小芝風花「いい子ちゃんから抜け出せない」と自己分析 今季もドラマ主演

エンタメ
2021.01.29
2020年に3本のドラマに立て続けに出演。シリアスからコメディまでどんな役柄も巧みに演じ分け、今もっとも勢いのある若手実力派女優として引っ張りだこの小芝風花さん。そんな小芝さんが今年最初の出演作が『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』。植物や石やぬいぐるみなど、“モノの気持ちがわかる女の子”という、今までにない難役に挑戦する。
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――昨年、主演を務めて大好評だったドラマ『妖怪シェアハウス』と同じ、土曜ナイトドラマ枠での放送となりますが、作品のカラーはガラリと変わりますね。

そうなんです。最近はわりとコメディ作品が続いていたので、どう演じようかワクワクしています。今までコメディの時は周りとのテンポやリアクションを大事にしていたのですが、今回の作品はタイトルにもある通り、“ちょっとヘン”なところが私の演じる主人公・萌子美のキャラクターなので、むしろ“一人だけズレてる”ように見せないといけなくて。ただ、それが見ている人にとって不快にならないようにすることも大事かなと思っています。だから、わざと“ヘン”をアピールするよりも、周りに対して気を使いすぎる繊細さを出すことで、この子の独特の感性をみなさんに受け入れてもらえるようにしたいです。

――聞くところによると、撮影は明後日からスタートするそうですね。(編集部注:取材は’20年12月)

もうドキドキしちゃって…! 私の場合、自分ひとりで台本を読んでというよりも、監督のお話を聞いたり、共演者の方と一緒にお芝居をしながら役のイメージを固めていくので、現場に入らないと何もわからないんです。なので、本番が始まってから気づかされることも多くて、よく焦ります。「やばい、始まる!」って。

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――この記事が出る頃にはすでに第1話が放送されています。“モノの気持ちがわかる”という不思議な感覚を持っているがゆえ、他人との関わりを極力避けてきた萌子美がどう変わっていくか楽しみです。

萌子美は小さい頃から「私はヘンな子なんだ」という殻に閉じこもって生きていますが、一度本当の自分を出したことで世界が大きく広がっていくことに気づきます。私は萌子美に限らず、「自分はこういう人なんだ」というイメージの中で生きている人って多いと思うんです。

――小芝さんご自身もですか?

そうですね。私は、どちらかといえば真面目なほうだと思いますが、すごく優等生っぽく見られがちなんです。「そこまでしっかりしてないけどな…」と思いつつ、やっぱりそのイメージが壊れるのが怖くて、どうしてもいい子ちゃんから抜け出せないことはありますね。そういう経験って誰でも少なからず持っていると思うので、この作品が自分の殻を破るきっかけになったり、誰かの背中を押せるような作品になれば嬉しいです。

こしば・ふうか 1997年4月16日生まれ、大阪府出身。14歳の時に「ガールズオーディション2011」でグランプリを受賞。実写版映画『魔女の宅急便』の主人公キキ役や、NHKの連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインの娘・千代役などで注目を集める。NHKラジオ第2放送『おしゃべりな古典教室』にレギュラー出演中。

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『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』で小芝さんが演じるのは、感情を持たないとされているモノの気持ちがわかってしまうという繊細な感覚の持ち主、清水萌子美。他人と関わりながら萌子美が成長していく姿とともに、バラバラだった家族の再生を描いていく。共演者には工藤阿須加さんほか。テレビ朝日系にて毎週土曜23時~放送。

※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・成田佳代 ヘア&メイク・竹下あゆみ インタビュー、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)

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