検温は朝起きてすぐがいい? 平熱を正しく把握するためのQ&A

ライフスタイル
2020.12.04
温活の第一歩は検温から! 平熱を正しく把握するためのQ&Aをお届けします。

Q. 体温は毎日測ったほうがいい?

A. はい。毎日測るとカラダの異変に早めに気づけます。
検温には、自分の平熱が36.5±0.5°Cの範囲内かどうかをチェックするほかにも、健康管理面でメリットが。

「健康状態は、体温につぶさに表れます。毎日測ることで、それが顕著になるのです。たとえば人間には、朝は体温が低く、日中にかけて高くなるという性質がありますが、カゼ気味でもないのにいつもより朝の体温が高いと、自律神経の乱れなどが考えられます。このように体温の変化で、不調を早めに見つけることができるのです」(御苑アンジェリカクリニック院長・神藤慧玲先生)

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毎日検温をして、記録しておくこと。すると何かトラブルがあった時にも、医師にそれを見せれば診断の助けに。

Q. この時間に測るといいというタイミングはある?

A. 朝、起きてすぐに測ることをおすすめします。
「体温測定の基本的な考え方として、同じ時間帯、環境、状況で測定を継続し、比較することがポイントになります」とオムロンヘルスケアの広報・石崎恵さん。その条件を満たしやすく、しかも理にかなっているシチュエーションが、神藤先生いわく“朝”。

「人間の体温は、一日の中で変化します。朝は低く、夕方頃にピークを迎え、夜になるとまた下がって眠くなります。日中、活動している間は、気温が低ければそれに影響されて体温は下がるなど誤差があるので、平熱を正しく把握するなら、そういった刺激に左右されずに検温できる朝がベスト。起床後すぐ、ベッドから出る前に測りましょう」

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起きている間で最も体温が低い時間帯はズバリ朝。毎日その時間に測ることで変化やバイオリズムを把握しよう。

Q. 生理周期などホルモンが体温に影響することは?

A. 排卵から2週間は体温が少し高くなります。
「月経が始まると、約2週間は体温が下がって低温期になり、排卵をすると体温が上昇。次の月経まで約2週間は高温期が続きます。このように生理周期による体温の変動を基礎体温といいます。高温期はプロゲステロンという女性ホルモンの一種の影響で体温が高くなるので、低温期のほうを平熱の基準と捉えてください。とはいえ、高低差は約0.5°Cと僅かなので、把握するには小数第2位まで測れる婦人用体温計を使うことが必須。基礎体温をつけると子宮卵巣の健康状態もわかるので、せっかく体温管理をするなら婦人用体温計を導入してみるのも有効です」(神藤先生)

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低温期の約2週間を平熱とする。何°C差があるかというより、大切なのは低い時と高い時が約2週間ずつあること。

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小数第2位まで測れる婦人用体温計。
5分後の体温を平均10秒で予測検温。スマホアプリ「ルナルナ 体温ノート」や「ラルーン」と連携可。婦人用電子体温計 MC‐652LC ¥3,780(オムロンお客様サービスセンター TEL:0120・30・6606)

平熱を知るためのポイント

1、検温は毎朝1回
2、毎日必ず記録する
3、低温期を平熱とする

平熱を正しく把握するための手順としては、まずは毎朝、起きたらすぐに検温をすること。それをスマホアプリなどを活用しつつ毎日記録していき、生理周期による高低差がわかったら、低温期を平熱とする。

しんとう・えり クリニックでは内科、婦人科、皮膚科などの一般保険診療を行う。また、冷え外来など、西洋・東洋医学を併用した専門外来もある。

※『anan』2020年12月9日号より。イラスト・サヲリブラウン 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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