勝手に寝室に入る義母… 子作りを催促され疲弊した30代妻がとった「大胆な行動」【後編】

文・並木まき — 2022.8.27
結婚と同時に義母との同居生活をスタートさせた里奈さん(30代・仮名)。結婚前の義母との関係は良好だったそうですが、子どもに恵まれなかったことから、義母との関係は悪化していきます。孫が欲しくてたまらない義母からはついにトンデモないことをされるように…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代妻を襲った悲劇をご紹介します。

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寝室に侵入し“いやらしい本”を勝手に置いていくように

「同居だったので家中どこでも、義母も自由に行き来できました。すると義母はそのうちに私たち夫婦の寝室に勝手に入るようになり、そこにいやらしい本をたくさん置いていくようになったのです。
そういう本を義母がわざわざ息子夫婦の子作りのために準備することにも驚きましたが、勝手に寝室に置いていくという失礼な行動に吐き気がしました」

夫に直談判をして「義母の暴走を止めて欲しい」とお願いするも「僕は関係ない。母さんと君の問題」と冷たく拒絶されてしまった里奈さん。このままでは「離婚か妊娠かどちらかを実現しないと、私の身が持たない」と感じたと話します。

ついに離婚を決意。離れてわかった義母の異常性

「義母の行動はその後もどんどんエスカレートして、いやらしいシーンが多い映画を夫婦で観るように勧めてきたり私に豊胸をするように助言してきたりしました。
でも夫は子作りにさらに非協力的になっていて、私が義母に言われるがままに夫を誘っても、かえって白い目で見られて夫婦仲は悪化する一方でした。
もうこれ以上、この家で頑張っても先はないと感じた私は、ついに離婚を決意したんです」

“子どもができれば、何かが変わるはず”と信じていた里奈さんでしたが、異常な義母との共同生活にも疲れ、離婚届を夫に手渡すと、なんと夫はその場でサインをしてきたのだとか。離婚を渋ることもなかった夫に、里奈さんは深く幻滅したと言います。

「あっけないほど簡単に離婚が成立しました。離婚後は“1か月以内に家をでていけ”と言われていたので、今は友人の家に居候をしています。私は親との関係がもともと薄く、問題が生じても実家に相談できないのが辛かったですね。実家との関係がよければ、もう少し違う解決策があったかもしれません。結婚前にアルバイトしかしていなくて貯金がなかったこともあり、夫に言われるがまま同居を選ばなくてはいけなかったのも良くなかったなと、今になって思います。
義母と暮らしていたときには、悪いのは私で義母がやっていることは孫欲しさゆえに仕方のないことだって思うようにしていましたが、離れてみると義母の行動はかなり異常だったなとわかりました。次に結婚するときは、新婚当時から同居を提案する人は絶対に選びません。自分で稼ぐ力をつけてきちんと貯金も貯まってから、また婚活をしたいと思っています」


新婚早々に里奈さんを襲った悲劇とは… 前編はこちら



義実家との同居では、予想もしなかった問題に見舞われるケースも決して少なくありません。同居をすると、義父母と対立した際に夫婦間にも溝が生まれることがあります。義父や義母の性格は結婚前に深く知るのが難しいだけに、安易に同居を了承しないことも夫婦生活を守るうえでは重要なポイントなのかもしれません。

©Eriko Koga/west/gettyimages