佐々木希さんが初登場にして初表紙を飾ったのは2010年の「オンナノカラダ」特集。初々しい輝きを放つ10年前の姿を見て「若い!」と一言。
「この時の自分のすべてを物語った顔をしていると思います。なんていうんだろ…強気っていうか強がってる。この頃は弱さのさらけ出し方がわからなくて、つい強めの顔をしてました。それを若さって言うんですよね。水着やランジェリー姿の撮影も恥ずかしがってたら始まらないから『さっ、やろう!』みたいにサバサバ挑んでいました(笑)」
無我夢中の20代を経て、30代になったいま「ラクになれたんですよ、ほんと」と柔らかく微笑む佐々木さん。
「人への甘え方も、緩急のつけ方もわかってきました。忙しくても毎日10分好きなことをする! …とかね。母親になったことも大きいのかな。いま撮ってもらったら、きっと10年前とは全然違う表情になりそう」
2016年の「魅惑の香港」特集を手に取ると、まるで旅のアルバムを見るようにページをめくりながら、ロケの思い出話を。
「2泊3日の間ずっと楽しかった! 看板すれすれを通るオープントップバスはスリルがたまらなかったし、高層住宅もすごい迫力。どれも日本にはないものばかり。最初に現地の人と仲良くなれそうな広東語を教わって、自分から積極的に溶け込みに行ってました」
お気に入りは圧巻のハーバービューを背にした表紙。ドラマティックな瞬間を切り取った一枚は、香港ブームの起爆剤にもなった。
「香港の夜景に感動してる表情がそのまま出ていて、大好きな表紙です。撮影は、ホテルのスイートルームに付いていた海が見えるプールで。夕方まだ明るいうちから撮り始めて、だんだん海の向こうにネオンが灯る。その光景にぐっときて…思わずこの表情になりました。あの景色は目に焼き付いてます」
ボディ、旅行、そして最新の登場号ではエッジーなモードファッションと、幅広いジャンルでananを彩ってくれた佐々木さん。
「内容の幅が広いのは女性の好奇心の幅が広いってこと。特集の切り口もほんと絶妙で、読者としても楽しみにしています!」
そして、またいつかananと旅に出たい、とうれしいお言葉も。
「あっ、私の地元の秋田特集はどうですか? 海も山も川もあって、おいしいものもいっぱいあるんだ! 佐々木希責任編集? いいですね。とっておきのお店、教えますよ!」
No.1719(2010年8月4日号)
清楚なランジェリー姿が羨望の的になった初表紙号。
色白素肌がまぶしい初登場&初表紙号。カラダがテーマの特集で肌見せショットを惜しげもなく披露。「自分の体に自信はなかったけど、信頼してるアンディ(写真家・ND CHOWさん)の撮影だからさらけ出せたのかも」
No.2018(2016年9月7日号)
その瞳と夜景が香港へと誘う麗しの表紙が一躍話題に!
ローカルから最先端まで幅広く情報を網羅した「魅惑の香港」特集。真夏の弾丸ロケを乗り切れたモチベーションは香港グルメ。「忘れられないのは海鮮! 今度行くならテーマパークと…やっぱりグルメ三昧かな」
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No.2096(2018年4月4日号)
エッジのきいたモード服でクールビューティな一面を。
最新ページは2018年、“トランスペアレント”をキーワードにした服と佐々木さんの透明感が溶け合うファッショングラビア。「幅広いファンのいる雑誌でこんな突き抜けたモードを着ちゃっていいの!? って新鮮でした」
ささき・のぞみ 1988年生まれ、秋田県出身。モデル、女優業の他、ワンマイルウェア『iNtimite』のプロデュースも手がける。生活のエッセンスを綴った著書『希んちの暮らし』(講談社)が発売中。ジャケット¥98,000 ブラウス¥37,000 スカート¥63,000(以上forte_forte/CORONET TEL:03・5216・6518) ピアス¥158,000 スパイラルリング¥78,000 リング¥65,000(以上Kiriha/Harumi Showroom TEL:03・6433・5395) シューズ¥90,000(Santoni/リエート TEL:03・5413・5333)
※『anan』2020年3月11日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・小松千鶴 ヘア&メイク・高橋里帆 取材、文・大澤千穂
(by anan編集部)