ちょっとした運動が、熟睡に繋がるのも嬉しい。
「体や髪をキレイにする洗浄以外にも、お風呂に入るメリットはたくさんあります。体が温まり、入浴後に体温が急降下。それこそが熟睡を呼ぶポイントです」
と語るのは、お風呂と美容の関係に詳しい小林麻利子さん。
さらに湯の中は水圧&浮力があるので、ちょっとしたエクササイズでも、部屋でやるよりも効果が上がったり、楽にできるという嬉しいメリットもある、と言う。
「水の中は、静水圧、浮力、そして水の抵抗があるので、効率よく運動やマッサージができます。また体を動かすことで新陳代謝が上がるので、ただ湯に浸かるだけよりも深部体温が上がりやすくなります。そのため、お風呂から出たあと、通常より体温が下がりやすく、覚醒度も下がり、熟睡にも繋がります」
ということで、小林さんに女性が気になる3つの目的のための、湯船の中でできるメソッドを教えてもらいました。短い入浴時間で、効率よくキレイを手に入れよう!
ぐっすり眠るために…
「年末の仕事の忙しさで、心にも体にも疲労が…。そんなときにはお風呂に入って、自律神経を整えましょう。40°C以下のぬるめのお湯に浸かると副交感神経が優位になり、リラックスモードに。質の良い睡眠がとれます」(小林さん)
【息を吐くとき、声を出す】
息を吸って少し体を浮かし、吐くときに大きなため息のようにお腹から「あ~」と声を出し、深く湯に浸かります。気持ちが楽になるまで何度でもどうぞ。息を吐くことで鼓動が緩やかになり、体の力がほどけていきます。
【全身に力を入れて…脱力!】
手も脚も、そして顔も体の中心にギュッと集めて丸まって、10秒力を入れます。その後、勢いよく全身脱力! 口もポカーンとあけましょう。力を入れることの反動を使ったケア。こちらもリラックスできるまで何度でも。
むくみを取るために…
「運動不足や冷えなどが蓄積すると、血液やリンパの流れが悪くなり、体がむくみます。水圧を利用したマッサージで、スッキリボディを目指しましょう。静水圧を利用してマッサージをすれば、お風呂の外でやるより、効率がアップします」
【足裏の指圧&足首回し】
足裏を掴むよう手を添え、手の指と足の指を絡ませる。反対の手は足首に添える。手の指で足の指の間や足裏を刺激しながら、足首を回す。ひと呼吸ずつゆっくり、大きく回す。ほぐれたと思うまで何度でも。反対も同様に。
【ふくらはぎと膝裏、太もも押し】
足首に両手を添え、ふくらはぎをもんでいく。膝まで上がったら裏に指を添え、息を吐きながら内側に5秒かけてグッと押す。そのあと太ももをもみ、息を吐きながら脚の付け根も5秒押す。反対も同様に。
くびれ作りのために…
「お湯に浸かってのエクササイズは、浮力があるので体に負担をかけずにできるのがいいところ。エクササイズに関しては、入浴タイムの前半に行うのがおすすめ。後半はリラックスするための入浴時間として使うのがいいと思います」
【背中をつけずに足漕ぎ】
腕を胸でクロスさせ、背中を浴槽から離す。お腹を凹ませながら、自転車漕ぎの要領で両脚を回す。10~30回行う。腹筋に負担がかかりますが、浮力のためか、部屋でやるより多少は楽…な気がする?!
【ウエストをひねって深呼吸】
湯船に座って片側にウエストをひねり、お腹を凹ませたまま深呼吸。腹圧を高めた状態で10回深呼吸を続ける。そのあと反対側も同様に。お腹がしっかり凹んでいること、ゆっくりと深い呼吸になっていることを意識して。
小林麻利子さん ナイトケアアドバイザー。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。著書に『ぐっすり眠れる、美人になれる!読むお風呂の魔法』(主婦の友社)など。
※『anan』2018年12月19日号より。イラスト・徳永明子
(by anan編集部)
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