にっこりと迎えてくれたガマゲ・モハンさんのお宅は料理教室用に改装した落ち着く空間。まずはスリランカという国とアーユルヴェーダについて1時間、お茶を飲みながらじっくり学ぶ。
「料理を作るだけでなく、その国の歴史や文化について聞いたり、資料を読んだりして、スリランカのことをより深く理解していただきたいのです」
と、モハンさん。料理は先生による実演を見て学ぶスタイル。自宅のキッチンなので、秘蔵の調味料を見せてもらって味見できたり、ホームステイ気分で4時間満喫。食と料理の枠を超えた異文化体験が楽しめました。次はどの国のレッスンに行こうかな!
料理の前に、まずは現地を知る。
先生が自己紹介をした後、スリランカの国の歴史や現地でのアーユルヴェーダ(伝統医療)の考え方について教わる。現地のお米の種類や味の要になるスパイスのことなど、興味がおもむくままに質問する。
材料についてレクチャー。
野菜は事前に切って用意されている。スパイスがいい香り! ターメリック、フェネグリーク、クローブなど、すべてのレシピにスパイスは欠かせない。「クローブやカルダモンは消化をよくし、腸を整えます」など、効能を解説してくれる。
まずはお米の準備から。
まずはお米をしっかり洗う。「スリランカのアーユルヴェーダでは、食材はしっかり洗うことで細胞が生き返る、と考えられています」。洗い米にカレーリーフ、クローグ、カルダモン、シナモンスティックなどスパイスを入れて炊きはじめる。
野菜と豆、2種類のカレーを作る。
『野菜カレー』スリランカでは煮込み料理全般を、すべて「カレー」と呼ぶのだそう。みじん切りにしたにんじん、じゃがいも、スパイス、少量の水を鍋に入れ煮込む。「スパイスが野菜の味を引き出してくれます。でも、一番のスパイスは愛情ですよ」
『ダールカレー』たっぷりのレンズ豆をよく洗い、玉ねぎ、ニンニク、カレーリーフ、シナモン、ココナッツパウダーなどと一緒に煮る。「カレーを作るときは、水っぽくならないように気をつけてください」。しばらく煮込んだら味見タイム…おいしい!
ポルサンポールと三つ葉のサラダが完成。
スリランカ料理に欠かせない「ポルサンポール」は、ココナッツファイン(粗びきの粉末)にトマトや青唐辛子を混ぜたもの。三つ葉のサラダは、三つ葉が細かく切ってあり、日本のおかずとはだいぶ見た目が違う。
テーブルに並べたら、現地流の食べ方のレクチャーも開始。お皿の上で少しずつおかずを混ぜながらいただく。消化がよくなる効果があるそう。
『tadaku』イタリア、スペイン、フランス、タイなど約80か国の料理や文化を学べる。HPから行きたい料理教室を予約しホストの家へ。レッスン料は平均5000円。日本各地、約300か所で開催中。
https://www.tadaku.com/
スリランカ料理教室 with Mohan 東京・西荻窪で開催。アーユルヴェーダのお医者さんでもあるモハンさん。丁寧なレクチャーと料理のおいしさにリピーター多数。日本語OKなので英語ができなくても大丈夫。
※『anan』2018年12月5日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・神武春菜
(by anan編集部)
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