体温が上がれば“免疫力”もUP!? 免疫細胞が働きやすいカラダとは

2020.12.5
免疫力の仕組みと体温との関係を、ドクターの解説&漫画で説明。目に見えないけれど日々病原体と戦う免疫細胞たち。必死で働く健気な姿を見れば、思わず助けたくなること必至! 温活へのモチベーションを高めよう。

ミクロサイズの頼れる味方。戦え! 免疫戦隊「プロテクターズ」!

カラダの中で免疫細胞が働く仕組みをおさらい。カラダに生まれつき備わっている「自然免疫」と免疫細胞が学習することで働く「獲得免疫」の違いを理解しよう。

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低体温やストレスが原因で免疫力の低下に悩む人が増加中!

新型コロナウイルスにインフルエンザなど。今年の冬は、いつにも増して病原体からカラダを守ることが重要。しかし、あやこいとうクリニック院長の伊藤史子先生によると、最近は免疫力に難アリな人が増えているという。

「今年はパンデミックへの恐怖や外出自粛などから、ストレスを感じることが多かったと思います。ストレスを感じると、カラダの中ではコルチゾールというホルモンが分泌され、免疫が抑制されてしまうんです。最近妙な蕁麻疹やヘルペスなど、免疫力の低下による症状を訴える患者さんが増えています。その背景には、ストレスによる免疫力低下が関係していると私は考えています」

下がってしまった免疫力を高める方法はいろいろあるけれど、まずは体温を上げることを心がけたい。

「病原体と戦う免疫細胞にとって、体温が高めのカラダは有利な戦場になります。体内で免疫力を担っているのは、マクロファージや好中球など免疫細胞と呼ばれる細胞たち。彼らは血流に乗ってカラダ中を巡るので、体温が高くなって血流がよくなると、それだけ早く病原体をやっつけに行けるんです。それに、体温が高いと細胞のエネルギーになるATPという物質をたくさん作れるので、その点でも有利。体温が上がれば、免疫力が上がるんです。でも生活習慣や食生活が乱れたり、薄着ファッションを楽しんだりしていると、低体温になって免疫細胞たちが戦いにくくなってしまいます。少しでも平熱を高くするようにして、免疫細胞の働きやすいカラダを目指しましょう」

氷河期到来!? 体温低下でピンチだ! 上がれ体温! 免疫戦隊「プロテクターズ」。

体温が下がると、なぜ免疫力が下がってしまうのか。そのメカニズムが明らかに。これを読めば、今日から温め生活を始めたくなること間違いなし!

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あやこいとうクリニック院長・伊藤史子先生 形成外科医。分子整合栄養学や予防医療、エイジングケアに精通する。トレーニングやインナーケアなどを取り入れ、全身管理の新境地を目指す。

※『anan』2020年12月9日号より。イラスト・サヲリブラウン 取材、文・風間裕美子

(by anan編集部)