朝から晩まで義母に監視され… 妻が絶望した「マザコン夫の激ヤバ行動」【後編】

文・並木まき — 2022.3.12
マザコンな一面をひた隠しにしていた夫が、義父母との同居をきっかけにその本性をあらわにすることも。そんなマザコン夫と義父母との過酷な同居生活をしていた涼香さん(仮名・39歳女性)は、ある日突然我慢できなくなり家出をすることに。しかし、夫はそんな涼香さんを心配するどころか、絶望させるような行動を取ってきたのだそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、彼女に「義父母との同居生活の結末」について話を聞きました。

夫のマザコンも義母のいやがらせもエスカレート! 妻が下した決断は…

結婚当初は夫にマザコンな一面はなく、義父母も涼香さんに丁寧に接していたそう。そのため、夫から義父母との同居を提案された際には、「あの義父母となら大丈夫かも」と、同居を承諾。

しかし、同居を始めて1か月が過ぎた頃から夫のマザコンっぷりと、義母の意地悪さが際立つように。義父はそんな義母の傍若無人な振る舞いを“見て見ぬふり”といった様子だったそう。

そして半年もすると、家庭内はもはや手もつけられない状態になっていたと振り返る涼香さん。夫のマザコン度合だけでなく、義母からのいやがらせもエスカレートし、家にいても「居場所がない」と感じるほどになっていったそうです。

「友達と遊ぶのも義母の許可制になっていたし、買い物にも自由に出かけることができず、朝から晩までひたすら義母に監視されているような生活でしたね。掃除をしていても、義母は30分もしないうちに私の様子を見にきて『ここがまだ汚れている』『雑な掃除をせずに、きちんとやりなさい』などと文句を言い続けていました。
洗濯物を畳んでも『折り目がずれている』などと言いがかりをつけ、最初からたたみ直すよう指示されるなど、とにかく義母からは嫌がらせばかりされていました…」

本来であれば義母からの嫌がらせは、夫に間に入ってもらって改善を図りたいもの。しかし涼香さんの夫は筋金入りのマザコンだったために、義母からやられたことを伝えても「君が悪いんでしょ」「君のためにママは怒っているんじゃないか?」と、真剣に取り合ってもらえませんでした。

そのうちに夫は「ママは俺にはそんなことをしないから、よほど君が悪いことをしているんだろうね」などと、突き放すような言い方をするようになったそうです。

「そして私は、あるときにプツン! と何かの糸が切れたように感じ、同居をしていた家から抜け出しました。いわゆる“家出”ですね。子どもがいなかったこともあり、身の回りのものや貴重品だけをまとめて、義母が昼寝をしているタイミングを見計らい、実家に逃げるように帰ったのです」

離婚を提案するも… 夫が出した「離婚合意」の条件がトンデモなかった

「家を出るときに、義父にチラリと目撃されたので『マズイ。バレた』と思いました。しかし、義父はそのとき、黙って大きく頷いてくれていましたね。これまで会話らしい会話をしたことがなかったのですが、そのときの義父は私の決断を応援してくれているように見えました」

そして、実家に帰って一部始終を両親に伝えると、両親は激怒。「離婚したほうがいい」と実母が勧めてくれたこともあり、涼香さんはその日のうちに離婚を決意しました。

「翌日には役所で離婚届をもらって記入し、夫に郵送で送りました。だけど、なかなか離婚に同意してもらえなくて、そこから2か月くらい電話で話し合うことに。そして、やっと離婚に同意してもらったのですが、夫が出してきた条件は『周囲に離婚の原因を聞かれたら、夫のせいでもなく義母のせいでもなく、すべて自分(妻)のせい』と言うこと、というものでした」

世間体を気にする夫は、離婚の原因が「妻」にあることにこだわったそうです。不本意ではあったものの、とにかく早く新しい生活をスタートさせたかった涼香さんは、この条件に応じ離婚が成立したとのことでした。

「いろいろありましたけど、まずは離婚できてホッとしています。今は新しい恋人もできましたし、やっと自分らしい人生を取り戻せた実感がありますね。

当時のことを思い出すと気分が暗くなることもありますが、離婚して縁を切ることができて本当によかったです。

また、風の噂で聞いたのですが、私との離婚の原因がマザコンな夫と意地悪な義母にあることが、周囲に知れ渡ってしまったそうで…。私は本当の離婚原因について口外していないので、もしかしたら義父が周囲に話したのかもしれませんね。その結果、夫と義母は周囲の人に白い目で見られるようになってしまったそうです」


同居1か月後に涼香さんに訪れた「壮絶な試練」とは… 前編に続きます



「義父母との同居」を望む男性の場合、結婚前や結婚後でも本性を隠していることがあるようです。義実家との同居の話が出たときは、慎重に結論を出すに越したことはないですね。

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