優位に立ちたいから?…「自分のことを話したがらない」男の本音

文・沙木貴咲 — 2020.7.8
アプリでマッチングしたのにメッセージが続かない! リアクションが薄く自分のことを話したがらない男性とは会うこともかなわないでしょう。「いいね」を送ってきたのに自己開示しない人は何を考えているの? そもそもどんなタイプ? 詳しく見ていきます。

自分のことを話したがらない男性

アプリでマッチングしても、直接会ってみなければ何もわかりません。プロフ写真ですら、対面したら全然違っていたとわかることがありますから。でも、会う約束をするまでメッセージが続かないケースも多く、その理由は男性が自己開示したがらないことがほとんど。出会うためにマッチングするのに、なぜ男性は自分のことを話したがらないのでしょう?

話したがらない男の特徴4つ

  • 自分のことを話すのが苦手
  • マッチングしたけど実は興味が薄い
  • 優位に立ちたいから受け身になる
  • 恋に奥手

すべてが当てはまるというよりは、どれかひとつでも当てはまる男性は、自己開示に消極的。こうした特徴を持つ男性とマッチングすると、アプリのメッセージ交換で苦戦しやすく、デートにたどり着かないかもしれません。

自分のことを話すのが苦手で奥手

これは、そもそもコミュ障の傾向があって女性と何を話せばいいのかわからないタイプ。基本的に話題に乏しく、リアクションに困る個人的な呟きが多いでしょう。

私は天気と株の話しかしない男性(40代・エンジニア職)とマッチングしたことがありますが、つねに彼の一方的な報告で終わっていました。彼のプロフィールを見て話題が広がりそうな質問を何度かしたものの、返事はイエスかノーで終わる、あるいは完全にスルーされてしまい会話が成立しなかったのです。

また、奥手な男性とは対面でも会話が盛り上がりにくいものですが、メッセージではさらにコミュニケーションが難しくなりそう。
友人が「真面目そう」とマッチングした男性(37歳・専門職)はその日あったニュースを淡々と伝えるだけで、自分のプライベートは語りたがらなかったそうで。友人はすぐに飽きてしまい、会いたいと言われても断っていました。

マッチングしたけれど大して興味がない

アプリ恋活・婚活をする男性には、手当たり次第に『いいね』を送る人が少なくありません。写真だけ見てなんとなく好印象だったから……であれば、特に思い入れもないのでしょう。

また、そういう男性は送った「いいね」の数だけマッチング数も多くなります。キープ女性が複数いて、つねに彼女候補の見極めを行っているはず。

プロフィールをちゃんと見返してイマイチと思えば、メッセージのやり取りは雑になるのも当然。良い頃合いでフェードアウトしようと考えるのか、すすんで自分のことを語ろうとはしないでしょう。

優位に立ちたいから受け身になる

恋愛は決して勝ち負けではないのですが、マウントを取りたがる人はけっこういます。自分が優位に立つことで恋を思いどおりに進められると考えるのかもしれません。

こうした傾向はイケメンや高年収、高学歴男性に多いように感じます。自己紹介の「学歴」欄に大学名まで入れるとか、必要以上に自分の仕事実績を説明するタイプは、自分のプライベートを明かすことをもったいつけます。

私は、年収1000万以上の男性とマッチングした時(アラフォー・営業職)、あきらかに「あしらわれている感」を覚えました。顔立ちが整っていて「20代の頃はモテただろうな」と感じましたが、短いメッセージ文からも自尊心の高さがにじみ出ていたのです。

私が趣味や私生活について聞いても素っ気ない返事で会話が広がらず、うがった見方をすれば「マッチしただけのお前に教える訳ないだろう」みたいな感じ。自分がいかにすごい営業マンかをアピールしていた彼を、私は「すごいねー、えらいねー!」と褒めてやれば良かったんでしょうか……?

彼はシングルファザーで自分の母親に子どもの面倒を見てもらっているとのことでしたが、シングルマザーの私にその代わりをさせたかったのかもしれません。何にしても、「俺はこんなにすごいんだ!」と自慢されるだけでは、恋も結婚も考えられないでしょう。

素性の知れない人とは会えない

実際に会ってみないと外見も中身もわからないものですが、それでもお互いに社会人ですから、マッチングしてすぐに会えるとは限りません。
また、「じゃあ会いましょう」という展開になるまでも、やっぱり相応のコミュニケーションは必要なわけです。相手がよこしまな企みを隠し持っている可能性だってありますから。

そのため、2~3回メッセージをラリーして、「会話にならない」「私の質問に答えるだけで言葉のキャッチボールが成立しない」と感じる男性には、早々にナシ判定をくだすべきでしょう。

せっかくマッチングしたのに……と惜しむ必要はありません。アプリには何百万人という男性会員がいるのです。ほかの男性を探したほうが良い恋に早くめぐりあえます。


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