一年中冷え知らずのカラダを手に入れるためには、冷えの原因を知るのが一番。
冷え
血液が熱を運ぼうとしても、道が狭くて運べない状態! ストレスを溜めないようにし、血液がスムーズに進める広い道を確保してあげることが大切。

冷えのメカニズムについて血管外科医・林忍先生と鍼灸師・小井土善彦先生にお話を伺いました。

ストレスの影響で、血の巡りも悪くなっている。

冷えとストレスの関係は、思っているよりも深い。

「手足などの末端に集まる毛細血管は、自律神経がコントロールしています。ストレスなどによって自律神経が乱れると、毛細血管が収縮し、血流が悪くなって熱が運ばれません。ストレスフリーな生活を心がけることも、冷えの改善・予防に大切です」(林先生)

また東洋医学では、怒ったりイライラしたりすると頭に血が上り、下半身に血が足りなくなると考えられている。

「この状態は、気分が高揚しているので、体が冷えていることに気づきにくい。ほてっていると感じた時に、手足に触れてみると冷たくなっているはずです。深呼吸などをして、気分を落ち着けましょう」(小井土先生)

パワーが足りないところに、冷えは忍び寄る。

東洋医学には、冷えだけでなく、暑さや湿気、乾燥などから身を守る「衛気(えき)」というバリアが体に備わっているとされている。バリアの厚さは日によって変わり、体調を崩すと、それが薄くなり、すぐに冷えが入り込んでくるそう。

「お腹を壊したり、咳が出たり…パワーが不足した部位は血流が滞りがちなので、冷えが忍び込んでくるもの。体にパワーが満ちていると、自然と体が温かくなり、冷えが入り込む隙間がありません」(小井土先生)

体に入り込んだ冷えは、最初はすぐに追い出せても、放っておくと、体の奥まで侵略し居座ってしまう。季節の変わり目など、気温や湿度が変化しやすい時期は要注意。日頃から体を温めて、冷えを寄せつけない体に。

冷え

血流が滞るところから冷えは入ってきて、頭痛、肩こりなどさまざまな不調が現れる。ゾクッときたら、バリアが薄くなっているのかも。
はやし・しのぶ 横浜血管クリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業。血管外科医。日本では数少ない「冷え症外来」も開設し、冷えに悩む多くの患者さんが来院。

こいど・よしひこ 鍼灸師。せりえ鍼灸室院長。副院長の辻内敬子さんとともに冷えの改善に取り組む。共著に『妊活お灸』(河出書房新社)がある。

※『anan』2017年1月11日号より。イラスト・白ふくろう舎 取材、文・齋藤春菜

(by anan編集部)

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