男のホンネを探るため、20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に調査を実施。その結果を心理カウンセラーの五百田達成さんと脳科学者の黒川伊保子さんが解説してくれました!
恋のスイッチは、顔と声!
Q. あなたの恋に落ちるスイッチは何ですか?(20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に調査)
A. 男性:顔…45.1%、話し方・声…21.0%、仕草…14.1%、カラダ…4.2%、香り…2.3%、周りからの評判…0.8%、肩書…0.2%、その他…4.8%、特にない/経験がない…7.6%
女性:顔…38.7%、話し方・声…33.3%、仕草…6.3%、カラダ…2.5%、香り…4.0%、周りからの評判…1.1%、肩書…0.4%、その他…7.8%、特にない/経験がない…5.9%
本能的に顔を重視するのは当然のこととして、女性の仕草に重きを置いている男性が多いのに注目。「空間認知力に長けているのが男性脳の特徴。少し離れて女性を見た時の、仕草や姿勢の良さ、動きなど所作の美しさで相手に惹かれる性質をもっているんです」(黒川さん)。「恋人に、きめ細かなコミュニケーションを求める女性は、話し方と声も重視。笑いのツボや話が合ったり、落ち着く声のトーンなどで恋に落ちた経験のある人も多いのでは」(五百田さん)
女性に比べ、相手からの嫉妬は嬉しくない。
Q. 恋人に嫉妬されると嬉しいですか?(20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に調査)
A. 男性:とても嬉しい…12%、そこそこ嬉しい…35%、あまり嬉しくない…10%、全く嬉しくない…5%、どちらともいえない/わからない…38%
女性:とても嬉しい…13%、そこそこ嬉しい…48%、あまり嬉しくない…9%、全く嬉しくない…2%、どちらともいえない/わからない…28%
彼に嫉妬されると嬉しい、と女性の61%が回答。「女性は不安になることが苦手で、愛されているというエビデンスを欲しがる。嫉妬されることが自信につながるんです。男性は、度を越した嫉妬は明らかに面倒くさがりますね」(五百田さん)。「女性へのアドバイスですが、嫉妬を恋のスパイスとして使うなら100%全開にしないこと。たとえば、“もし、私より先にあの美人と出会っていたらどうなってた?”など、架空の話を使うのがおすすめです」(黒川さん)
一方で約半数の男性が、嫉妬深いという、自覚あり。
Q. 自分は、恋愛に関して嫉妬深いと思いますか?(20歳~39歳の未婚男性525人に調査)
A. とても嫉妬深い…9%、そこそこ嫉妬深い…39%、あまり嫉妬はしない…15%、全く嫉妬しない…5%、どちらともいえない/わからない…32%
「メスの場合、つがう相手の資源、時間、労力を独占して子を育てるので、嫉妬するのは自然なこと。オスも、より多く種の保存をするために、メスを囲い込む習性があるので嫉妬します。ただし、脳科学から見ると、男性の割合はもっと多くてもいいのでは、と思ってしまいますね。嫉妬深くないというのは、ストレス過多や栄養バランスの乱れ、スマホの使いすぎなどで、ここ近年の男性ホルモンの分泌が低下している可能性も」(黒川さん)
浮気の線引きは、女性よりゆるめ。
Q. 自分がこれをしたら浮気だと思うものをすべて選んでください。(20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に調査)(複数回答)
A. 男性:セックス…83%、唇にキス…77.1%、相手の家に泊まる…66.3%、自分の家に泊める…62.3%、「好き」と言う…54.5%、手をつなぐ…56.2%、ふたりで夜ごはんを食べに行く…36.4%、ボディタッチ…32.8%、LINEや電話で頻繁にやりとりする…15.8%
女性:セックス…92.8%、唇にキス…90.7%、相手の家に泊まる…81.7%、自分の家に泊める…80.2%、「好き」と言う…73.3%、手をつなぐ…72.4%、ふたりで夜ごはんを食べに行く…39.8%、ボディタッチ…27.8%、LINEや電話で頻繁にやりとりする…21.5%
人によって異なる浮気の線引き。「男性の場合、カラダ目当ての浮気がありますが、女性がカラダを許すということは気持ちが動いていることが多い。浮気に対する認識の重さ、軽さが男女で違うのがわかります」(五百田さん)。「面白いのは、女性はボディタッチを軽いノリでしますが、男性は下心がないと気軽にタッチをしないということ。ただ、全体的に見て男女差が少なく、浮気への考え方がフェアになってきている印象」(黒川さん)
“めんどくささ”が、別れのサイン?
Q. 恋人との別れを意識する瞬間は?(20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に調査)
A. 男性:デートの日に、会いに行くのめんどくさいと思ってしまった時。彼女より他の女の人への興味が上回ってしまった時。一緒にいて、相手の態度や仕草で自分に気がなくなっているのがわかった時。
女性:お金に関することなど、生活観・価値観の不一致があった時。何かいいなと思っても、もう相手とシェアしようと思わない時。自分の優先したいこと、頑張っていることに理解を示してくれなくなった時。
「男性は、仕事が忙しくなったり、他に好きな女性ができて、彼女の優先順位が下がると別れを意識します。女性は、コミュニケーションを重視するので、彼とのやり取りに不満が出てくると、愛想をつかしやすい」(五百田さん)。「最初は欠点も許せるけれど、ときめきが薄れる3年前後でそれがイラつくようになるのが女性。また、男性は、想念で恋をするので意外とデリケート。彼女の無神経な態度で、一気に冷めることも」(黒川さん)
15%以上の男性が、彼女に3年以上ときめきが続く。
Q. 付き合っている相手に対して、ときめきが続く期間はどのくらい?(20歳~39歳の未婚男性525人に調査)
A. 2週間以内…4%、1か月以内…5%、2か月以内…3%、3か月以内…8%、半年以内…7%、1年以内…11%、2年以内…3%、3年以内…3%、3年以上…16%、わからない…40%
ときめきの自覚や期間はその人の性質に左右される。「恋愛のドキドキは、ホルモンが司っています。3年以上ときめきが続くという男性は、男性ホルモンのテストステロンの分泌が多いという証。草食男性はときめく能力も低い傾向に」(黒川さん)。「恋愛に面倒なときめきを求めない人が増加。たとえば女性ならイケメン俳優、男性ならアイドルなど、ときめきは他で楽しみ、リアル恋愛は安定重視と割り切っているよう」(五百田さん)
黒川伊保子(くろかわ いほこ)さん 脳科学者。男女の思考や行動を脳科学の視点で分析。女性ならではの情緒的な文章で紡ぐ恋愛論が人気を呼び、ベストセラー本も多数。
五百田達成(いおた たつなり)さん 心理カウンセラー、作家。『察しない男 説明しない女』が50万部超えのベストセラーに。社会の変化と男女関係について執筆・講演。
今回一緒に調査を行ったのは…LINEリサーチ コミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINE株式会社が展開する、スマートフォンリサーチサービス。リアルな声の収集に定評あり。※全国の20歳~39歳の未婚男性、未婚女性各525人に、2018年8月29日~9月11日に調査。
※『anan』2018年10月10日号より。取材、文・安田光絵
(by anan編集部)