毎日夫に抱かれて最高だったのに…エッチ三昧の28歳新婚妻が突如「地獄に落ちた瞬間」

ミナ（28歳）毎日、不衛生なエッチで膀胱炎。健康知識レス。はずかしくって言えないよ！

【レスなひとびと】vol. 206

ミナは新婚さん。ジューンブライド、６月の結婚式に向けて、お付き合いしていた将馬とついに入籍した。

入籍とともに、一緒に暮らし始めることに。今までふたりとも実家暮らしだったせいでお金がないときはホテルも行けず、エッチ場所に苦労していた。やっとひとつ屋根下で二人きり。イチャラブし放題なのがうれしくてしょうがない。

慣れない料理や掃除、洗濯も、ふたりで調べながらやっていけばなんでも楽しい。大満足の新婚生活を送っていた。

「ねぇ将馬くん、今ごはん作ってるんだけど」

将馬が後ろから抱きついてきた。振り返って、可愛く怒るミナ。
カチカチになった股間をおしりに押し当てて、切なそうに将馬が言う。

「ミナがごはん作ってるのが可愛すぎて、ガマンできないよ」

「え？　将馬くんったらあ、でもお腹すいたでしょ？」

「うん、ミナのこと食べたい」

醤油の瓶を持つミナの手を、将馬がそっと包む。そのままミナをお姫様だっこ。

「えっ、ちょっと？　いま？　ゴハンの前だよう」

そう言いながらも、突然のお姫様だっこに笑顔のミナ。たくさん求められるのって、なんて幸せなの。二人はエッチ前後にシャワーを浴びるなどあまりない。いつも「なだれ込みエッチ」スタイル。

こんな感じで、休みの日は朝１回、夕方のおでかけ後に3回くらいエッチバンバン。つまり、１日４回が平均値。夕方のエッチのあとは、くたくたになってそのままお風呂にも入らず、寝ちゃってた。ほんとはトイレも行きたいし、ウエットティッシュで拭くくらいしないとだけど、疲れ果てて…。

そんな日々がしばらく続く。次の日の朝。ミナがいつも通りトイレに行くと、ツーッと細いなにかを差し込まれたような痛みが。しかも、なんだ、この残尿感は。常に尿意がある。

まだ隣で眠っている将馬の隣でスマホ検索。きっとコレ、膀胱炎だ！　調べている間にもまたトイレ行きたい感じ。うう、痛い…。

しかも熱っぽい。カラダがだるくなってきた。

当然このままエッチはよくないはず。でも、「膀胱炎になっちゃった」なんて、はずかしくって言えない。

ミナはおしっこの音を聞かれるのもはずかしくって、将馬がテレビを見ているときやお風呂に入っているときを狙って、トイレに行っているくらいなのだ。

それに、理想の新婚生活なのに、テンションが下がるお知らせはしたくない。膀胱炎って伝えたせいで、エッチしなくなっちゃったら、寂しいよね。
秘密で治せるかな。どうしよう。
　

【三松さんからのコメント】

20～30年前までは「ハネムーン膀胱炎」や「新婚性膀胱炎」というのがよく聞かれました。旅先で尿意をガマンしたり、急にエッチの回数が増えたり、水分を取ることすら忘れてキスしたりで起きる膀胱炎です。結婚が性生活のスタートだったころの話ですね。

今は、結婚前からのエッチに慣れているカップルが多いですし、エッチをそれほどしないカップルも増えています。新婚早々レスなお悩みを聞くほうが多い昨今、「新婚性膀胱炎」はもしかしたらうらやましがられる話かもしれない。膀胱炎はツラいですけどね。

膀胱炎は、免疫力が落ちているときに、大腸菌などが尿道に入ってしまって起きることがほとんど。頻繁な性行為で尿道のあたりが傷つくと、免疫力が低下してかかりやすい。放置すれば、どんどん悪化して腎盂腎炎に発展するリスクもあります。高熱出ちゃいますよ。
女性はもともと、尿道と肛門が近い位置にあるので、膀胱炎になりやすいの。はずかしがらず、すぐ病院に行きましょう。

予防のためには、エッチのあとにすぐ排尿しなさいと女医さんが言ってます。尿道に入った大腸菌が排出されます。心地よい疲れに任せて、夫の腕枕で眠ってしまいたい気持ちもわかりますけどね。

お触りのとき、おしりの穴は左手、性器は右手と、決めておくのもアリです。いずれにせよ、エッチの要望やカラダの調子をパートナーに伝えることは、これからずっと一緒にいるなかで大事なこと。

「膀胱炎も細菌性腟炎も予防の仕方は知っておこう。彼との健康知識シェアは自分の身を守ることになるからね！」

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三松　真由美　
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター４万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』（kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

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原作：三松真由美　漫画：カナメキヌコ
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