逆にプロポーズが遠のく…! 絶対にしてはダメ「彼に結婚を意識させるNG匂わせ行動」 #131
気づけば交際3年! 彼が全然プロポーズしてくれない心理とは
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 131
彼と付き合って、気づけばもう3年以上。将来を考えたりもするけれど、そういえば全然プロポーズされる気配がない! そんな悩みを抱えた方はいませんか。
仲が悪いわけではないけれど、結婚となると途端に雲行きが怪しくなる。別れる勇気はないけれど、今後が全然見えてこない。そんな不安を解消するため、今回は交際が長期化しても結婚の雰囲気が出ないカップルの男性心理について、3つのケースを具体例とともにお話していきます。
結婚に踏み出さない男性! 実は結婚を言い出さない3つの理由
それではさっそく、交際期間が長期化しているのにプロポーズしない男性の心の中を探っていきます。今回は3つのケースをご説明しますが、合わせて「やってはいけない対応方法」についてもご紹介します。ぜひ彼との関係を正しく見直していきましょう。
ケース1:今の関係に満足している
最初は「今の関係にある程度満足しており、積極的に関係を変える気が起きない」という心理から。おもに同棲が続いているカップルに起きやすい問題で、この時の男性心理は「今で満足しているのに、あえて変化を求める気にならない」といったものです。
筆者が過去取材したケースでは、既に4年ほど付き合って同棲もしているのに、一向に結婚の空気にならないというカップルがいました。周りに「いつ結婚するの?」と聞かれたら、その場は「近いウチに」と彼は答えるものの、実際2人になると話をごまかすばかり。結局このカップルはというと、彼女側が「今後このままなら別れる」と切り出すことで、彼も腹をくくって結婚したそうです。
この心理には、男女による結婚に対する考え方の差が表れています。女性の多くは、結婚に対して憧れや夢といったポジティブな印象を抱くのに対し、男性にとって結婚は、責任や決意といった緊張をもたらすイベントだったりします。
結婚後は2人で支え合えばいいと女性が考える一方で、男性的には「結婚したら自分がある程度安定していないと」と、考える傾向がまだあるのです。こうした男性には、まずは相手が考える結婚に対する不安や迷いをきちんと聞き、そして自分の中にある結婚に対する想いや不安感を話すことで、前に進んでいくかもしれません。
絶対やってはいけない行動としてはいわゆる「プロポーズ匂わせ」です。「親がうるさくてさ〜」みたいなナチュラルな匂わせは、このケースの場合、男性も当事者意識があるので逆効果です。
ケース2:本当に結婚する意欲がない
完全に意思疎通ができていないために起きる問題ですが、30歳前後のカップルではこうした考え方の違いが、後になってわかるケースがあります。ここでは意欲がなかったけど、結局結婚したレアケースをご紹介します。
当時32歳だったある男性は、いわゆるハイスペ男性だったためモテていたし、仕事も勢いがあり結婚願望がその時は皆無でした。しかし、交際3年になる彼女と、あることがキッカケで結婚します。
その時何が起きたのかというと、交際3年になる頃、ある時突然彼女が家に転がり込んで来たそうです。広めの自宅に住んでいたので生活スペースは問題なかったものの、いきなり同棲が始まり最初はびっくりしたそうです。
しかし、この同棲が結果としてプラスに働きます。激務の中転がり込んだ彼女が家事全般を担ってくれたことで、彼の生活や健康面が安定します。さらに実家近くに住んでいた彼は、同棲を機に親と彼女との交流も始まり、完全に彼女のペースに。関係も良好だったこともあり、流れであっという間に結婚を決めた(決められた)そうです。
これは稀なケースですが、彼女的には、当時押しかけてだめだったら別れるくらいの覚悟があったそうです。結婚する意欲がなかった彼がなぜ彼女と結婚したのか理由を聞くと、「結婚したほうがプラスなことが、生活を一緒にしたら感じられたから」だそうです。
結婚する意欲がない男性というのは、結婚に対するメリットをそもそも理解していないし、しようとしていません。今回のケースは強制的に自分といるメリットをプレゼンしたことに勝機があったわけですが、こうした行動を取る場合も、終わりは決めたほうがいいでしょう。
ここでやってはいけないことは、「やみくもに相手の心変わりを待つ」という対処です。結婚のメリットを知ろうとしていない男性は、よっぽどのことがないと心は変わりません。きちんと相手の意向を聞いて今後を話し合うか、結婚へのプレゼンを期限を決めてするといった行動が有効です。
ケース3:別れるほどじゃないけど、結婚欲のわかない相手
ケース1と似ているものの、1よりも恋人への満足度が低いケースを最後にご紹介します。
交際期間が長くなると、「相手のことは嫌いじゃないけど結婚するほどではない」といった硬直状態に突入します。正直この段階に到達した場合は、何か状況の変化がないと結婚に踏み出すケースは少ないです。もっと言えば、2人の熱が下がっているので、結婚したとしてもいい関係を築くのは難しかったりします。
筆者が以前出会ったのは、交際7年の30代カップル。男性は彼女のことは好きといえば好きだけど、基本的には仕事に夢中。女性は表面上「結婚欲は高くない」と言いながらも、実は彼に対して寂しい気持ちを長年抱えていました。結局お互い結婚について定期的に話はするものの、実行に移されることはありませんでした。
こんな2人の関係が終わりを告げたのは、女性側の浮気でした。彼女としては、放っておかれる寂しさが耐えられず、彼氏としては、長年放っておいた自覚はあるものの、浮気をしたことは自分への信頼のなさだと捉え、結局関係は修復できませんでした。
別れるほどじゃないけど結婚したいわけでもない。この微妙な温度感に入った場合は、関係が終わることも想定し、きちんと向き合い直すか、話し合ったうえで一定期間離れるなどして、相手のことを再度考える必要があります。
1番やってはいけないのが、「とりあえず子どもを作る」といった、状況の変化を強制的に生み出す行為です(子どもはいつだって勢いで作るのは危険ですが)。すでに関係の温度が下がっている状況で、子どもというさらなるイベントを迎えるのは、結婚できてもその後のリスクを高めます。かけてきた時間の長さに執着せず、より良い未来のために、行動を起こしましょう。
3つのケースをご紹介しました。みなさんは彼との関係で、当てはまるものがあったでしょうか。ちなみに筆者も、過去にはケース1と3の間くらいの関係が4年半続き、結局別れたことがあります。「もっと早くに腹を割って話すか、期限を決めておけば、4年半は使わなかったな」という反省が今もあります。
女性は結婚となると、「プロポーズ待ち」をよくするものです。でも、待つのではなく相手に聞く、そして相手の気持ちを理解するという行動を自分から取れたほうが、幸せはつかみやすいかもしれません。ぜひ、彼と話し合ってみてくださいね。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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