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令和の“今”のキーワードは「二重生活」 しいたけ.さんの助言

2019.6.15
新しい元号になり、そろそろ2か月。“今”どう過ごしていけば、もっと幸せになれるのか。そして、この時代の“幸せ”な状態ってどういうことなのか。しいたけ.さんが語ってくれました!
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“令和”という時代のキーワード

ついに元号が変わり、今の日本は独特のふわふわ感に包まれています。たしかに一つの区切りではあったのですが、あまりにも周りが勇み足で、“私も違う自分にならないといけない”“何か大きな目標を立てなきゃいけない”みたいな強迫観念に疲弊している人も多いのではないでしょうか。目標を立てることはもちろんすごくいいことなのですが、どこかピリッとした目標って、僕の感覚的にはもう飽和状態のような気がします。それよりは、もっと逃げ場所を探すような目標を持つことのほうが大事なんじゃないか。では、それって具体的にどういうことなのか。ここで少しお話をさせていただければと思います。

「二重生活」
キーワードとなるのは、二重生活。これはどういうことかというと、「いいね!」からの逃げ場所を持つという意味です。今はほとんどの人がフリーランスで働いているかのようになってきていて、自分のブランディングをしなければいけない。ただ物を知っているだけでは足りなくて、それを自分の言葉で説明することを求められる時代になっています。そうなった時に何が起こるかというと、プライベートの時間まで仕事の人格が侵食してきてしまって、境目がなく緊張が絶えません。そこにある種の限界というか疲れを感じる人が増えている。だから、どこか“素でいられる場所”を求めているような気がしています。

だからといって、SNSを覗けばピリッとした目標を持った人たちばかりだし、下手なことを呟けばすぐに炎上してしまう。趣味でさえ、SNSの自己紹介欄に書くためのものになってしまっているから、いちいち写真に撮ってアップしなければいけないし、純粋な趣味といえるものがなくなってしまった。だからこそ、いい逃げ場所の開拓や、自分の生活感を取り戻していくという作業が、この令和の時代に本格化するような気がするんです。例えば、完全に引っ越すのは無理でも、夏休みだけの移住場所を作っておくとか、友達同士で空き家を借り、そこをシェアハウスみたいにしてワンシーズンに何回か一緒に暮らしてみるとか。それが難しいという人は、小さなテーブルでも箱でもいいから、自分の好きなものだけ集めた宝箱のような空間を作ってみる。それだけでも自分の居場所ってできてくるものなんです。そんな自分が子どものようになれる場所や非生産的な時間を慈しむことが新時代のテーマになってきそうです。

「調和」
令和の“令”という字には、攻撃性の高いものを流していく、みたいな感じがあります。ですから、令和という元号は、それ自体が災害に対する呪力のようなものになっていると僕自身は感じています。平成の時代まで、自然は人が生きていくために活用するものだったけれど、自然災害の恐ろしさを目の当たりにしたことで、“どう共存していくか”というように変わってきました。それはどういうことかというと、自然はどうしたって暴れるものだから、もう逆らわない。それよりは、とにかく迅速に避難するという意識を持つ、ということ。いい意味で人間側がしぶとくなる必要に迫られたということでもあると思います。これは普段の生活においてもいえることで、問題は自分の意に反して起こるもの。例えば、新しく入ってきた上司とそりが合わないとか。でも、そこで激しく戦ったり、ただ絶望に打ちひしがれるのではなくて、そうなった時に相談する相手を見つけておくとか、自分だけの逃げ場所を作っておくとか。そういうリスクヘッジをしながら共存し、調和をはかっていくことが、これからの時代は求められていきそうです。任せるところは任せて、尖りすぎず、したたかにやっていく姿勢を大切にしてみてください。

しいたけ.さん 占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。『anan特別編集 しいたけ.カラー心理学2019春・夏編』(小社刊)が発売中。

※『anan』2019年6月19日号より。監修・しいたけ. イラスト・100%ORANGE 取材、文・菅野綾子

(by anan編集部)

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