
©︎田中聖太郎写真事務所
RIIZEが初のワールドツアー「RIIZE CONCERT TOUR[RIIZING LOUD]」のスペシャルエディション公演として2⽉21〜23⽇にわたって東京ドーム公演を開催。3⽇間でのべ12万⼈を動員した。その最終⽇、23⽇の公演をレポートします。
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ムービングステージとリフターでファンの近くへ
暗転してもまだほんのり昼の明るさが残る東京ドーム。そのメインステージ上に設置されたゴンドラがゆっくりと下りてくると、そこにはベルベットの質感がゴージャスなネイビーのナポレオンジャケットをまとったメンバーの姿が。アントンのボーカル、そしてウォンビンの気合の⼊ったシャウトがドームに響き渡ると、「Fame」から公演はスタート。
続いて、⽿慣れたイントロからはじまる「Siren」で会場の興奮は早くもマックスに。メンバーも激しいダンスと曲の合間に「⾏くぞ!」「メイク・サム・ノイズ!」と会場を煽ると、それに応えて歓声はさらに⼤きくなっていった。疾⾛感と壮⼤さを併せ持つメロディが印象的な「Ember to Solar」では広く⻑いステージに連続して打ち上がるファイアーボールの演出とその派⼿さに負けないRIIZEのパフォーマンス⼒がマッチした華やかなステージに。

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RIIZEらしいパフォーマンスが続いたかと思えば、続く「Memories」ではムービングステージでゆっくりと東京ドームを縦断。会場のど真ん中に着地して披露した「Lucky」では、「ここどこだっけ?」「東京ドーム!」というショウタロウとウォンビンの掛け合いも楽しい。
さらにムービングステージが動いて、メインステージからもっとも遠いスタンド側へと到達すると、スタンド席のオーディエンスは⼤喜び。「Be My Next」を歌いながらメンバーが⼤きく腕を上下に振ると、それに合わせて会場のペンライトの波も上下に揺れ、東京ドームの客席がまるで⼀つの意思を持った⽣き物のように波打っていた。
「Show Me Love」でムービングステージは前⽅へと戻っていき、そのステージの上でメンバーたちは広いドームの客席を埋め尽くしたBRIIZE(ファンネーム)の顔を⾒ようと、⼿を振り続けていた。曲の最後には歌うアントンにウォンビンがくっつき、続いてソヒが、そして全員がぎゅっと集まって1列になって、「君のために歌うよ」と⾼らかに歌い上げる。歌声はBRIIZEたちの「Oh Oh Oh」という⼤合唱へとつながっていき、その様⼦はまさに曲のタイトルどおり、RIIZEがBRIIZEへの、BRIIZEがRIIZEへの愛を⾒せているようでもあった。

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ネイビーのブレザーとスタジャンの⾐装に着替えた後は、再びゴンドラで登場。「Midnight Mirage」では再びムービングステージでドームの中央へ。スペーシーなメロディに乗せてメンバーのつややかなハイトーンが会場に響き渡った。「Combo」では花道に設置されたリフターに乗って、⾼い場所からソヒのハイトーンが会場を貫く。旅を意味するタイトルの曲なだけに、これまでのRIIZEの歩みと、これから先に想いを馳せたくなるステージとなった。
曲が終わった後、モニターに映ったウォンビンの⽬に涙が滲んでいたのは、⾼い場所から東京ドームを埋め尽くしたBRIIZEたちの姿を⽬にしたからだったのかもしれない。ちなみに後のMCで、リフターにいる間ずっと⼿すりを掴んでいたほど⾼所が苦⼿なウォンビンに対してウンソクは「ウォンビンは3⽇⽬なのにこんなふうに(ひょこひょこと歩く真似をして)上がっていったよね」とからかうと、ウォンビンは「慣れないですね…」としみじみ。ショウタロウは先⽇、マカオ公演を観覧しながら泣きそうになったことを告⽩して、「今⽇はそれと同じ気持ちになりました。会場が⻘⾊に染まっているのを⾒て、ありがとうっていう気持ちになりました」と語った。

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油そばでエネルギーチャージ。BRIIZEも売り上げに貢献!?
MCではケータリングで油そばを⾷べてエネルギーチャージしたというソンチャンに対し、ウンソクが「油そばはチョベリグ」とにっこり。7⽇間の⽇本滞在中、6⽇は油そばを⾷べていたとショウタロウが暴露すると、ウンソクも「油そばの(お店の)⽅が僕に感謝していました。BRIIZEのみなさんがたくさんお店に⾏ってくれたと⾔って」とお店の売り上げにBRIIZEが貢献したことを誇らしげに語った。それを聞いたアントンは「ネットで検索したら『RIIZE 東京ドーム』じゃなくて『RIIZE 油そば』って出てくるんじゃないの」と苦笑するも、ウンソクは「油王国ですね」とうれしそうに語っていた。

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再びムービングステージで会場後⽅まで⾏ってパフォーマンスした「Impossible」では、ソンチャンのジャケットをはだける振り付けに観客が⼤歓喜。ソヒが「ジャケットを脱ぐのがどうしてそんなに速いの?」と驚くほどのスピードでジャケットをはだけさせつつ、「会場の熱気がすごすぎて脱がざるを得なかった」とソンチャン。
ショウタロウが「⽇本でホールツアーをやって、アリーナツアーもやって今こうして東京ドームに来たわけだけど、どう思う?」と尋ねられたアントンが「次はドームツアーですか?」と早くも次の野望を語りだし、ソヒが「まだ東京ドーム公演も終わってないよ!」とツッコまれる⼀幕も。
⼀⽅のウォンビンは「『Combo』を歌っている時、泣きそうでした」と明かすと、ソヒはBRIIZEのみなさんは僕たちが泣くのは好きじゃないはずと⾔い張ったが、会場のBRIIZEからは「かわいいから好き」という反応。それに対してウォンビンは「わかった」となにかを納得してニヤリと笑顔を浮かべていた。
東⽅神起の「Hug」を歌いながら、メンバー1⼈ずつトロッコに乗って(ショウタロウとソヒはムービングステージに乗って)再びメインステージのほうへ。移動しながらメンバーそれぞれ隠し持っていたノートを開き、「BRIIZEチョベリグ」(ソヒ)、「BRIIZE好きすぎて滅!」(ショウタロウ)、「BRIIZEの顔を記憶中」(アントン)、「好きやで?」(ソンチャン)、「ブリーズ愛してるよ」(ウンソク)、「夢を叶えてくれてありがとう!」(ウォンビン)と、思い思いのメッセージを⼿書きの⽂字で伝えてくれた。
さらに今回の東京ドーム公演のために準備したという「ライラック」はMrs.GREEN APPLEのカバー。にぎやかなギターリフにはじまりさわやかなメロディがRIIZEの雰囲気ともぴったりで、最後にはBRIIZEも⼀緒になって合唱し、⼀体感があるステージになった。

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⻘を取り⼊れたカジュアルルックに着替えた後は「Get A Guitar」「Boom Boom Bass」「Fly Up」と盛り上がり必⾄の曲が続く。RIIZEの本気のパフォーマンスに引っ張られるように会場のコールも⼤きくなり、この⽇⼀番の盛り上がりを⾒せた。
3曲続けたステージが終わった後は、アントンも「本当に暑い!」と漏らしたほど。ムービングステージで移動しながら上着を脱いで⽩タンクトップ姿になっての⽣着替えに、会場からはどよめきが。そんなBRIIZEにウォンビンは上腕⼆頭筋を、ソンチャンは三⾓筋を誇⽰するポーズをすると、会場のBRIIZEはさらに⼤喜び。
みんな揃いの⽩いパーカに着替えて歌ったのは、2⽉18⽇にリリースされたばかりの「All of You」。管楽器の⾼らかなメロディからはじまり、最後はほっぺハートで終わるかわいらしさを⾒せたかと思えば、⽊管楽器の⾳⾊が響く「Talk Saxy」ではジャジーな⾳⾊に乗せてセクシーさを、最後は「Bag Bad Back」で凄みを感じさせるほどのクールさを⾒せつけた。「Bag Bad Back」のフレーズがリフレインされるごとにキリキリと緊張感が増していき、最後の花⽕で⼀気にはじけるようなステージで、本編は終了。

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アンコールではメンバーがフロートに乗って登場。「Same Key」「One Kiss」「Inside My Love」の3曲を歌う間、サインボールやディスクを客席に投げ⼊れながら、広い東京ドームをゆっくりと⼀周していく。そうしてメインステージに戻ってきたメンバーたちの⽬に映ったのは、客席のBRIIZEたちが掲げる⾊のついたプラカードで作ったメッセージ。これは3⽇間⽇替わりだったそうで、最終⽇のメッセージは「HERE AGAIN」だった。「また、ここへ」という願いが込められたメッセージに、メンバーたちも⼤感激。
ショウタロウが「どうやって準備してるの? みんな連絡し合ってるの?」と疑問を⽰すと、アントンが「僕たちのリハーサルが終わってからスタッフのみなさんが⼀つ⼀つ席に置いてくださるんですよ。それにとても感動しました。そして持って上げてくれたみなさんにも感謝します」とメッセージを作ってくれたすべての⼈に感謝を⽰した。
「夢を叶えてくれてありがとう」。ショウタロウが涙…

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そしてこの⽇の感想を⾔っていくことに。アントンはライブを終えて⼀⼈部屋に帰った後に感じる不思議な感覚、⾃分は特別な⼈間ではないという想いについて語りだした。
「ホテルの外を眺めて、⼈々がどんなふうに過ごしているのか⾒ることもあるし、ただ景⾊を眺めることもあります。それぞれの⾃分の⼈⽣を⽣きていますが、この場所に集まってくれて、僕を特別な⼈のようにしてくれてありがとうございます。みなさんも僕たちにとって特別で、全員が特別な⼈たちです。この場所を3⽇間いっぱいにしてくれたこと、みなさんも誇りに思ってほしいです。僕はまたこの場所を埋められるかどうかより、次もここで会えたらいいなと思います」
ソヒはライブ中に語った「あっという間に過ぎてしまう」という⾔葉を引⽤して「本当にあっという間に過ぎたでしょう?」と少し残念そう。「絶対に⼿放したくない時間だったのに、3⽇間、僕たちが作った瞬間、初⽇の緊張感と会場に⼤きく広がるオレンジ⾊の光と響き渡ったRIIZEとBRIIZEの公演を全部⽋かさずに覚えておきます。BRIIZEのみなさんもこの会場を出て⽇常に戻ってもコンサートの思い出を忘れずに⼤切にしてね。今⽇は終わりじゃなく、いつもそうだったように僕たちもっと成⻑して戻ってくるから、ずっと⼀緒にいよう」
ウォンビンはこの3⽇間でたくさんの愛と⼒をもらったとはにかんだ。「僕は思っているほど強い⼈間ではないので、たまにつらくて疲れてしまうこともあります。でも、BRIIZEが僕を⾒つめてくれると本当に⼤きな⼒になって、もう⼀度僕を⽴ち上がらせてくれる、そんな⼤切な存在です。みなさんの声、みなさんの眼差しが何度も僕を⽀えてくれて、そして今⽇ここまで連れてきてくれました。みなさん、本当にありがとうございます。今⽇の思い出をどうか⼤切にしてください。この景⾊を僕は⼀⽣忘れません。これからもずっとずっと会いましょうね。わかった? ⼼から、愛してます」
ウンソクは「めっちゃ楽しかった!」とうれしそう。「今⽇はもう最後の東京ドームで、最後にスタッフのみなさんと記念撮影をして感じたのは、こんなにたくさんの⼈が僕たちの公演のために努⼒してくれているんだということ、そしてこんなにたくさんのBRIIZEが観に来てくださっているんだなと思って不思議でした。みなさんのおかげで僕たちはここに⽴てているので、感謝の気持ちでこのステージに臨みました。今⽇みなさんのおかげで忘れられない思い出を作ることができました。最後までみなさん応援してくれてうれしかったです。RIIZEは今からがはじまりだから、これからも応援してください。またね!」
ショウタロウはマイクを⼿にして語りだそうとするものの、涙が込み上げてきて⾔葉にならず…。ソンチャンに先に感想を⾔ってもらうことに。ソンチャンは涙を流すショウタロウにタオルを⼿渡してから、⽇本での活動を振り返り、感謝を⼝にした。
「⽇本活動を振り返ってみると本当にたくさんのことがありましたよね。そしてこの3⽇間すべてが夢のようでした。みなさんが3⽇間叫んでくれた名前と送ってくれた愛、そのすべてがこの東京ドームを作ったと思います。今⽇だけでなく3⽇間僕たちの公演を共に作ってくれたSMのみなさん、すべてのスタッフのみなさん、⽇本と韓国のダンサーチーム、バンドのみなさんまで、僕たちの公演を作ってくれたすべてのみなさんにこの場を借りて感謝申し上げます。みなさん、またこの場所でもっと⼤きな笑顔で会いましょう! 約束!」
最後に、ショウタロウが涙を拭いて語りはじめた。「デビュー前から東京ドームは夢のステージだったので、こうしてみんなに会えたのが本当にうれしいです。僕たちはホールツアーをやって、アリーナツアーもやって、ワールドツアーでいろんなBRIIZEに会ったんですけど、いつも感じるのはBRIIZEの⼤切さ。BRIIZEがいるからこそ僕たちがいるということをこの3⽇間すごく感じて、みんながすごく⽀えてくれているんだなってすごく感じました。僕たちまだ終わりじゃないし、これからもたくさん会いに来るから、いつでも会えると思ってくれてたらうれしいと思います。みんなが笑顔で僕たちのことを迎えてくれてありがとうって感謝を伝えたいです。夢を叶えてくれて本当にありがとう。最近、公演に参加できなかった時メンバーともちょっと離れて、また会った時にやっぱり6⼈じゃないとダメだなとメンバーの⼤切さを感じたので、メンバーにも感謝を伝えたいです。これからもたくさん会いに来るから、これからも応援してくれたらうれしいです」
そうやって涙ながらに語るショウタロウに、ソヒが「⼀回ハグしてあげようか?」と⾔って、メンバー全員でショウタロウを囲んでビッグハグ。⼝々に「おつかれさーん!」「みんな、お疲れ!」と夢の東京ドーム公演が無事に終了したことを祝い、ウォンビンは「BRIIZEもお疲れ、ありがとう!」と観客をねぎらい、ショウタロウは再び公演を⽀えてくれたダンサー、バンド、スタッフのみんなに拍⼿を送ってほしいと要請した。
そうしてこの⽇最後に歌ったのは、「僕たち⽣まれ変わっても、すべての瞬間が完璧であることはないけれど、後悔がないように進んでいこうというメッセージが込められた曲」とショウタロウが紹介した「Another Life」。最後の「後悔はしないように」の歌詞が響く中、3⽇間にわたる東京ドーム公演は終幕を迎えた。
全28曲が終わり、満⾯の笑みでステージを歩き、客席に⼿を振るメンバーたち。最後の挨拶をしながら、ソンチャンが「僕たち夏、ファンミーティング…」と⾔いかけてメンバーに⽌められていた。その⾔葉を受けて、「夏くらいにまた会えたらうれしいねっていう話だよね」とショウタロウ。夢を叶えたRIIZEが⼀回り⼤きくなってまた夏に戻ってくるのを楽しみに待ちたい。
Profile
RIIZE
ライズ ショウタロウ、ウンソク、ソンチャン、ウォンビン、ソヒ、アントンからなる、K-POPボーイズグループ。2023年に韓国、2024年に⽇本デビュー。2025年には初のワールドツアーを成功させた。2⽉18⽇にニューシングル『All of You』をリリースした。
取材、⽂・尹秀姫

















