愛され女性ができていること…! 「長続きカップル」になるための秘訣 #184

文・おおしまりえ — 2022.8.18
彼の前だと頭がフリーズする。何がいい? って聞かれると、いつもの調子で答えられない。そんな本音を言えないことに悩む女性は、心の中に「嫌われ不安」が大きくなりすぎているかもしれません。嫌われ不安をちゃんと解消するための方法をご紹介します。

男性の前だと本音が言えない! 嫌われ不安の解消方法

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 184


好きな相手ともっといろいろ話したいのに、デートの時つい頭が真っ白になってしまう。「何がいい?」と聞かれると、普段はいろいろ思い浮かぶのに、彼の前だとフリーズしてしまい、結局「…なんでもいいよ〜」なんて答えてしまう。

そんな本音をうまくいえない女性は、実は心に大きな「嫌われ不安」が隠れているかもしれません。好きが大きいほど比例して大きくなる嫌われ不安。それを解消し、彼ともっと素直で本音のコミュニケーションを取れるような解消方法をご紹介します。

「彼が怖い」その事実に気づこう

彼のことが好きであるほど大きくなる「嫌われ不安」。解消するための最初の一歩は、不安感からくる怖さに、自分自身で気づくことです。嫌われ不安がある人の中では、好きな人との時間は「好き」と「怖い」が混ざっています。

こうなると、アクセルとブレーキを同時に踏むようなもの。頭はパンクし、自分の意見がうまく言えず空回りしてしまうのです。まずはこの状態を理解し、自分の中に「彼のことが怖い」「嫌われるのが怖い」「男の人が怖い」といった感覚を探してみましょう。

たとえば、彼に言いたいことをうまく言えずフリーズしたとき、心がザワザワしますよね。その時の感情って、言えないことで焦る気持ちの下に、怖さが渦巻いていないでしょうか。まずはその怖さにしっかり意識を向けて、可能ならどんなことへの怖さなのかを言葉にできるくらい集中してみましょう。

感情に気づくことがなぜ問題解決に有効なのかというと、問題行動の下に隠れた感情が解消すると、抑えていたブレーキが外れることになります。自然と今までできなかったことができるようになったり、いつも言えなかったことが言えるようになったり、抵抗感が外れて物事がスムーズになるのです。
そして感情の消化というのは、自分で気づいて出し切ることがポイント。つまり、気づくだけですでに問題解決は始まっているのです。

嫌われても死なない、自分の価値は変わらないことを自分に教える

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彼に本音を言うのが怖いという感情には、時として「死ぬかも」くらいの恐れを私たちに抱かせることがあります。そこまで壮大な感情ではなくとも、失敗したら恥ずかしいとか、彼の機嫌が悪くなったら困る、といったネガティブな気持ちを抱く人はいるでしょう。

こうした恐怖からくる負の感情ですが、基本的に感情の見積もりが大きくなりすぎていることがあります。たとえば、彼に本音を伝えて失敗しても、おそらく彼はあなたを軽蔑したりはしませんよね。たとえ本音を言えなくて関係が終わったとしても、あなたは死ぬことはありませんよね。

こうした誤った見積もりのサイズを整える取り組みをしていきましょう。その結果、本音を言うということへのハードルがだんだんと下がっていき、少しずつ自分の思ったように振る舞ったり発言したりできるようになっていきます。

勇気を出して小さいところから言う

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恐怖に気づき、その大きさを適切なサイズにしていけたら、最後はもちろん本音を言う練習です。これは勇気がちょっと必要なので、できれば小さいことからトライするようにしましょう。

例えば彼との会話であれば、ご飯のメニューとか行きたい場所とか、失敗しても関係に影響が少なさそうな会話から、積極的に自分の本心を出す練習をするのです。

始めは、自分の本音すらわからず、出てくるまで時間がかかると思います。そんな時は、まず「意見を言う」というところをゴールにしてみましょう。
いつも何でもいいと言っていたところから、今日はこれが食べたいと言うだけでも、大きな一歩を踏み出せています。こうして一歩ずつ意見を出すことになれていくと、だんだんと自分の本音もつかみやすくなっていきます。

ポイントは簡単なことから伝えていくこと。いきなり「将来についての自分の希望」とか、ハードルの高い本音のアウトプットは避けましょう。

ここまで、本音が言えない女性の心の状態を分解し、解消するための取り組みについてご紹介しました。好きだから怖い。これって誰しもが抱くもので、本来であれば経験とともに「怖くないんだ」という学習経験が重ねられていき、解消されるものです。

しかしいろんな巡り合わせてうまく怖さが解消できないと、こうした恋愛ベタのクセを持ち続けてしまうのです。ぜひできるところから自分と向き合い、さらに良い恋愛ができるようチャレンジしてみてくださいね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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