意識が飛ぶかと思いました…女性が最高に感じまくった「彼との初エッチ」

美玖（21歳）、言葉レスでエッチ中断。言わなくても伝わるって思ってたのに…

【レスなひとびと】vol. 202

美玖は、渋谷の美容院でアシスタントをしている。朝は一番に出勤して開店準備、夜も閉店後にカットの練習や片づけがあるので遅くまで店にいる。
毎日ぐったり。でも、月２で専門学校の同期飲みがあるからそれを楽しみにやっていけてる。

同期の太一が焼き鳥をかじりながら聞く。

「美玖のところはどうよ。職場の雰囲気いい？」
「うん、先輩が丁寧に教えてくれるからがんばれる。体力的にはきついけどね。特に生理２日間のときとか、立ちっぱでつらすぎ」
「アシスタントも生理休暇取れるといいのにね。美玖は黙ってギリギリまでがんばるタイプじゃん。心配だよ」

と、太一。太一は、女性のカラダのことにすっごく理解があるイマドキのメンズ。美玖は、実は彼のことが好きだ。

盛り上がるうちに、いつのまにか終電を逃し、美玖は歩いて行ける距離の太一のアパートへ。学生時代はふたりとも実家暮らしだった。だから、こうして太一の家にくるのは二度目だ。

実は先月も、わざと終電を逃して、太一の家に行った。そして、太一がお風呂や部屋着の準備をしてるうちに、わざと寝た。テーブルにつっぷして、うっかり寝ちゃったふうに。

ここまできたら「してもOK」だって伝わるでしょ…と思いきや。太一は「風邪ひくよ」と言って、美玖を自分のパイプベッドに誘導。そしてシャワーを浴びたあと、床で眠りはじめてしまった！

だから、今回は勇気を出して「床で太一が寝るの申し訳ないよ、一緒にベッドで寝よ」と言ってみた。「ええーーダメだろ」って言われたけど。

「いいから、いいから」と太一の腕を引っ張って、並んで横たわる。そのうち手を出してくるかなと思ったけど。来ない。

太一に背を向けて、半分寝落ちしかけたころ、やっと「いい？」と聞いてくる。恥ずかしいからまずはから寝たふり。「一緒に寝よう」まで言ってるんだもん、きっと伝わってるよね。手を出してきてよ。でも、聞こえてきたのはまさかの「やっぱダメかー」。そのあと太一は床へゴロン。

今日こそエッチ突入のつもりだったのに！　引き下がるの？？
アソコがうずうずして、堪えきれない美玖。そこ、もっとグイグイ来てくれるとうれしいんだけど。こっちははずかしがってんだから。しょうがない。本音を言うか。
小声で「ごめん、はずかしいから寝たふりしてた。来ていいよ。イチャしよ」と伝える。

やっと太一とエッチができた。

ずっと待ち望んでいた太一の指やアソコが美玖の奥を突いたとき、気持ち良すぎて意識が飛ぶかと思った。うれしいー。

そして、エッチ後。なんで今まで仕掛けてこなかったのか聞いてみる。
太一は「同意のないエッチはレイプと同じ」と考えてるんだって。

「やっぱり美玖より俺のほうが体デカいじゃん。誘ったら嫌われるんじゃないかってビビってさ。まあ、男のマナーだよ」
「そうか」
「しっかり気持ちの確認できるまでは、手を出さないって決めてるんだよ」

それを聞いて、ますます太一が好きになった。エッチのことははずかしがらないで素直に言葉にしよう。そう決めた夜明けだった。

【三松さんからのコメント】

言葉レスは同意レス。「言わなくてもわかるだろう」「察してよ」という考えは、その先ずっとすれ違いの原因になります。

エッチ中のポジティブワード「気持ちいい」もそう。はずかしがって言わない人が多いですが、断然、伝えたほうがいいに決まってる。はずかしがるのはOK。むしろ、はずかしがりながら「あなたとしたい」「いま、気持ちいい」とがんばって伝えてくれたら、キュンとならないメンズのほうがめずらしいんじゃないかと。

不快だったり、気持ちよくなかったり、痛みを感じたりする場合も同じ。言いづらいネガティブワードこそ早めに伝えて、一緒に解決策を探るのがベストです。
ガマンしてエッチ重ね続ける間に、行為そのものだけでなく相手のことが嫌いになってしまう。

太一さんは相手の立場に立ってものを考えられる素敵な人です。そんな彼を不安な気持ちにさせないよう、素直な気持ちを言葉にしていく習慣をつけてね。

「言葉レスは、相手に察してくれと要求することと同じ。大事なことは言葉にして伝えて。黙ったままミステリアスを装うのと、欲望を伝えぬまま察してというのはちょっと違うぞ」

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三松　真由美　
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター４万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』（kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

『相互アリバイ妻　ママ友同士で浮気のアリバイ作ってます』（KADOKAWA)
原作：三松真由美　漫画：カナメキヌコ
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