と台詞を自分のものにしていくプロセスとか、俳優としてのそれぞれのスタイルとか、全てをすごく新鮮に感じて。

    特に草彅さんとは車の中で結構一緒だったので、掛け合いの中で瞬発的に出てくるアドリブ的な台詞であったり、この台詞でこういう表情するんだとか。演技のスタイルみたいなものは、実際に一緒に重ねてみて気づくこともある。やっぱり、現場での感じとか、一緒にお芝居をした時の感じっていうのは、完成した作品を観ているだけではわからないですから。

    だからこそ、俳優として同じ舞台で言葉を交わして演技をしたってことは、本当に素晴らしい体験だったなと思いますよね。それはもちろん香取くんともそうだし。それを言うんだったら、ファーストサマーウイカさんともバラエティでしかご一緒してなかったから、演技する彼女を初めて近くで見て興味深かったですし。古舘(寛治)さんや小澤(征悦)さん、若手の葉山(さら)さんも初めてでしたし。趣里さんとご一緒するシーンは少なかったり、吹越(満)さんとは現場でお会いできてないのが残念ですけど、みなさん、面白かったですよね。鄭 亜美さんのキム衛生兵といい、キャラクター1人1人が、本当におかしみがあって」

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    とてつもなくシュールな事態に巻き込まれながらもどこか落ちついている「稲垣吾郎」も、言葉にしがたいおかしみを醸し出している。

    「ちょっと飄々として演じたかもしれないですね。映画の世界観はとてもユニークでポップだけれども、台詞自体はすごく自然な会話ですし。本人役なので会話は特にちょっとリアルな感じで進んだ方がいいわけだから、普段こうして話しているときのような声のトーンを求められていると思いましたし。たぶん、本人役を演じたみんな、トーンを揃えてるのかなと思いますけどね」

    ファンが待ち望んでいた第2弾。公開に向け、稲垣さんの喜びも大きいなか、稲垣さんのなかでも「わからない」が加速しているのかも?

    「『クソ野郎と美しき世界』はひとつの大きなきっかけであったし、大切なメモリアルになった作品なんですよね。その第2弾をずっとやりたいって言いながらもなかなかできなかったのは、みんな忙しくて、それだけ充実していた証拠ではあるんですけど、ようやくこうして待ってくれていた方たちに届けられる日を迎えることができてよかったなと。なかなか三人で主演というものはないので、こういうかたちになるのは意外でしたけど、最後には僕らも含めたレアなシーンもありますし。観るたびに違う見え方をする映画だと思うので、何度でも観ていただきたいですよね。

    でも、なんで“バナナ”なんだろうね? 本当、そこはわかんないですよね(笑)」

    information

    『バナ⽳ BANA🕳ANA』

    場所や時間の設定がシュールななか、新しい地図の三⼈が本⼈として登場する。⻤才・⼭内ケンジらしい不条理ワールドで「わからない」が加速する異⾊作。

    監督・脚本/⼭内ケンジ 出演/稲垣吾郎、草彅剛、⾹取慎吾、ファーストサマーウイカ、趣⾥、葉⼭さら、⽔野響⼼、鄭亜美、古舘寛治、⼩澤征悦、吹越満

    6⽉27⽇よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開

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    取材、⽂・杉⾕伸⼦

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