やめたらもっと愛されます…! 彼女が彼にやってはいけない「無意識のNG行動」

文・おおしまりえ — 2023.8.24
付き合うとなぜか全然大事にされない。気づくと後回しになってることが多い。そんな女性は、実は“二番手彼女”の振る舞いが無意識にクセになっているかもしれません。二番手彼女を脱して長く愛されるために、女性側が無意識にやりがちな3つのクセを解説します。

いつも二番手な女性が長く愛される彼女になるために気をつけたいこと

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 237


彼はいるけど、なぜかいつも大事にされている感じがしない。そんな小さな不満を募らせる女性はいないでしょうか。
例えば、デートしたらいつも疲れた彼のフォローばかりしているとか。せっかくの週末は、ゲームや彼の趣味が優先のため、なんだか後回しにされて寂しさが募る。こんな女性は、少なくありません。

こうした、自分よりも何か別の物を常に優先させられている女性を、ここでは「二番手彼女」と呼びたいと思います。
浮気するわけでもないし、すごくクズ男と付き合っているわけではないけれど、どこか自分の存在が大事にされていない。こんな場合は、今日解説する話が参考になるかもしれません。

彼にとって優先順位の低い扱いを受ける女性は、実は本人も無意識に、自分が二番手や三番手になるような行動を、自然と取っているケースが少なくありません。
今回は愛されるために絶対やめたい、二番手彼女に陥る無意識の振る舞いを3つご紹介します。

“二番手彼女”ってどんな女性?

そもそも二番手の女性って、どんな人を指すのでしょうか。イメージとして湧くのが、浮気相手やセカンド彼女かもしれません。でも実際は、これら以外にもさまざまなタイプの二番手が存在します。

例えば、趣味や仕事が何より大事な男性の彼女は、常に彼がそれらを謳歌したうえで空いている時間と労力で付き合いが続いているため、万年二番手になっていることが多いです。
他にも、彼女よりも友達優先の男性は、周りから見ると社交的で魅力的に見えるかもしれませんが、彼女は常に寂しい思いをしていることが多いです。

趣味に夢中な男性は浮気の心配がないため、ハタから見ると「安心できる一途な男」と例えられることもあるでしょう。また、仕事に打ち込む男性も、ハタから見たら「真面目な男」と評価されることが多いです。
しかし彼女としては、一緒にいればいるほど自分が後回しにされるので、寂しさや孤独が募るもの。周りと彼女との中で彼に対するギャップがあると、彼女側は付き合いを続けるのがしんどくなっていきます。

二番手をやめる行動1. 勝手な配慮をやめる

二番手彼女とは、彼が自分以外の何かを常に優先する状態を、嫌々ながら受け入れる女性のことです。
こうした問題は、男性側の根本的な性格のケースもありますが、なかには女性側の振る舞いがこうした問題を引き寄せていることもよくあります。ここからは、具体的にどういった振る舞いをやめると二番手ポジションが和らぐか、具体的に3つ解説していきます。

最初は、「お願いされていない勝手な配慮をやめる」です。
例えば、以下のような行動が、勝手な配慮として挙げられます。

・彼が疲れていそうだから、週末は家デートを提案した
・仕事で忙しそうだから、デートはいつも近場で我慢している
・趣味に忙しそうだから、あまりワガママを言わないようにしている
・社交的な彼だから、嫌だけど女友だちとの集まりにも明るく送り出す

なぜこうした勝手な配慮をやめるべきかというと、結局彼としては、彼女側に気を遣わせていることにいつまでも気づかないし、彼女としても、自発的な行動ながら彼への不満が溜まっていくからです。

そもそも配慮は、相手からお願いされてから行動しても遅くはありませんし、お願いされる前に行動してしまうと、相手はそれがデフォルトだと勘違いし、相手に感謝をしなくなります。
こうしたやり取りが積み重なった結果、起きることは彼女が後回しにされる運命です。
まずは彼がどうしてもらいたいか、確認してから行動を始めましょう。

二番手をやめる行動2. 「嫌」「これがいい」希望を出す

配慮と合わせ二番手彼女がやりがちなのが、自分の希望をぐっと飲み込むことです。
「ここは行きたくない」「それはされたら嫌」「私はこう思う」「私はこれがいい」こうした、自分の「嫌い」「好き」といった意志を、配慮ができる女性ほど外に出さずに飲み込みがちです。
その結果、勝手に我慢したはずなのに、自分が大事にされないことで、女性の中にはモヤモヤがたまっていくことも少なくありません。

実はこれ、日本女性特有のクセの1つでもあります。
日本はもともと女性像として「慎ましやか」であることが良いとされていた時代がありました。つまり、自分の意志をガンガン出す女性は、男性のみならず社会からも主張が強いと疎ましく思われるという価値観が広がっていました。その結果として、未だに自分の意見を出せず、そつなく相手に合わせるのがうまい女性が増えているというわけです。

もちろん、こうした振る舞いが評価される時もありますが、恋愛において関係は対等な方がハッピーになれますから、良いことがありません。
伝え方には工夫が必要ですが、まずは無理に心を押し込めず、「私はこうしたい」といった希望を、マメに伝えるようにしましょう。

二番手をやめる行動3. 自分の魅力を自分で伝える

突然ですが質問です。

「彼はあなたのどういった点に惹かれていると、あなた自身は考えますか?」

ここでの回答に正解はありません。あくまでも、あなたが考える彼にとってのあなたの魅力を、言葉にできればそれでOKです。これにパッと答えられない人は、もしかしたら二番手彼女の可能性が濃厚かもしれません。

なぜなら、相手に自分の魅力を伝えられない状態とは、相手からしても、具体的な魅力を評価できていない状態につながりやすいからです。
例えば、彼の身の回りのサポートを普段からしている彼女がいたとします。しかし彼女は「付き合っているんだからこれくらい当然」と自分の行動を低く評価しているとします。すると彼には、無意識にその低い自己評価が伝わり、「俺のことが好きなんだし、やってくれて当然」といった感覚になるものです。

人の価値も物の価値も、発信する側が価値をまず感じることで、受け手にも伝わっていきます。このサイクルを間違うと、女性の価値が彼に低く伝わってしまい、その結果二番手彼女という存在に甘んじることになります。

こうした負のループを脱するためには、まず「やって当然」「自分なんて」「これくらい当たり前」など、自己評価が低くなるような考えを1つ1つ気づいてやめていくことが重要です。
同時に、自分の良いところや魅力となる部分をもう一度振り返り、1つずつ言葉として言い表すと、自分の魅力が自分の中で整理され、相手にも伝わりやすくなりますよ。

ここまで、彼になかなか大事にされない二番手彼女を脱するための対処法を3つ解説しました。二番手彼女になる可能性は、男性の人間性もありますが、半分は彼女自身の振る舞いも大きく影響しています。
今日の話を参考に、しっかりと自分に価値を見出し、そして伝えることで、彼とより良い関係を築いていってください。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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