子作りに過干渉な義母… 帰宅後の夫にすべてを打ち明けた後、妻が感動した「予想外の展開」【後編】

文・並木まき — 2022.3.19
結婚7年目までは、幸せな結婚生活を謳歌していた32歳の真奈実さん(仮名)。しかし、子作りに過剰に干渉してくる義母の存在によって、幸せだった結婚生活が一気に苦悩に満ちたものに様変わり。そんな生活が続いたことで、ついに真奈実さんのストレスは最高潮に達したそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、真奈実さん夫婦が迎えた結末について話を聞きました。

「産婦人科の予約を取ってあげた」と言ってきた義母

真奈実さん夫婦は20代半ばに結婚。お互いに仕事が忙しかったことや、夫婦ともに海外旅行が好きだったこともあり、あえて子どもはつくらなかったそう。それぞれの趣味と夫婦での海外旅行を楽しみながら、お互いに幸せな日々を過ごしていました。

しかし、真奈実さんが30歳を過ぎた頃から義母が夫婦関係に干渉してくるように。最初は会うたびに「子どもはいつ?」という話をされる程度だったそうですが、結婚7年目に入った頃から義母は「子どもを作らないなら離婚してほしい」とまで言ってくるように。さらには、電話でも子作りについて話してくるようになったため、真奈実さんはいつしか義母からの電話には出なくなったそう。

すると、義母は子作りへの干渉をやめるどころかエスカレート。ついには、アポなしで家に押しかけてきたうえで、子作りの話を真奈実さんにこんこんとするようになりました。

「あるとき、いつものようにアポなしで家に押しかけてきた義母が『あんたたちに任せておいたら、いつまでも孫の顔が見られないから、私が産婦人科を予約してあげたわよ。診察費は自分たちで出しなさいね』と言ってきました。

それまでは義母の過干渉な発言もなるべく聞き流すように努めていた私も、これにはさすがに怒りを抑えられず…。
その場ではなんとか平静を装いましたが、義母が帰ったあともイライラが止まりませんでしたね」

帰宅した夫に義母に言われたことを伝えると、夫も一緒になって怒ってくれたそう。そして夫は「母さんの発言はやり過ぎだと思っていたけれど、真奈実ちゃんがうまく流してくれるから任せちゃってた。ごめん」と真奈実さんに謝ってきたとのこと。

そして夫は、真奈実さんに「今回の母さんの発言はさすがにヒドイから、僕がなんとかするよ」と約束しました。

夫が義母にビシッと言った衝撃のひと言とは

後日、夫は真奈実さんを連れて義母の家を訪ね、真奈実さんとの約束通り、義母に対して発言を詫びるよう伝えてくれました。しかし義母は、もともと気が強いこともあり「悪気はない」「孫をつくらないあなたたちが悪い」と言って、夫にも真奈実さんにも謝らなかったのだとか…。

「すると、夫も怒りが限界を迎えたようで、急に顔色が変わり、私が聞いたこともないような低い声で『母さんがその態度を変えないなら、こちらもそれなりの対応をさせてもらう。産婦人科にも行かないし、今後、孫ができても母さんには会わせない』と言い切ってくれたんです…」

すると、義母も息子にそこまで言われるとは思っていなかったのか、態度を急変させ、いきなり息子に対して泣きながら謝り始めたとのこと。さらには、その翌日に真奈実さんの自宅に来て、菓子折りを渡しながら「今までヒドイことを言い続けてごめんなさい」と謝罪をしてきたそうです。

「これには正直、驚きました。けど、夫があのとき強く言ってくれなければ、義母からの過干渉はずっと続いていたと思います。あの日を境に、義母が私たちに対し子作りに関する発言をすることは一切なくなりましたし、電話をして嫌味も言ってこなければ自宅にアポなしで押しかけてくることもなくなりました」

今では再び夫婦で過ごす、平穏で幸せな毎日を取り戻した真奈実さん。義母からの過干渉を止めてくれた夫にも、心から感謝をしているとのことでした。


真奈実さんを追い込んだ「義母の行動」とは… 前編に続きます



義母からの嫌がらせや過干渉を止めるには、息子である夫の対応が重要となることも。今回のように妻の立場を理解し、母親に対しても毅然とした態度でNOを言える人が夫であれば、義母問題は比較的改善しやすいのかもしれません。

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