2022年、どんなテクノロジーやニューアイテムが登場し、私たちの生活はどのように変化を遂げていくのか。2人の識者が、これからのライフスタイルを大予測。漫画家の春夏アキトさんの特別描き下ろしストーリーでご紹介します!
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POINT1:環境保全と健康に貢献。植物性ミルクが台頭。

テレワークだけでなく、徐々に出社や外での打ち合わせも増えてきて、いつでも最大限のパフォーマンスを発揮するために、朝食への意識が高まっている昨今。朝食の定番といえば牛乳だが、植物性ミルクの存在感が年々増している。

「環境への関心が高まり、ミルクもCO2を排出する動物ではなく植物からとろうという流れに。アーモンドやオーツ麦のミルクは日本でもすでに出回っていますが、’21年の7月にスウェーデンでは、世界初となるジャガイモベースのミルクが開発されました。ビタミンDや葉酸など栄養バランスも◎。地球環境に良くて、手軽に栄養も摂れる商品は’22年もどんどん出てくると思います」(世代・トレンド評論家・牛窪 恵さん)

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POINT2:メタバースの浸透で、仮想空間がより近く。

’22年のキーワードを考えたとき、やはりメタバース(=インターネット上に存在する仮想空間やそのサービス)は外せない。利用者はVRヘッドセットなどを使ってメタバースにアクセスし、仮想空間内で仕事や友人との交流、スポーツや買い物までもが可能に。

「VRヘッドセットなどの導入に最初はハードルの高さを感じるかもしれませんが、遠隔操作ロボットが必要な“テレイグジスタンス”などと比べれば低コストで広がりやすい仕組み。かつてPCも限られた人だけのものでしたが、一般の人たちにもどんどん広がりました。今後、通信速度が6G、7Gと速くなることでさらに追い風となるでしょう」(日本大学文理学部情報科学科助教、次世代社会研究センター センター長・大澤正彦さん)

POINT3:フレッシュなサラダを、効率よく自販機で購入。

最新の決済システムの導入などが進み、’21年は無人コンビニやラーメンの無人販売所など様々な“無人スポット”が出てきたが、牛窪さんが特に注目しているのが無人サラダ自販機。

「すでにアメリカではかなり利用されていますが、日本でも徐々に増えてきました。AIセンサーが自販機まわりの人の通過数や滞留数を計測し、その情報と時間などを組み合わせて野菜の仕入れをコントロールできるのでフードロス削減の一助に。また販売するスタッフもいらないので、人手不足の解消にも繋がっています。Z世代などの若い人ほど、SDGs、健康への意識は高くなっているので、今後はより増えてくるはず」

POINT4:フェムテック市場は引き続き拡大の一途。

’21年の新語・流行語大賞にもノミネートされ、数々のメディアで特集されることも増えた「フェムテック」。女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのことを指す。

「今までは生理休暇なども取りづらかったですが、企業として“女性活躍”を掲げる以上は改善しようという意識が浸透しつつあります。フェムテックに関する商品も増えましたが、先日、心斎橋のPARCOに、女性の心身の悩みに寄り添うクリニックやショップが並ぶウェルネスモールがオープンしたのも象徴的。すでに海外では数兆円規模の投資を集めている分野ですが、日本でもこの流れは高まるでしょう」(牛窪さん)

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POINT5:会えない時間を経て、ギフト需要が増加。

なかなか収束の見えないコロナ禍だが、家族や友人とも気軽に会えなくなっている分、物を介した人々の“繋がり願望”が高まっていると牛窪さんは分析。

「東日本大震災後もそうでしたが、不安なときこそ誰かと繋がりたい、助け合いたいという気持ちは強くなってきます。そこで市場として伸びているのが“プチギフト”。カジュアルなプレゼントにメッセージを添えて、想いを伝えるという人が増加傾向に。特に贈る相手をイメージしながら、自分で好みの色のインクを調合できるペンなど…贈り手がひと手間かけることで、“エモさ”が感じられるアイテムなども人気のようです」

POINT6:ロボットと心を交わす日を夢見て、目下研究中。

’21年は外食大手などで、配膳ロボットの導入が相次いだが、今後のロボットとの関わり方は気になるところ。必要なものを届けたり、掃除をしたり…様々な機能を備えるロボットは人手不足が深刻な現代社会に希望を与える存在だが、大澤さんが目指すのは「人間と心を通わすロボット」の姿。

「『HAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)』という人と深く関わるためのAI技術の研究を日々進める中で、“賢さ”だけを追求すると、ロボットはただの道具に成り下がってしまうことがわかりました。一方で逆にどのようなデザインをすればロボットにも“心”を感じられるのかという知見も集まりつつあります。今はまだいくつものハードルがありますが、ロボットと共存することで多くの人が暮らしやすくなる未来もそう遠くないはず」

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POINT7:スマートグラスのさらなる有効活用に期待。

ジョギングでは呼吸や体温、発汗などを計測ができるスマートウェアを身につけていたアン子だが、大澤さんは「スマートグラス」のさらなる可能性に注目。

「例えば接客業の人がスマートグラスをつけることで、お客さんの名前や購買情報をパッと確認することができて、それによって顧客満足度もアップ。今までは人間の能力に限界がありましたが、テクノロジーのおかげで購買体験をより充実したものにできます。一方でプライバシーの問題もあるため、今後は使用する場所や時間を制限するなど新しいルールができてくるかもしれない。技術革新と社会受容のバランスは、すごく重要だと思います」

POINT8:お酒は、“飲まない”方がクールな時代に!?

おうち時間の増加や健康意識の高まりが影響して、国内外問わず“ソバーキュリアス”と呼ばれる、お酒をあえて飲まない人や、進んでローアルコールを選ぶ人が増えているそう。なかでも注目度が高まっているのが、“ハードセルツァー”という分野。サトウキビの糖蜜由来のアルコールを使用した「アルコール入りの炭酸水」のことで、米国で誕生したとされる。

「’21年、飲料メーカー各社が微アルコール飲料や、糖質・カロリーが控えめのハードセルツァーなどの新商品を出しましたが、’22年もこの流れは継続。従来はお酒に弱い人向けとのイメージも強かったのが、今は強い人もあえて健康を考えてセレクトする時代になっています」(牛窪さん)

牛窪 恵さん 世代・トレンド評論家、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授。近著に『若者たちのニューノーマル Z世代、コロナ禍を生きる 』(日本経済新聞出版)など。

大澤正彦さん 日本大学文理学部情報科学科助教、次世代社会研究センター センター長。HAIの研究開発を行う。著書に『ドラえもんを本気でつくる』(PHP研究所)がある。

※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。漫画・春夏アキト

(by anan編集部)

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